ふんわり風船ハート みぶき えみ@月の記憶の声を聴く人

   

月の記憶の声を聴きながら綴る

みぶきえみの世界観🌙

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前のお話

下矢印

 

 

私たちは、星空を眺めながら

お互いのことを話すようになった。

 

 

小さなことでも

共通点があると嬉しかったし

 

違うところがあると

なぜ違うんだろうって興味がわいた。

 

 

そして、将来のことを

語るようになった。

 

 

それは、直接的な

プロポーズではなかったけど

私にとっては

将来を一緒に過ごす=結婚だった。

 

学校は、2年生の2学期になっていて

ますます、進路指導の時間が

増えていた。

 

大学に進学しない私は

そんなことには何の興味もなかった。

 

そして、私は卒業したら

結婚する=幸せになるって

信じて疑わなかった。

 

 

大学に進学できない苦しさは

彼との将来を考えることで

全く感じなくなっていた。

 

むしろ、

「私は、今から大学に行って

就職活動をしなきゃいけない

あなたたちとは違うの。」っていう

 

優越感のような感覚を

持つようになっていた。

 

そして、同級生の男子が

すごく幼く見えていた。

 

出逢ったころ、彼は塾の講師をしていて

私より10歳年上だった。

 

だから、同級生の友達が

受験とか先輩への恋心とか

そんな話をするのを聞きいて

 

私は友達とは

違う世界を生きているって

感じることがとても幸せだった。

 

子供の頃

人とは違う世界を生きてるっていう

劣等感にさいなまれたことが

まるで嘘のように・・・

 

 

 

次のお話

下矢印