「朽ちていった命ー被爆治療83日間の記録 NHK「東海村臨界事故」取材班 | EMONの週末は図書館ぷらす凸凹息子との日々

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私的おもしろ度【☆☆☆☆☆】

図書館でふと、目に止まった本です。
立ち読みしていたら、すごい内容で
借りてじっくり読みたい、と思いました。



1999年に起こった茨城県東海村の
臨界事故で被爆した患者さんの治療の記録です。
これは、NHKスペシャルで放送されたそうですが、
ぜひとも見て見たいと思いました。

放射線被曝。
広島長崎の原爆のような恐ろしいもの、
とは、分かっていますが、具体的には
知りませんでした。
多くの方が、呆然としか、その恐ろしさは
分からないと思います。
被曝に合われた患者さんもそうだったと思います。

患者さんが被曝してから、亡くなるまでの経緯。
それは、想像を絶するもので、
私は何度も途中で読むのを止めようと思いました。
あまりに悲惨で、辛かったんです。

だけど、途中で止めるのは、後悔しそうで、
結局最後まで、一気に読んでしまいました。

普通では考えられない症状に陥っていく患者さんに
医師、看護婦、最新の医療を施すが、
それをあざ笑うかのように、次々と悪化していく。

『朽ちていった命』
まさにそんな言葉がぴったりな生き様でした。

これは、被曝の恐ろしさだけではなく、
患者をどこまで生きさせるか、
患者や家族にとって、いい医療とは何なのか、

たくさん考えさせられました。
どれだけ考えても答えは見つからない、
だけど、読んでよかったと思います。