問題のない時には
わからなかったことが
自分が問題に直面すると
わかるようになることがある。
問題があるのはイヤだけど
それを経験することで
誰かの何かを
そうしようとせずとも
自然に察することが
できるようになるって、ある。
しんどいんだろうな、とか
大変だろうな、とか
本当はやさしい人なんだろな、とか
本当はいい笑顔するんだろな、とか
頑張ってるんだろうな、とか
ぱっと見は
なんだあいつ、みたいな人を
そのパッと見じゃなく
その奥にあるその人の
大切な何かを見ると言うか。
うまく言えないけど。
もちろん
まんま、なんだ、あいつ、って時も
あるけど（笑）
振り返ってみると
本当にいろいろあったけど
あらゆる問題と呼んだものは
今思えばすでに消えいて
私に残されたのは
それがあったからこそ
わかるようになったこと。
それがあったからこそ
ここに連れてきてもらえた
という事実。
思うのよ。
苦しんだことは
ムダじゃない、って。
苦労を推奨してるわけじゃない。
ただ
大いなるものに
目の前に置かれることって
やっぱりあって
苦しむことはあっても
もがくことはあっても
それは
贈り物をたずさえてるなぁ、って
しみじみ思う。
そうでなかったら
私は今の私じゃなかったし。
過ぎたから言えるんだけど。
今も渦中にいたら
そんなこと言ってらんない（笑）
ジムでコンディショニング系の
スタジオレッスンに出た時のこと。
隣がおじいちゃんでね。
頑張って先生の動きを
追っているようなんだけど
あんまり動いてなくて
ぷるぷるしてる。
それでも
一生懸命真似てるのが伝わって来て。
それ見てなんか
目の奥がじーんってした。
おじいちゃん
頑張れー！って
すごく思った。
年齢を重ねていくと
若い頃とは体が全然違う。
昔は、体調不良、何それ？
みたいな感じだったし
たとえ体調を崩しても
すぐに回復したし
とにかくぴんぴん元気
それが当たり前だった。
私の場合は、だけど
50を過ぎた頃から
もう昔の体じゃないなーって
感じることが増えたんだ。
↑
でも元気です（笑）
できないことが増えたし
思うように体動かせないことあるし
痛いところも出てきたし（笑）
昔できたことや
昔の当たり前が
今はそうじゃないことが多い。
これが
年齢を重ねるってことか、って
思ったりする。
自分が衰えたことを引き受けて
衰えたなりに無理なく
だけど、精一杯やろうって
そんな自分をいたわりながら
一緒にいようって
思ってたところだったんで
ぷるぷるしながら
レッスンを受けてる
おじいちゃんを見て
一生懸命生きてるんだな、なんて
思っちゃったんだよね。
ぷるぷるするおじいちゃんが
すごく尊い姿に見えたのよ。
そうしたら
うるうるしちゃって。
お年寄りが
ぷるぷるしてたり
動きがゆっくりだったり
そんなのを見て
昔は、無感覚だったと言うか
時にはイラッとさえした。
それを美しいって感じた時
すごくうれしくてさ。
それも私が
更年期障害で辛くて
寝てる日が結構あったり
ジムでも体壊したり
思うように体を動かせなかったり
疲れが取れなかったり
そんなことを
体験してるからなんだよね。
体が辛いのは
うれしいことではないけど
それと一緒にいて
見えてくる景色って
案外悪いもんじゃない。
あぶやアンナぽが
家事をやってくれたり
私の面倒見てくれたり
ずっと寝てても
責めるでもなく
あったかく見守ってくれたり
気遣ってくれたり
とことんふがいなくなると
甘えるしかなくなるのよ。
意地さえ張れない。
私が、私が、って
何かになろうとさえできない。
ただ与えてもらって
ありがとうがいっぱいで
感謝しかなくて。
これも
昔は見えない景色だった。
私を育てたのは
問題だったのかもしれない。
それは歓迎できない客人だけど
この人生で人として成長し
愛を知るために
人の本当の姿を見るために
自分にちょうどいい
問題という名前のついた
贈り物なんじゃないかって思う。
人は苦しみからではなく
喜びから学び
成長することができるけど
それでも
料理にちょっとこしょうを入れると
味がしまって美味しいように
人生にスパイスを効かせるために
何かが目の前に問題という形で
置かれることがあるのかもしれない。
でも、それは
私たちを苦しめるためじゃなく
私たちがハートを開き
愛を学ぶために
置かれるんじゃないかって思う。
だから
問題は絶対に解決するし
絶対に大丈夫なんだし。
でなければ
目の前に置かれるわけがない。
私は、今の自分一番好きです。
ポンコツになってきたし、老眼だし
シワもあるし、たるみもあるし
今までできたことが
できなくなってきたし
だけど、今の自分が一番好きです。
わからないことが
わかるようになったのは
生きてきたからで
問題に直面してきたからで
時には逃げて這いずり回ったからで
すべてが私に
ちょうどよかったんだな、って
今なら思える。
みっともない自分も
あり得な自分も
どうしようもない自分も
その時の私にしたら
精一杯の自分だったの。
だから、みんな「まる」な私。
生まれてから今までよりも
今からこの世を去るまでの方が
うんと短い。
これからも
私の目の前に置かれる
私にとってちょうどいいものと
仲良くしながら
それが過ぎ去った後
わからないことが
わかるようになって
今よりずっとずっと
人生っていいなーって
思うようになって
やることやり切って
笑ってこの世を去って
神さまのところに帰りたい。
で、まだ死にません（笑）
やることいっぱいあるんで。
でね。
ということで
何があっても絶対大丈夫です。
だって、愛の名のもとに
すべてが私たちの目の前に
置かれるんだから。
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