青い海、白い砂浜。そんな日本のリゾートと言えば沖縄です。
SLの世界でもOkinawaをコンセプトにしたSIMがついに登場しました。


色々な思い入れが強い沖縄という場所を、いかに上手に再現できるのか、
そしてあの独特の文化を形にするというのは、非常に難しい事だと思いますが、
この方は見事なまでにSLの文化として沖縄を作り上げました。


http://slurl.com/secondlife/Okinawa/178/10/28

本日はそのOkinawa SIMのオーナーSyoh Yaoさんにお話をお伺いしました。
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emo8889 Xeno: 最初に、SLを始めたきっかけをお願いします。


Syoh Yao: 他のオンラインゲームを色々と遊んでたんですが
レベルアップのゲームばかりで何か面白いものはないかなと思いSLを見つけました。


初めてSLをした時はまだ日本のSIMってあまりなく、
メインランドをフラフラしてただけなんですが、
見るもの全てが新鮮で、それらがすべてユーザーの手で作られてるなんて
これはもう本物の世界だぁって感じました。


emo8889 Xeno: その時期から現在までの活動を教えていただけますでしょうか?


Syoh Yao: SLを始めたばかりの頃はメインランドをひたすらブラブラしてました。
そこで知り合う外人さんに色々と教えてもらって、
キャンピングやマネーツリー巡りをしたり、ダンスを踊りにいったりしてました。


emo8889 Xeno: なかなかお金になりにくいですよね。


Syoh Yao: お金を稼ぐ方法があまりにも少なくて、
それならお店を持とうと考え始めました。
その時に偶然に他のSIMのオープンのお手伝いをする経験をさせてもらって、
それから急にSLの事を深く知るようになりました。


emo8889 Xeno: それでSIMを持とうと思ったんですね。


Syoh Yao: 私は始めから沖縄のものを作ろうと思っていたので
雰囲気に合うお店を探しながら、そのSIMのお手伝いをしてました。


でもなかなか私の思ってるお店が見つからないので、
SIMの1/4くらい買ってロケーションから作ってやろうと
馬鹿なこと思ってたんです^^
自身のSIMを持つ事もその頃に興味を持ち始めたんです。


emo8889 Xeno: なるほど。


Syoh Yao: 色々思いながら探してたんですがメインランドってかなり高くて
それなら島買っちゃおうかなぁ~って漠然と考えてました。
たまたま為替の変動で、かなりの円高になった時期と私の気持ちと重なって、
衝動買いしたのがSIMを持つキッカケです。
でも持ったのはいいけど何していいかわからない状態でした^^


emo8889 Xeno: 衝動買いですもんねw


Syoh Yao: 一応シーサーとか守礼門を作って、準備を始めてたんですが、
そんなに早く持つことを考えてなかったので、
SIMを持ってから0からの勉強でした。


その時、これは大変だと思ったので
この経験をまとめて、これからSIMをもつ方に情報提供できたらなと思い、
ホームページ も立ち上げる事にしたんです。


emo8889 Xeno: リンデンドルの販売サービスもやってらっしゃいますね。


Syoh Yao: せっかくだから私が不便に思ってた、
リンデンドルの販売とPaypalの送金も行おうと。
それならSIMもビジネスSIMと考えていこうかなと、
まぁ、すべて後付なんですけどね^^


emo8889 Xeno: でもSIM作るの大変だったでしょう。


Syoh Yao: たまたま、私がSIMを持った時は、まだ日本人SIMは少なかったので
良い人達に恵まれて作業をする事が出来ました。その方達のおかげです。
私は現代の建物を作ることが出来ないので、
ほとんどの部分はクリエイターの方達の作品です。


「色々ミックスされた沖縄独特の文化こそ私の感じている沖縄」

emo8889 Xeno: ところで何故沖縄の物を作ろうとしたんですが?
沖縄を世界に紹介したいとか?


Syoh Yao: 以前、私が沖縄に住んでいて大好きだからです。
沖縄をというよりも、私の沖縄感っていったほうが正しいかもしれません。
沖縄と聞いても人それぞれの思いがあります。
田舎の風景や海を想像する人もいますし、
少しご年配の方なら外国というイメージもあると思います。


emo8889 Xeno: なるほど。


Syoh Yao: 住んでる人は、生活から見た視点で想像しますし、
その色々な沖縄のひとつの表現が、私の思っている沖縄と合致しているかは
わからないですが、ここが私の思う沖縄なんです。
結果的には、大分思いを削りましたが、私の満足いく島と思っています。


emo8889 Xeno: その思いを言葉にするとどうなるんでしょう。


Syoh Yao: 言葉にすると抽象的なことになりますが、
いつの時代もどこかの国に支配されていた事が多い沖縄は、
そのさまざまな文化を否応なしに取り入れて、
自分たちの文化を創ってきたと思っています。
そのミックスされた文化が沖縄独特の文化と私は考えています。


emo8889 Xeno: その沖縄SIMですが改めてご説明をお願いします。


Syoh Yao: コンセプトというほど大げさなものはまったくないですが^^
私の思う沖縄を表現することがコンセプトかなぁ。
だから、頭の中にはすでにあるんです。
それをクリエイターやアドバイザーに伝えるだけなんですね。
首里城の部分は私の思いが強すぎるので、全て私が作りました。




emo8889 Xeno: 名所といえる物も一杯ありますよね。


Syoh Yao: 名所はそこらじゅうにありますよ^^
このSIMは完成という概念を持っていないので常に変化していきますが、
テレポートしてまずこられた方が選択するのは、
右手の古い沖縄へ行くか左の海へ行くか。


emo8889 Xeno: 古い町並みがむしろ目新しいですよね。




Syoh Yao: 古い沖縄の町並みには機織(はたおり)をして琉球衣装を作って頂いたり、
首里城の名所を再現してあります。
海へ行くと沖縄の白い砂浜が視界一杯に広がっています。
海ではマリンスポーツや、宝探しのアトラクションも楽しむことが出来ます。




emo8889 Xeno: 今も人が一杯いますね。


Syoh Yao: Sola cafeでは毎日、本物の沖縄のようにドンチャン騒ぎがありますし、
リゾートファッションを楽しめる、ショッピングモールもあります。
住居地域がないので見ごたえはあると思いますよ。
まだ途中ですが建造物に説明を書いていますので、沖縄の事も少し勉強する事も出来ます。




emo8889 Xeno: 米軍基地も再現してるとか?


Syoh Yao: 名前だけですけどね^^
実は沖縄における基地の存在というのはとても微妙のものなんです。
一般人は入れない所ですが、雇用問題にも大きく関わっています。
全般的に沖縄には第2次産業が発達していないので、失業率も高いんです。


でも基地が存在することによって、多くの人が働ける場所を提供することが出来てますし、
基地の土地を持っている人はかなりの家賃収入もありますし、
なくなると困る存在でもあります。

一方では米軍問題もあり、あっても困ると^^


emo8889 Xeno: そんな基地を何故SIMに?


Syoh Yao: 一般では入れない場所を作ることによって
沖縄の基地というものを感じて頂けたらと思いました。
日本の土地であって日本でないということがどういうことかということです。




emo8889 Xeno: 話が少し戻りますが、沖縄の古い町並みの再現、
特に首里城の作りこみは素晴らしいですね。大変だったでしょう。


Syoh Yao: 物づくりは作ってみると皆さんも苦労がわかるので他の話を^^
まず資料のことですが、色々な沖縄を紹介しているサイトを見ても
なかなか資料がなかった事が一番の苦労でした。
財団法人海洋博覧会記念公園管理財団さんのご協力がなかったら、
こんなに立派なものは出来上がらなかったと思います。
3Dで実在の物を作るとなると資料が多く必要だと痛感しました。


emo8889 Xeno: 建物の高さとか全て実物と一緒になってますよね。


Syoh Yao: ええ。
ただ時代によって建物も若干違うので、現在の首里城をベースにしています。
ここも私のイメージで若干修正を加えてますが。
建物の配置などはまったく違いますけど、雰囲気は出てると思いますよ。


emo8889 Xeno: ビーチなども沖縄のビーチを再現されてますね。


Syoh Yao: これも私の頭の中のビーチですけどね^^
何度も歩いては修正を繰り返して、泳いでも飽きがこないようにしています。
水中の景色はダイバーの方が作ってくれています。とても素晴らしいですよ。
今後はダイビングコースを作って楽しんでいただこうと思っています。


emo8889 Xeno: そんな沖縄SIMですがオープンは2007/5/18ですよね。
イベントなどは何か予定されているんですか?


Syoh Yao: オープンという言い方をすればそうなりますね。
イベントは5/18の23:00~5/27まで、私のところでお店をしていただいてる、
UNICIROさんとUenoのカフェのSilverArrow>>>cafeさんの合同企画で、
砂浜でカフェを設置します。
イベント自体はUNICIROさんのオープンイベントで、
場所はUNICIROさんのお店の前の砂浜に特設してあります。


emo8889 Xeno: それは楽しみですね。


Syoh Yao: 面白いイベントがあるなら随時特設会場を作って、
色々な楽しい事をしたいと思っています。


「ここは沖縄を感じられるものを表現出来る場所」

emo8889 Xeno: オープン間近ですが沖縄は再現できました?


Syoh Yao: ええ、思っていたことの半分も出来てませんが
私なりに満足いく島です。
これでも少し詰め込みすぎたと反省してますけど^^


emo8889 Xeno: Okinawaに関しての注意事項とかありますか?


Syoh Yao: そうですね、この島は外国の方も多くこられるので
BigSIX にはご注意ください。
日本人SIMでは許容されていても、ここでは外国の方に通報されることがありますので。
あまり他の人が不快に思うことはしないほうがいいと思います。


emo8889 Xeno: そんなSyohさんにとって、SLの存在とは?


Syoh Yao: 私のSLの基本は、SLとRLのつながりをどう表現するかということです。
ビジネスも考えてはいますが、それ以上に私の大好きな沖縄を知って頂く事や
何かの事情で沖縄に行くことが出来ない方に、それを体験させることが出来る
ものだと思っています。
私のとってSLの世界は限りなく不可能が無い世界です。


emo8889 Xeno: では読者の方に何かメッセージをお願いします。


Syoh Yao: お願いでもいいですか?
2007/6月から新しいアトラクションのプロジェクトを予定しています。
技術的なご協力もお願いしたいのですが、沖縄に興味のある方や、
SLで何か面白い事に参加したい方なども大歓迎なので、
皆さんにご協力をお願い申し上げます!
沖縄を舞台に冒険できるアトラクションの企画です^^


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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お伺いすると非常に強い情熱でSIMを作られた事がわかります。
そしてSyohさん自身の沖縄への想いが、このような素晴らしいSIMを作り上げたのでしょう。


私自身は沖縄に行った事ないのですが、
この町を歩くだけで、その空気感は十分に伝わってきた気がします。


首里城を中心とする素晴らしい町並み、
そして美しい海、景色を是非みなさんも体験してみてはいかがでしょうか?
もしかすると沖縄に旅行に行った気になれちゃうかも!

何かの記事でSLに海底都市があると聞きました。
よくよく考えてみたら色々な制約上SLで空中庭園は良く見るけれど、海底都市はあまり聞いた事がありません。

そもそも海底にすれば暗くなるので居住となると色々問題が発生しそうです。


そんな海底都市を日本人の方が作られて、数々の問題に立ち向かい居住地レンタルをされてるとの事。

http://slurl.com/secondlife/Jabara%20Land%20Atlantis/128/128/0


今回はその「Jabara Estate,、海底都市Atlantis」のオーナーjabara Janningsさんにお話をお伺いしました。

http://jabasl.net/
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emo8889 Xeno: 最初にSLを始めたきっかけをお願いします。


jabara Jannings: もともとウルティマオンラインやデカロンというゲームをやっていました。
で、去年の12月はじめ、何かでゲーム内の資産に税金がかかるという記事を見て
ショックを受けました。
その時UOには、かなりの資産がありましたから城も含めて
その資産に税金がかかるんじゃないかと心配したわけです。


emo8889 Xeno: UOに???


jabara Jannings: で、よくよく記事を読んでみると
セカンドライフというゲームの話だと書いててw
それでどんなものだろうと調べ始めたわけです。
そしたらこれは凄い世界だと思っておもわず飛び込んだというわけです。


emo8889 Xeno: 最初に凄いと思われる方多いですよね。


jabara Jannings: まず今までは、ゲーム内のアイテムの金銭による取引は
ゲーム会社が禁止しているのが普通で、その線はずっと守っていたんです。
ところがゲーム会社がそれを勧めているのが凄いと思った所です。


「世界中のユーザーが懸命に作ったものがすごく楽しかった」

emo8889 Xeno: 実際始めてみてからのSLの印象はどうでした?


jabara Jannings: 最初はあまり良くわからなくて、MagSLの旧カレンに土地を借りて、
そこで家を建ててショッピングだけの日々でした。
ところがすぐにプリムが上限になり、次はハルカの4区画の広い土地に引っ越しました。
あまり物を作ったりはしなかったんですが、それでも面白いと思いました。
世界中のユーザーが懸命に作ったものが見れてすごく楽しかったんです。


emo8889 Xeno: それからSIMを買うまで比較的早いですよね。


jabara Jannings: それから土地が広くないと、すぐプリムの上限になるのがわかってSIMを購入しました。
そこまで実は1ヶ月かからなかったんです。
12月のうちにSIM購入して届いたのが1月。
それからもどんどんショッピングして、イベントリも一杯になってきました。
大きな家も建てて家具も沢山買っていきました。


それが2月まで続いてさすがに飽きてきたというか、
月額の経費の3.5万も心配になってきて土地レンタルに踏み切ったんです。


emo8889 Xeno: SIM買った段階でレンタルは考えてなかった?


jabara Jannings: いえ、実はレンタルすることも頭の中にはあったんですが
そこで最初にお世話になった、MagSLのNekolinkさんに色々聞いて
なんとか管理できそうなところまで来たわけです。


emo8889 Xeno: いきなり土地レンタルって大変だったでしょう。


jabara Jannings: 当初、土地レンタルの管理はきっと大変だろうなーと思っていたんですが
やってみると住人の方が増えてくるにつれて、住人の方がスタッフになってくれ、
イベントとかも開催してくれるようになりました。
その時に出会った方が、特に良い人だったのかもしれませんが、
そういうことが凄く嬉しい事でした。


emo8889 Xeno: その最初のSIMの紹介をお願いします。


jabara Jannings: 最初のSIMの名前は単純で、
私がjabaraなんでjabara landと安易に決めましたw


http://slurl.com/secondlife/Jabara%20Land/128/129/28


特徴ですが、他の人の個人のSIMが特徴のあるテーマのある町なんですが
私の頭にはそういうものがついに浮かばずw

それで住民の方に任せようと思ったんです。
それが結果的には特徴になったのかなと思います。


emo8889 Xeno: 住民が運営するSIMですか?


jabara Jannings: いえ、そういうものではなくて、私の趣向というか、

住民がそれぞれの発想で、町を自然に形成していくというもので、
色々住民に聞いて回りました。
その中から良いものを形にしてきた感じですね
運営自体というか管理はもちろん私です。


emo8889 Xeno: jabara landの名所などを教えてください。


jabara Jannings: 現在、広場にはダンスホールの「One Step Studio」がありますし




私の自宅の上空にSandBoxが出来つつあります。
まだ完全に出来ているわけではないんですが、現在進行形です^^


emo8889 Xeno: それから次のSIMを買うわけですね。


jabara Jannings: で、次々住人の方が増えて完売寸前になったころ
月間の経費の3.5万がクリア出来てるのに気がついて
次のSIM、つまりこの海底都市Atlantisですね。ここを作ろうと思ったわけです。
で、SIM購入してレンタル初めて現在に至ります。


emo8889 Xeno: その海底都市Atlantisですが、紹介をお願いします。


jabara Jannings: コンセプトは 海底都市そのままです。
今まで色んなSIMをまわってきましたが、完全に海の中の都市というか
町はなかったんです。


ほとんどは砂浜がメインだったり、海は広いけど上空に都市があって
海の中には何もないというところです。
だから海底都市というのを作ったら面白いんじゃないかと
思い始めてわけで、この海底都市になりました。




emo8889 Xeno: 上空に面白い物があるとか。


jabara Jannings: で、名所ですがこの広場の上空300mにホロデッキを設置しています。
これは360度上下もスクリーンに囲まれた空間で、画像を変えることで
バーチャル空間を作る場所です。
バーチャルのSLの中に、さらにバーチャルというのが
体験してみるとわかりますが、すごく不思議なんです。



emo8889 Xeno: なるほど。他には?


jabara Jannings: 次に、実は当初ここが1番に売りになるだろうと、
考えていたホールがあります。
このホールは中の設備が多目的につかえるように作ってて
色々な要望に答えられるようにしようというのが、コンセプトのホールです。
例えば劇場の舞台のようにセットでがらりと雰囲気が変わるようにしています。
そういうものが需要があると考えました。



emo8889 Xeno: イベント沢山できそうですね。


jabara Jannings: また、まだ実現していないんですが、
上下に移動出来るような設備にしたいと考えています。
この発想はTVのスターゲートのアトランティスからなんですが
その建物をイメージしてます。


emo8889 Xeno: なるほど。


jabara Jannings: もう1つ現在開発中のものが潜水艦です。
広場に設置しておいて、それぞれの住民の土地を指示すると
そこへ運んでくれるというものです。
考えようによってはテレポがあるんで無駄なんですが、
そういう無駄を真剣に作っていこうと考えてます。


「新しいものを求めてる方が、SLの世界にも入ったのかな」

emo8889 Xeno: 海底都市を作るなんて苦労されたでしょう。


jabara Jannings: なんせどこにもないものを作るということで、
全く0の状態から始めたんです。
最初はどこまで深くできるかも知らなくて実際掘ってみて
20mが限界ということがわかったりしました。


あと、見ておわかりのように暗いんですよねw
そこが心配だったんです。


emo8889 Xeno: 海底ですもんね。


jabara Jannings: 果たして、お客さんというかここに住みたいという人が
いるのかどうか、さっぱりわかりませんでした。
その中でのスタートだったんで、色々心配事が多かったんです。


emo8889 Xeno: 実際始めてみて周りの反応はどうでしょうか?


jabara Jannings: それが、最初心配していたのがウソのように
興味を持っていただいて、住んでみようという人が出てきたんですよね
最初のSIMより早いペースで成約してると思います。


海底都市という珍しさもあるでしょうが、なんかそういう新しいものを求めてる方が、
SLの世界にも入ったのかなーと考えています。


emo8889 Xeno: 色々イベントとかも開催したと伺いました。


jabara Jannings: もちろんそれも大きいと思います。
幸いそういったイベントを企画してくれる方や運営してくれる方がいてて、
具体的にはfujiyama kazanさんやkatsuzo boaさん、
そういった優れた企画や運営能力のある方が周りにおられたのが
幸いだったと思います。


emo8889 Xeno: 具体的にはどういったイベントを行ってきたんですか?


jabara Jannings: この海底都市をOPENする前に、堀り堀りイベントというのをやりました。
つまり宝物を埋めておいてSIM全体をイベント会場にして
掘るというもので、このタイミングしかできないような企画でした。
反響はかなり好評だったですね。


実際はハプニングで全体掘りというのが出来てしまって
簡単に終わってしまったんですが、
それでもきてくれた皆さんの記事や、SNSとかの記事を読んでみると
楽しんで頂いたようでホッとしました。


「SLはユーザーの発想で新しいものが生み出される」

emo8889 Xeno: そんなjabaraさんにとってSLってどんな存在になりましたか?


jabara Jannings: やはりなくてはならないものに感じています。
こういう世界というかこのSLのようなものを、UO時代にも求めていたのかなーと
今になって思っています。
つまりユーザーの発想で新しいものが生み出されるようなそういうものですかね。


あとリアルでは色々な制約があるような
お金とか職場とかそういったしがらみがないような世界ですかねー。


emo8889 Xeno: そのSLの世界でこれからどのような活動をされたいですか?


jabara Jannings: 今どんどん入ってきている、初心者の中には
すぐれた技術をもってらっしゃる方もいるでしょうし、
どんどんそういった方の援助をして新しいものを
作っていきたいと思っています。

具体的に家を作るとかは全然しないというか出来ないんですが、
出来る人達の環境を作っていければと思っています。


emo8889 Xeno: 最後にこの記事の読者の方にメッセージお願いします。


jabara Jannings: ここは世界でも珍しい海底都市で
新しい発想が生まれる環境だと思っています。
是非ここに住まれてみてはどうでしょうか?


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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確かに海底都市であれば今までにない遊び方や、イベント等を開催する事ができます。
Seconde Lifeの世界はユーザーの発想次第で、
色々な世界やコンテンツが他ユーザーに提供される世界でもありますが
jabaraさんのような方がいらっしゃるからこそ、大規模なコンテンツがそこに発生し
日本人のSL社会をさらに楽しいものにしてくれてるのでしょう。


是非一度みなさんもそのAtlantisに足を向けてみてください。
SLならではの遊び方がそこにありますよ!

私のアバターはジャージを愛用しています。
で、気に入ってるお店がMETABIRDS SIMに本店を構える「Back and Forth」 です。


このブランド、何気に見ていると商品のクオリティはもちろん、POP画像そして建物まで
めちゃくちゃ凝っていて、オーナーの技術の高さが伺えます。
また海外有名ファッションBlog等でも紹介されてる有名店でもあります。



http://slurl.com/secondlife/Metabirds/204/70/25

更に、お店のオーナーはムービー製作までやってしまうという多才っぷり。
本日はその「Back and Forth」のオーナーDonmai Frederickさんにお話をお伺いしました。
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emo8889 Xeno: 最初にSL始めたキッカケをお願いします。


Donmai Frederick: まず、自分はMacユーザーなんです。
今までMMOなど対応している物が少なく、やったことがほとんどなかったんですが、
たまたまSecond LifeがMacにも対応していたのが始めたキッカケです。
選択肢は非常に少なかったので、Second Lifeを知ったのはラッキーでしたね。


emo8889 Xeno: プレイしてみてどうでしたか?


Donmai Frederick: 気分転換に、なにかゲームしたいな、、、というノリだったのですが
物を作る事をユーザー自身が出来ると知って、「なにこれ? 凄くない?」
と、ちょっと興奮気味になった記憶があります。
もうだいたいの事が出来ちゃいますから、好奇心だけどんどん膨れていきましたよ。


emo8889 Xeno: その時期から現在までの活動をご説明お願いします。


Donmai Frederick: まず、今から一年くらい前にアカウントを作成しました。
その頃は、日本人街がなかったので、桃源郷という所でフラフラして、
いきなり4000sqmくらいの土地を買って色々遊んでましたねー。
土地を買えば自由だという認識が強かったですが、近隣の人も同じ人間ですし、
「重くなる!」とか、色々クレームなど言われたりして苦戦したりもしました。


emo8889 Xeno: 一度ログイン出来なくなったと伺いましたが。


Donmai Frederick: それで去年の9月かな、Linden Labのデータベースがハッキングされたとかで、
アカウントのパスワードが全員無効になり、秘密の質問などで再入力が必要になったんですね。
その時、ミスしてアカウントがロックされ、ログインできなくなりました。
サポートにメールを送っても返答がなく、英語で電話することも不可能でったので
その間ALT(サブアカウント)を作って、そっちで遊んでいました。


で、メインアカウントが戻ったら、すぐに移行できるようにテクスチャの作業しかしてなくて。
でも実はそれが服を作る、キッカケになったんです。


emo8889 Xeno: テクスチャは服用を作ってたんですね。


Donmai Frederick: そうです。
アップロードし直せば良いだけなので、あどでこっちのアカウントに戻すのが楽だなと。
こっちのアカウントに愛着があったので、ヘタにALTで物を作ると戻る時、
面倒になりそうだったので、服だけやってました。


emo8889 Xeno: なぜ服を作ろうと思ったんですか?


Donmai Frederick: スクリプトはできないし、テクスチャの作業となると
服しか思いつかなかったからですねー。
他は特に、やった事もなかったし得意でもなかったので、
半分ノリでやってました。今考えると、その気楽さが良かったのかも。


「お店の雰囲気は表参道あたりを意識しました」
emo8889 Xeno: それが今のショップ開始のキッカケですね。


Donmai Frederick: で、そのあとですね。今の本店の土地を借りました。
最初は服を作っても、自信がなかったのですが
海外のファッションブログの「Men's Second Style」「SL Men」 にいくつか載りまして
それで、いきなり売れ出したりしました。


emo8889 Xeno: メンズファッションの有名ブログですよね。


Donmai Frederick: はい、そのブログは結構有名なところでその効果が凄かったんです。
ちなみに「SL Men」に関しては、実は掲載第一号です。
ライターと話してて「今度ブログ作るから是非使わせてよ」みたいな会話があったんですが
ブログがここまで有名になるとは、、、w


あと、「Men's Second Style」のオフィシャルのWeb Kiosk作ったりもしました。




この黒いオブジェクトです。クリックされるとwebに飛ぶというだけなんですがw
機会があって作らせて貰いました。
結構気に入ってくれたみたいで、お互い面識あって今でもたまに話します。


emo8889 Xeno: では改めてお店の紹介と商品のコンセプトをお願いします。




Donmai Frederick: コンセプトは、リアルな日本のカジュアルで、
お店の雰囲気は表参道あたりを意識しました。
何故リアルなカジュアルファッションにしたかというと、
実際に自分が着ているような服とか作りたかったんですね。
SLだからこそRLで着れないような服を着るのも良いと思いますが、
なんだか自分としては、分身のような感覚があったので、
なるべく身近なものを着せたいって気持ちがありました。


あと日本特有の和っていう方向はやっている人も多かったので
リアル日本の現代カジュアルに落ち着いたってのもあります。


emo8889 Xeno: お店の名前は「Back and Forth」ですよね。


Donmai Frederick: 行ったり来たりって意味合いもあります。人の目を止めたいという想い。
それから、自分自身やってることが前に進んでいたと思えば、後退したり。
・・・なんていうんでしょうか、3歩進んで2歩下がるような、地道な活動したかったので
そう言う名前にしました。


emo8889 Xeno: 自作で一番気に入ってる服ってどれでしょうか?


Donmai Frederick: このジャージで、これはこだわった部分あるんですよー。




まず今となっては多いですが、女性は胸が強調されるようになど、
男女それぞれのテクスチャで陰影を変えてるんです。

あとは、襟はプリムで作ってあるんですが、
このように、上手く組み合わせる為に少し苦労しました。
側面にジッパーのテクスチャを貼って、お客さんが合わせやすいように、というのも意識しました。


emo8889 Xeno: なるほど。


Donmai Frederick: あとは、袖ですかね。袖が膨らむようにしてあるんです。
インナーを着ると、袖シェイプが膨らむ仕組みなのですが、
その辺は、試行錯誤しながらどこまでやれるか試した感じです。


emo8889 Xeno: それで商品に専用のインナーが付いてたんですね!


Donmai Frederick: そうです。
実はシャツにあって、ジャケットにないパラメータがあるんです。
重ねて着ることで、インナーのパラメーターも反映される仕組みなんですね。
見えない部分なのでそのインナーは手を抜いてますがw


「店の雰囲気の演出でブランドのイメージとしても印象に残ります」
emo8889 Xeno: お店自体にも沢山のコダワリがありそうですね。


Donmai Frederick: 服にも商品POPの看板にも同じ比率の作業を当てることですかね。
良い商品というのは、おそらく知られていない物も含めたら
物凄く沢山あると思います。しかし、人を立ち止まらせる広告がないと、
買う以前の問題で目に止まらないんです。
RLと一緒で商品の顔ですから重要だと思っています。




emo8889 Xeno: 確かにそうですよね。


Donmai Frederick: こちら側で組み合わせやシチュエーションの演出も出来ますし。
勿論それで中身がしょぼいと、ダメだとも思いますけど、同じだけ気合い入れますね。


emo8889 Xeno: この本店もめちゃくちゃ良い作りですよね。


Donmai Frederick: ありがとうございます。
そうですね、やっぱり買い物する気分っていうのは、お店の雰囲気にも左右されると思います。
なにかしら、雰囲気を演出してあげれば、ブランドのイメージとしても印象に残りますからね。
お店の出来でブランドの方向性が分かると思います。


emo8889 Xeno: お店のライティングの演出が素晴らしい。

Donmai Frederick: 自分の場合はリアルの建築スキルがないので
建物に関してこだわってるのはライティングだけなんです。
テクスチャに影を書き込んだりとか、ライティングをしっかりすることで、見栄えが全然違います。


そこの窓から光が落ちてるとか、ライト使いすぎると重くなるというのもありますので、
どこまで擬似的にライティングを詰められるかといった感じでしょうか。
あと、昼も夜もユーザーが変更できますので、どの時間でも綺麗に見えるように工夫してます。




emo8889 Xeno: ところで「Cocololo Island Resort」のPVも製作されたとか。

「ムービーはこちら」


Donmai Frederick: はい、Cocololoのオーナーrocky sassoonさんと話していて、
CocololoのPV撮ろうかとう話になり、そこで初めてマシネマ作りました。
それ自体昔からやっていたわけではないんですが、
SL始めてからU2のライブを再現したビデオや、Linden Labの公式PVのコンテストなんかを見たりして、
おっ、これは、映像としても面白い事出来そうだなぁと、思っていました。


emo8889 Xeno: どういった経緯でCocololo PVの製作依頼を?


Donmai Frederick: rockyさんと話していて、
自分がRLでも映像の仕事をしているという話をしたのがキッカケなんです。


SL内でも今後作りたいって思ってはいましたが、
他のこともやってましたので、なかなかキッカケがなかったんですね。
そのうち、やれればいいなーくらいに思っていたんです。
だからcocololoの話があったとき、ラッキーだと思いました、
非常に良くできたSIMなので、こちらからお願いしたいくらいでした。


emo8889 Xeno: なるほど。実際SLで作ってみて技術面ではどうでした?


Donmai Frederick: RLの映像制作と一緒で非常に奥が深い。
RLと違いと言えば撮影で外に出ないことですかね。
SL内ではロケハンやTPしますが、僕はPCの前で画面をキャプチャして撮ってますからね。
”撮る”というより”録る”というようなw


ただ、あえて撮影という言い方をしてるんですよ。
やはりインワールド視点では必要な撮影場所に移動したり、良いアングル探したりと
アバターにとっては撮影ですしそう言った方が、しっくりくるんです。


emo8889 Xeno: その他の活動としてメタバーズの仕事のお手伝いとかもされてたとか?


Donmai Frederick: そうですねー。
メタバーズのもっとも古い住人なので、非常に仲良くさせて貰っていて
プレゼントアイテム作らせて貰ったりあと、マシネマ作ったり。
ちなみに建築は素晴らしいクリエイターが、メタバーズにはいますので僕の出番ないですw


emo8889 Xeno: あとRandy KamabokoさんのFORCEも所属されてますよね。


Donmai Frederick: FORCEは今の所、それほどお手伝いできてない状況なんですが、
これから一緒になにかやっていくと思います。
私がなかなか時間が取れなくって・・・。


「存在価値が色んな側面を持ち始めていますが、とにかく面白い」

emo8889 Xeno: 今までそうやって色々な活動をされてきて
改めてSLってどんな存在でしょうか?


Donmai Frederick: 改めて考えると、仕事としてやることも多くなったので、
存在価値が色んな側面を持ち始めてはいますが、とにかく面白いですよね。
仕事のツールでもあり、遊び場所でもあり。生活の一部になりつつありますね。


emo8889 Xeno: ではこれを見ている読者の方にメッセージをおねがいします。


Donmai Frederick: 映像に興味ある方は一声かけてください!
そういう人と一緒に何かやりたいですね。


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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印象は物凄くレベルの高いオールマイティーなクリエイターさんです。
服飾のこだわりは物凄く、他にもベルトや帽子なども販売されていますし、
店内には光の演出を上手に利用したプロジェクター投影などの仕掛けもあり
Donmaiさんのアイデアセンスを垣間見る事ができます。


またあの有名なCocololoのムービーも手がける等、日本人のSLムービー製作に関しては
第一人者といっても過言ではありません。


これから何か作ろうとされている方、トップクリエイターの技術を見に
是非この「Back and Forth」に足を運んでみてはいかがでしょうか!