久しぶりに藤堂志津子を読みました。
題名どおり、短編集で9作品からなります。

この本が発行されたのは2002年と比較的最近ですが、
作品自体はもっと前に発表されたもののようです。
私が20代の頃の時代背景のように感じました。
懐かしさと当時の切なさを思い出し、
胸がいっぱいになりました。
『微笑みがえし』
一番おもしろかったです。
今はもう、ないであろう「クリスマス神話」
オンナは25歳が絶対的な適齢期でした、かつては。
それに翻弄する主人公。
悲しい嘘をつき、強がる姿に胸が痛くなりました。
ああ、私もそうだった。。
リアル感たっぷりでした。
やっぱ、小説はリアルさが重要ですね~
『乾いた雨』
これは以前読んだ覚えがあります。
リアルさは、ないけど、バブル時のドラマっぽくて、
面白かったです。
絶対自分には、経験できないだろうシチュエーションに
憧れさえ感じました。
モテるオンナ、憧れるわ~
ほかもどれも面白かったです。
これぞ、初期の藤堂志津子だぁ~とため息が出ました。
時代は古く感じますが、お勧めです
