「藤堂志津子恋愛傑作選」藤堂志津子 | EMONの週末は図書館ぷらす凸凹息子との日々

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私的おもしろ度【☆☆☆☆☆】

久しぶりに藤堂志津子を読みました。
題名どおり、短編集で9作品からなります。



この本が発行されたのは2002年と比較的最近ですが、
作品自体はもっと前に発表されたもののようです。

私が20代の頃の時代背景のように感じました。
懐かしさと当時の切なさを思い出し、
胸がいっぱいになりました。

『微笑みがえし』
一番おもしろかったです。
今はもう、ないであろう「クリスマス神話」
オンナは25歳が絶対的な適齢期でした、かつては。
それに翻弄する主人公。
悲しい嘘をつき、強がる姿に胸が痛くなりました。
ああ、私もそうだった。。
リアル感たっぷりでした。
やっぱ、小説はリアルさが重要ですね~

『乾いた雨』
これは以前読んだ覚えがあります。
リアルさは、ないけど、バブル時のドラマっぽくて、
面白かったです。
絶対自分には、経験できないだろうシチュエーションに
憧れさえ感じました。
モテるオンナ、憧れるわ~

ほかもどれも面白かったです。
これぞ、初期の藤堂志津子だぁ~とため息が出ました。
時代は古く感じますが、お勧めですアップ