ふんわり風船ハート みぶき えみ@月の記憶の声を聴く人

   

月の記憶の声を聴きながら綴る

みぶきえみの世界観🌙

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前のお話

下矢印

 

 

彼と結婚して

幸せになることだけを

夢見ていた私。

 

 

私たちの会話の内容も

将来のことについて

徐々に具体的になっていった。

 

とはいっても

現実的なことじゃなくて

 

どんな場所に住みたいとか

どんなことをして過ごしたいとか

今思えば、妄想の続きのようでもあった。

 

 

そんな中で、私たちは

小さな天文台を作ることを

夢見るようになっていた。

 

 

それは、天文台っていうより

広いバルコニーに天体望遠鏡を置くとか

 

傷ついた人が、心を休めるための

プラネタリウムを作るとか

そんな感じだった。

 

 

宇宙の星たちを見ることは

自分を見ること。

 

 

だから、私たちは

辛く悲しい時に夜空を見上げ

自分と対話する。

 

私たちは、ふたりとも

辛く悲しい時、星空に癒された。

 

だから、誰もが癒される

そんなスペースを作りたかった。

 

早く家を出たかった私と

母親との折り合いが悪く

高校生の時から一人暮らしだった彼。

 

 

私たちは

安心できる居場所が欲しかった。

 

 

どんなに小さくても。

 

 

 

次のお話

下矢印