ローゼマインがジギスヴァルトに拉致られて隠れ家に連れて行かれてからフェルディナンド達が救出に向かうまでわずか2時間位だったがダームエルや、ラウレンツ、ハルトムート達の機敏な行動でどうにかローゼマインを助けることができた。
ジギスヴァルトはダームエル達に取り押さえられて警察に引き渡された。
しかしローゼマインを救い出す時にマグダレーナの手の者は既に撤退しており捕まえることはできなかった。
そして救出は上手くいったのだがローゼマインに発作が出てしまい一時意識不明に陥り危険な状態になった。
そして救出時のローゼマインの姿にフェルディナンドが動揺し、またローゼマインの状態が良くないことも影響して彼もまた昏倒してしまったのだ。
うわ言でローゼマインの名を呼び続けこちらも心拍が低下してしまった。
ローゼマインとフェルディナンドはユストクスの懇願でICUに隣同士で入れられた。
そして…
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ここはシュラートラウムの領域
「マイン、クインタ起きなさい。」
「う~んまだ眠いよぉ~」
「ローゼマイン……」
「えっ!?フェルディナンド!?」
「あぁローゼマイン…私の全ての女神…」
「えっと…ここは?」
「目覚めたかい?マイン。ここは僕夢の神の領域だよ。」
「えっ!?シュラートラウム様ですか?」
「そうだよ。我が主から言われて君たちを連れてきた。主を呼ぶからね。」
「ローゼマイン…そして我が愛し子フェルディナンド。ようやく再会できたようだな。」
「ローゼマイン。良かった損なわれることなく無事にフェルディナンドと再会できましたね。」
「エーヴィリーべ様とゲドゥルリーヒ様…」慌てたマインが跪つくと…
「良い。ここはシュラートラウムの領域。そんなにかしこまらなくても良いぞ。」
「えっと…」
「フェルディナンド。良くローゼマインが損なわれる前に救い出しました。カーオサイファの呪いはわたくし達が解きましょう。」
「ゲドゥルリーヒ様。呪いが解ければ彼女の今の危険な状態は脱することができましょうや?」
「フェルディナンド案ずるな。我らが必ずローゼマインを生かす。我が愛し子を悲しませることはしない。それに…ローゼマインは我とゲドゥルリーヒの本当の娘だ。」
「えっ?何を…」
「そうなのです。ローゼマインはわたくしの本当の娘。メスティオノーラの妹なのですよ。」
「メスティオノーラが生まれてすぐに他の姉兄神達に奪われて悲しみにくれていた所に授かった命なのです。でもまた取り上げられることを考えて別世界に隠すために魂を送りました。」
「そうだ。そして時が過ぎまた我らの世界に帰ってきた。しかし別世界にいたことによって器が大変もろくなっていて虚弱になってしまった。そしてまた風の姉に隠されそうになったのをフェルディナンドを遣わすことによって護ったのだ。」
「えっ?フェルディナンドを遣わすって!?」
「フェルディナンドは我の愛し子。闇と光の最高神がローゼマインを隠した時にフェルディナンドを我に託してくれた。ローゼマインの欠片としてフェルディナンドがいればけしてローゼマインを見失わず損なう事もない。」
「2人はどこで生まれようが必ずめぐり逢い惹かれ合い結ばれる。大神7人の中、二組の夫婦神が定めた唯一。ユルゲンシュミットでは辛い幼少期を送ることになってしまったフェルディナンドには申し訳なかったと最高神が言っていた。だから今生ローゼマインの不幸がフェルディナンドの幸せではないのだ。」
「そうなのですか…」
「そうなのですよ。今生は本当はフェルディナンドとローゼマインのボーナスになるはずなのです!」
「ボーナスって!ゲドゥルリーヒ様!」
「ふふふ…マイン。わたくしの事は母とよんで下さい。」
「え~でも~」
「あなた達は今生が終われば神の末席に身を置くことになります。人間として最後の生です。存分に楽しみなさい。」
「私も神の末席に?」
「そうだ。其方は闇と光の最高神の末子だ。ローゼマインとフェルディナンドは新しい夫婦神になるのだ。しかし今生も色々と妨害はある。カーオサイファの呪い然り。」
「でもあなた達の眷属と力を合わせて困難に立ち向かえば必ず打ち勝てる。」
「先ずはローゼマインの人間の器が弱いので手術を受けなさい。受けるだけで健康になれます。そしてその時の傷はフェルディナンドが癒やしをかければ綺麗になりますよ。」
「本当ですか?」
「ええ。この世界では人には魔力はありませんがフェルディナンドとローゼマインはお互いにだけ癒やしを与えられます。」
「ありがとう存じます!」
「この世界まだまだ沢山の試練があります。それを乗り越えて私達が迎えに来るまで眷属たちと頑張りなさい。ローゼマインはあのディートリンデの父親には気を付けて。フェルディナンドはローゼマインと眷属以外の女性には気をつけなさい。貴方の周りの女性は皆カーオサイファに魅入られている人ばかりよ。」
「では、そろそろだな。ゲドゥルリーヒ。我が娘をしっかりと護るのだぞ我が愛し子フェルディナンド。」
「お願いしますね。フェルディナンド。」
「はい。必ず護り抜きます。」
※※※※マイン※※※※
目覚めたら……良く知っている天井が見えた。ここは病院だね。
あれは…夢じゃないよね?確かに夢の神の領域だったよね。
私…神の子だったんだ……道理で異世界転生とかありえないと思ってたんだ…
それにメスティオノーラの妹って…だから私書痴だったんだね。なんか納得。
しかし、フェルディナンドも本当は神の子だったとは!規格外なわけだよ!神の子供だもん。それも最高神の末っ子って…エーヴィリーべに預けられてたからメスティオノーラとか他の神には嫌われてたのかぁ。
そう言えば命の神の眷属神には気に入られてたよね。納得。
それにしても今生はボーナスステージだったんだ。
カーオサイファめ!私に呪いなんかかけるからめいいっぱい不幸だったじゃん!でもこれからはフェルディナンドがいてくれるから絶対に幸せになってやる!
だけど…フェルディナンド今生はモテモテになるのかぁ…なんか憂鬱だな。
と、横のベットをなにげに見ると…そこにはフェルディナンドがいた!そしてぱっちりお目々が開きました!
最高な微笑みで…
「おはよう。ローゼマイン。」
と、ここまで。