今日は映画の日という事で。映画見てきました!
無事に帰国したフェルディナンドとローゼマイン一行。
ローゼマインはそのままユストクスの家に直行し、フェルディナンドは家に帰った。
母のセラディーナが頑張って父を説得して1年間の留学を勝ち取っていた。が、1年で成果を挙げられなければマグダレーナとの婚約を進めるという交換条件を出されていた。
フェルディナンドは1年間ローゼマインの側に居ながら研究に没頭してある薬の開発をしていた。
それは…前世で鐘一つ分寝られるが悪夢を見る睡眠薬。しかし今生では悪夢ではなく幸せな夢を見つつ身体の疲れが取れるというもの。
この世界には本来ならない薬草を夢の神のシュラートラウムに強請って分けてもらったのだ。こういうときにエーヴィリーべの愛し子というのが役にたったと魔王然とした笑みを浮かべてローゼマインに話していた。
画期的な発明と珍しい薬草の発見栽培が学会に認められて一躍フェルディナンドは有名人になっていた。
勝手に留学したフェルディナンドへの怒りを父は収めてくれたが…フェルディナンドはユストクスが調べてきた祖母のやったことと、それを隠蔽しようとした父に対しての不信感を拭い去る事ができずこれから対決しようとしていた。
↭↭↭フェルディナンド↭↭↭
「ただいま戻りました。」
「お帰りなさい。フェルディナンド。」
「おかえり。フェルディナンド。約束を守りよくやった。」
「お父様、結果を出したのでマグダレーナさんとの婚約はなくなりましたよね?」
「何を言ってる?なくなるわけがなかろう?」
「はっ?なぜです?」
「お前は私に何も言わずに勝手に留学した。直ぐに連れ戻すつもりだったがセラディーナがフェルディナンドは研究のために渡米するのだから成果が出たら今回の事は許して欲しいというから認めたまで。先方にはお前が帰国したら婚約発表すると伝えてある。」
「何を勝手に!お父様には聞かなければならないことがあります!」
「何だ?」
「先ずは小さな頃は愛する人と結ばれて欲しい。とずっと言ってましたよね?なのに今回の婚約の話は僕に何の話もありませんでした。僕に愛する人がいないと思いましたか?」
「あぁ私がセラディーナと結ばれたから子供にも愛する人と結ばれて欲しいとは思っていたが…お前は小さな頃から女性が苦手だろ?だから愛する人なんてできるわけがないと思った。だからいいお話が来たから乗ったまでだ。まさかお前は…愛する人ができたというのか?」
「はい。今の僕には自分の命よりも大切な愛する人がいます。彼女を亡くしたら僕は生きていけません。」
「はっ?何を言ってる?お前はセラディーナとリヒャルダ以外の女性には触れられないだろ?」
「いいえ、たった一人触れることも触れられることもできる女性がいるのです。」
「そんな事は信じられん!」
「いいえ、貴方。貴方は知っているでしょ?フェルディナンドが5歳の頃好きだった女の子がいたことを…」
「セラディーナ?まさか…マインのことを言ってるのか?」
「ええ。あの時フェルディナンドはマインを抱きしめたりキスしてたりしたわね😊」
「お母様!」
「マインが退院して会えなくなったあっとのフェルディナンドの落ち込みようは普通ではなくて仕方がなく私の実家に暫く滞在することになったのはよく覚えていると思うけど?」
「確かにマインに対してのフェルディナンドは常と違った。しかし彼女は施設育ちで持病もある。移植しなければ命が危なかったはず。それを辞退したではないか!」
「そうですね。確かにお父様の執刀の手術は辞退しましたが移植手術は無事済みました。今は健康体です。それに施設育ちではありますが、それが何か?」
「そうか…手術辞退のことは気になっていた。しかしフェルディナンドの相手というのは認められない。施設育ちというのは我が家との釣り合いが取れないだろ?」
「そんな事を言うのですか?他国の人を娶ったお父様が…」
「だからだ!この冷泉家に生まれてその立場を考えなければセラディーナの様に苦労するからだ!」
「貴方…確かに私は嫁いできてお義母様のとの事では苦労したけれど貴方と共に居られて私は取っても幸せよ。可愛い息子達にも恵まれて。」
「しかし!」
「お父様。本当はそんな事ではないでしょう?マインの育ちが悪いから反対してマグダレーナさんとの婚約を推す理由は…」
「貴方…フェルディナンドはカールハイントの事を知っているのですよ?」
「何!?どういうことだ?あれは秘匿したはずだ!セラディーナ話したのか?」
「いいえ、お母様から聞いたわけではありません。」
「実はマインが1年前に僕とICUに入ったのはマグダレーナの手下とジギスヴァルトに拉致されたからです。」
「何?あのフェルディナンドが意識不明になったのはそれが理由だったのか?」
「ええ。拉致が原因でマインが発作を起こして…僕とマインは繋がっているのです。だから…マインが死ねば僕も死にます。」
「はぁ?何を非科学的なことを言っている!それでも医者の息子か?」
「貴方…この世には科学で説明つかない事がいくらでもあるということはご存知でしょう?私達の出会いもそうですし、5歳のマインが助かったあの手術もそうでしたでしょ?」
「あれは…確かに科学では言い表せないけれど…それでも!」
「取り敢えず今はその話は後にしてください。兄さんも当時の彼女を…マインと同じ様に拉致されたのですよね?」
「フェルディナンド…一体どこまで知ってる?」
「さぁ!?どこまででしょう?兄さんの彼女、ロジーナがお祖母様の手下とジギスヴァルトに拉致されて亡くなってしまったことでしょうか?」
と、ここまで。
翌日フェルディナンド、ローゼマイン一行は無事に米国へ旅立った。
米国では順調に移植手術も済みローゼマインはリハビリを受けながらフェルディナンドに癒やしてもらい傷もすっかりと消えた。米国の病院では手術痕がきれいに消えたことで奇跡だと少し騒がれたがユストクスの根回してそれも収まった。
滞在期間中マグダレーナの手の者が嗅ぎ回っていたようだがそれもなんとか躱す事ができた。
滞在期間中ある人物がローゼマインに接触してきた。
ローゼマインの実父の姉である。彼女は英国の貴族に嫁いでいて弟の駆け落ち等全く知らずにいた。しかし弟が亡くなり両親が亡くなったことで事の経緯を知ったがその時丁度3人目を妊娠中で身動きが取れなかったという。
ディートリンデの父親の策略で実家は没落の憂き目にあったのだが両親はその前に財産を孫のローゼマインに遺す為に全てを姉に託していた。
ローゼマインの情報はユストクスにより隠されていた為に英国と距離があるためになかなか接触できなかったという。
そして父親の実家とディートリンデの父親との確執は根深いらしい。
代々両家は水と油の関係で何事にも対立していた。ローゼマインの父親の実家は何事においても清廉潔白な堅実な事業を展開しているのに対しディートリンデの父親の実家は人に対して非業な貸金業そんな事で常に当主はライバル関係にあった。
そして祖父の代に訴訟絡みの事件が起こりディートリンデの祖父が負けて自殺した。それを恨みに思っていた父親のほうがローゼマインの母親に横恋慕したのだ。そのためにローゼマインの父親を酷く恨んでいた。そのためにローゼマインの父親は事故に見せかけられて殺されたらしい。
ローゼマインの母親がディートリンデの父親と再婚したことがわかった事もありローゼマインへの接触は控えていた。しかし米国へ渡った情報がありこうして会いに来たという。
ローゼマインが成人に達すると姉が管理している財産がローゼマインの手に渡ることになる。来年18歳になるので手続きを準備しているという。
そしてローゼマインが帰国するときに一緒に姉の子供いとこに当たる娘エグランティーヌを日本に留学させたいという。
ハルトムートの叔母のパウリーネも英国の貴族出身なのでエグランティーヌの事はよく知っているので力になるという。
エグランティーヌの歳は19歳だが母親のルーツである日本を知りたいと従姉妹であるローゼマインと同じ学年に留学するという。
ローゼマインはいきなり色々な事を知らされてプチパニックに陥ったがフェルディナンドが優しくカバーすることで落ち着いた。
そんな事もあったが無事に移植を終えて1年の渡米は終了して一行は帰国した。
と、ここまで。
米国への準備が整い明日出発という時にフェルディナンドはアドルフィーネに呼び出された。
米国への留学は極秘に進められていてアドルフィーネでも知る由がないはずだ。しかしここで何故呼び出されたのか?
呼び出されたカフェに行ってみると顔色の悪いアドルフィーネが居た。
「急になんの用だ?」
「フェルディナンド聞いたわ…」
「何の話だ?」
「マグダレーナ先輩との婚約のこと。」
「あぁその事か…あれは僕は断った」
「そうなの?マグダレーナ先輩がわたくしのところに来てフェルディナンドのことは諦めてって!」
「何を言ってる?君との仲はなんでもないだろ?」
「フェルディナンド!わたくしはずっと子供の頃から貴方を好きだったの知ってるでしょ?子どもの時にドイツでわたくしがずっと一緒にいるって言ったじゃない!」
「アドルフィーネ。僕は君のことをこれまで一度だってそういう対象で見たことはない。君のことは友達、幼馴染、妹そういう立ち位置でしかない。」
「なんでそんな事を言うの?マグダレーナ先輩と本当になんでもないなら!」
「僕には愛する人が居る。その人とは将来を誓い合ってるし僕はその人を護る。けして離れるつもりはない。」
「えっ?誰よ!マグダレーナ先輩でないなら誰だっていうの?」
「アドルフィーネには関係ないことだろ?」
「いや~フェルディナンドはわたくしのものよ!」
と言って抱きついてきた。
フェルディナンドは身をかわすとそこにダームエルが2人の間に立った。
ダームエルは今生フェルディナンドの護衛が居ないので普段はフェルディナンドに付いているのだ。
「この様な所で無茶な接触は控えてください。あなた様は女性なのですから変な噂がたちますよ?」
「貴方誰よ?私はフェルディナンドの彼女なのだからいいのよ!」
「アドルフィーネ様は彼女さんではないですよね?フェルディナンド様。」
「ああ。ダームエルありがとう。アドルフィーネ。話は終わりだ僕は忙しい。もう呼び出しても会うつもりはない。失礼する。」
「待って!フェルディナンド!」
フェルディナンドとダームエルはカフェにアドルフィーネを残して立ち去った。
「ダームエル。マグダレーナのことはどうなっているか?ユストクスに聞いたか?」
「いえ。まだ調査中のようです。明日は出発ですので今日はこのままお戻りください。グレーティアからローゼマイン様が少しナーバスになっていると報告がありましたので。」
「ローゼマインが?朝はそんな素振りなかったが…」
「明日はマグダレーナ様との設定された婚約発表の日ではないですか?それでフェルディナンドには見せませんがかなり気になさっているようです。それと…ローゼマイン様を拉致して乱暴しようとしたジギスヴァルトですが…どうも親とマグダレーナ様側が圧力をかけて釈放されたようです。」
「あれだけのことをしておいて釈放だと?この国の警察は一体何をしてるのだ!」
「フェルディナンド様には直ぐにお戻りになりローゼマイン様のお側にいて頂きませんと…」
「そうだな。急いで帰ろう。」
~~~~~※~~~~~※~~~~~※~~~
↭↭ユストクスの屋敷↭↭
「フェルディナンド様がお戻りになりました。ローゼマイン様。」
「はい。今参ります。」
ユストクスの客間には眷属全てが揃っていた。
ユストクスが
「明日は出立です。ささやかなから送別会をと思いまして…」
「そんな…長く離れるわけでは無いのだから…」
「いいえ。ローゼマイン様。付いていけるクラリッサ達はいいですが残されるフィリーネ達は寂しがりますよ?」
「ハルトムート…」
「そうだな。一緒に行くメンバーも大変だが残されるメンバーもやることが満載だ。彼らを慰労することも我ら主の役目だ
な?ローゼマイン?」
「はい。フェルディナンド」
暫く楽しい歓談がなされたが、ここでユストクスから厚生労働大臣とフェルディナンド様との関係が報告された。
「厚生労働大臣の裏にはフェルディナンド様のお祖母様が居るようですね。」
「どういうことだ?」
「フェルディナンドのお祖母様って…確かあのヴェローニカの生まれ変わりなのですよね?カーオサイファが送り込んだ…」
「そうだ。エーヴィリーべから気をつけるように言われている。」
「その人が何故厚生労働大臣とつながってるのですか?」
「実は…祖母はダンケルフェルガー家の出身なのだ。しかし祖父と一緒になるときに何かあったらしく没交渉になっていたはずだ今までは。」
「そのようですね。祖母様の冷泉香子様は本来なら皇室のある宮家に嫁ぐはずでした。それがフェルディナンド様の祖父様と出逢い恋に落ちた。その時祖父様は前の奥様を亡くされたばかりでまだ小学生のフェルディナンド様の伯父様を抱えて苦労なさっていたのを見かねて自分が再婚相手になると家を出てしまわれた。宮家との縁談はかなり進んでいたようですが…厚生労働大臣の方ではかなり反対しましたが強硬に再婚してしまわれた。その時に将来生まれた子供にダンケルフェルガー家の娘を嫁がせるという密約があったようです。」
「冷泉家の資産は莫大ですし、医療会ではかなりの地位にいます。それに皇室との血縁もありますので…しかしフェルディナンド様のお父様に嫁がせる女子が別の家に嫁いでしまった。そのために孫の代になったようなのですが…」
「その時も何かあったのか?」
「はい。実は…フェルディナンド様のお父様の結婚相手は本当はローゼマイン様のお母様になるはずでした。」
「なんだって?」
「ダンケルフェルガー家に女子が生まれなかったことでアドルフィーネ様のお家の分家に嫁がれていた厚生労働大臣の妹さんの娘がローゼマイン様のお母様になるのです。アドルフィーネ様の分家が今隆盛を誇るのは後ろ盾にダンケルフェルガー家があるからです。そして秘密裏に婚約を進めようとしていたのですがドイツに留学したお父様がセラディーナさんと恋に落ちてしまった。そしてローゼマイン様のお母様もお父様と恋に落ちて駆け落ちしてしまった。それで香子様の計画が崩れて…」
「それで祖母は母に冷たく厳しくなたったのか?しかしそれならばマグダレーナの相手は私ではなく兄でも良かったのではないか?」
「それが…お兄様にはマグダレーナ様を娶るだけの器がないと厚生労働大臣が…」
「確かに…兄は性格は優しくていい人だがそれだけで、政治能力も経営能力もなく勉強もそれ程できない…」
「厚生労働大臣は自分の息子はプライドばかり高く能力的には相当に劣る。なので天才肌のフェルディナンド様を婿養子にしつつ病院も医療界も牛耳るつもりのようなのです。」
「それだけであの父が私にマグダレーナとの婚約を強いるのかなぁ?」
「そこなのです。私も彼とは幼い頃からの親友で自分の息子にそんな事を強要するはずがないのです。で…もう少し詳しく調べてみると…」
「何が出てきた?」
「お兄様なのですが…高校生の時にある女生徒と問題を…」
「歯切れが悪いな。何だ?」
「庶民クラスにいたロジーナという生徒を妊娠させてしまったのです。そして…2人が愛し合っているのなら結婚させようとしたのですが…それを知ったお兄様を溺愛している香子様がロジーナを引き離して子供を始末させようとした所…拉致をしたのですが…ロジーナが亡くなってしまったのです。その時にロジーナを拉致したのがジギスヴァルトだったのですよ。で、彼はその時の事件で学校を退学、ヒルデブランドは入学拒否になったのです。」
「どういう経緯でジギスヴァルトが関わったのは定かではないのですがお父様はその時のことで脅され自分の母と息子を護るという事で厚生労働大臣の提案を受入れて…仕方がなくフェルディナンド様の婚約を受け入れた。」
「では、この婚約から逃れるには兄と祖母を差し出すしかないのか?」
「いえ、方法はございます。マグダレーナ様でなくともローゼマイン様の出自は遡ればダンケルフェルガー家に繋がりますから。」
「問題になるのはマグダレーナ様がフェルディナンド様に執着していることですかね。」
「何だそれは?」
「とりあえずお父様にも厚生労働大臣の方にもローゼマイン様との婚約を今根回ししている所でございます。円満に両家が繋がるのであれば厚生労働大臣の方もローゼマイン様で問題ないないらしいので。」
「そうか…だから米国での移植がスムーズに行ったのだな?」
「はい。その通りでございます。」
「取り敢えずは移植は上手く行きそうで何よりだ。
と、ここまで。」
フェルディナンドとローゼマインは危険な状態を脱して特別室へと移った。
フェルディナンドのたっての希望で同じ部屋にベッドを並べて寝ている。
部屋の中にはリーゼレータとグレーティアが側仕えよろしく侍っている。フェルディナンドの側には何故かハルトムートがいた。
フェルディナンド起き上がりローゼマインの傍らで彼女の髪を空いてると母親のセラディーナが入ってきた。
「フェルディナンド。もう起きて大丈夫なのですか?」
「あぁ。大丈夫です。お母様この度は私の我儘を聞いていただきありがとうございます。」
「まぁ何をそんなに改まって…それに親子なのだからそんなにかしこまらないで。」
「いえ…本当なら男女で同室なんて有りえないのは重々承知していますが…どうしても彼女と離れていたくないのです。」
「それは…フェルディナンドが命に代えても護りたいと思える相手がマインなのかしら?」
「そうです。私の命よりも大切な存在です。」
「それは…愛しているということかしら?」
「ええ。彼女を愛してます。この先一生彼女を護ります。」
「それはフェルディナンドが結婚したいと思える唯一人ということかしら?」
「はい。彼女なしの人生は考えられません。彼女が死ねば私も命が失くなります。私達は命も繋がっているのです。」
「そう…フェルディナンドは見つけたのですね。自分の半身を…私は賛成ですよ。あの5歳の時も思いましたものマインと貴方を離してはいけないとね。でも…私以外はそう思ってはくれないかもしれませんね。この同室にするのも貴方のお父様がとても反対されました。でも私とユストクスがかなり強くお願いして一緒に休むことができたのです。」
「お父様が何故…」
「彼は…厚生労働大臣からの貴方とマグダレーナの婚約打診を受けてから少し変わられてしまって…あまり私の話も聞いてくれないのよ。今回は親友のユストクスが強硬にふたりを引き離すと良くないことが起こると説得してくれたの。」
「お父様は何故…そう言えば事件当日マグダレーナさんと会ったのですが今月末に私とマグダレーナさんとの婚約発表があると?」
「あれは…お父様が勝手に言ってるだけで私は反対したし、貴方の了解も取れてないし、無理だということになっているのだけど…どうも大臣の方でマグダレーナが貴方を説得するからとお父様に言ってきたらしいわ。」
「お母様お願いがあるのですが…マインの移植手術なのですが今のお父様に執刀をお願いするのは無理な様な気がするのです。なので…このまま米国に行って手術を受けさせたいと思います。そして私も米国に一緒に行きます。1年あちらに留学したいと思います。協力して頂けますか?」
「まぁ!それがいいのでしょうね…ユストクスが協力してくれるのかしら?」
「はい。全面協力してくれるとのことです。」
「では私も全面的に協力するわ。可愛い息子のお願いだもの。それに未来のお嫁さんには健康になってもらわないと。」
セラディーナは眠っているマインの頭を撫でながらフェルディナンドとの会話を終わらせた。
フェルディナンドはユストクスに父とダンケルフェルガー家とのつながりを綿密に調べるように命じて米国での移植に向かって準備を整えた。
そして米国へ出発する1週間前にユストクスの家に皆で集まることになった。
マインは目が覚めて退院してからユストクスの家で過ごしていた。フランの家で過ごすのは危険だと言うことで。ユストクスの家では私設のSPに加えてクラリッサ、マティアス、ダームエルが寝泊まりして警護にあたった。
そして集まりの日。
ユストクス達かつて側近はフェルディナンドからシュラートラウムの領域でのエーヴィリーべ達との会話を聞かされた。
今生がユルゲンシュミットを崩壊から救った褒美のボーナスであったことと、自分たちは次は神として立つことその時は側近達は眷属として自分立ちに付くことを話した。
もし神の眷属になるのが嫌なら申し出るように言うと…全員が快諾したのだった。
「やはりローゼマイン様は本物の女神様だったのですね!」とハルトムートとクラリッサが涙を流しながら賛美していた。
そして…今生もボーナスステージではあるが幸せを勝ち取ることが課されていること、ローゼマインはディートリンデ一家特に父親を警戒しなくてはならないこと、フェルディナンドはローゼマインと眷属以外の女性に警戒しなくてはならないことを共有意識とした。
1年間の米国暮らしはハルトムートとクラリッサ、アンゲリカ、マティアス、グレーティアが一緒に留学に行くことになる。
そしてユストクスの会社の支社にダームエルが赴きサポートする。
残りはそれぞれが情報を集めることに専念する。
そしてユストクスのダンケルフェルガー家の調査の途中経過が告げられた。
と、ここまで。