↭↭フェルディナンド↭↭
光教団の2代目教祖の事がユストクス達の調べで明らかになった。
歳は35歳でなんとユルゲンシュミットでのゲルギオーネだった。
アウブクラッセンブルグが突然の病に罹りそれを助けたのがゲオルギーネだったと。
彼女はカーオサイファによってユルゲンシュミットでの怨念を抱いてこちらの世界に送り込まれた。18まではユルゲンシュミットでの記憶や、怨念は眠っていたらしいがある事件をきっかけに覚醒。その時にユルゲンシュミットでの魔力も蘇ったと。
カーオサイファよりこの世界を掌握せよとそのためにはこちらの世界での癒しの神である瀬織津姫の珠を盗み出し力を吸収せよと命令されたらしい。
18歳の時に起きた事件とは…彼女は貧しい家の生である。父親はなく母親がホステスをして暮らしていた。男にだらしのない母親に早々に見切りをつけ中学を出るとすぐに家を飛び出して行った。
しかし若い女が1人生きるには大変な世の中で幾人もの男に騙され蔑まされてきた。16で子が出来たが1人で産み育てることはできず産まれたばかりの娘を捨てることになってしまうと。これでは自分は憎んでいた母親よりも劣るとお金を稼いで必ず迎えに来ると娘を施設に。
それから死にものぐるいで働いていたがある程度お金が溜まった18の時に娘の父親である男がやって来て全てを持ち去ろうとした。その時に突然記憶が蘇り魔力を爆発させて男を殺してしまった。
魔力での殺人だがこちらの世界ではガス爆発で処理されたらしい。
ユルゲンシュミットでの無念や、怨念とこちらでの世界での生い立ちや、無念怨念、人を殺めたこと、そしてカーオサイファの愛し子という事が穢れの化身としての器に選ばれてしまった。
そしてカーオサイファに言われたとおりに瀬織津姫の珠を数年かかって盗み出すことに成功した。
瀬織津姫の珠を持っていることでユルゲンシュミットでの魔力は封印されてしまったが瀬織津姫の力を徐々に入れていきアウブクラッセンブルグとあった時は癒しの力を他人に対して使う事ができるようになっていた。
アウブクラッセンブルグの病を治したことで信用を勝ち取ると持ち前の美貌を活かしてアウブクラッセンブルグの愛人にも上り詰めた。そしてこの世界の頂点にたつべく光教団の教祖の立場をレリギオンから奪った。
カーオサイファから私の存在は明かされており私を牽制する意味でヴェローニカを取り込んでいたようだ。まさかユルゲンシュミットで憎んでいた母親をこちらの世界で手駒のようにできるとは思っていなかったようだが嬉々として使っていたようだとユストクスとハルトムートがリーディングで聞き出した教団の幹部は言っていたようだ。
ゲオルギーネの娘だがどうやら私と同じ学園にいてジギスヴァルトと同じクラスのようだ。
あのユルゲンシュミットでのディートリンデということでまたあの顔を見なければならないと思うと憂鬱である。
穢れの化身で光教団の教祖がゲオルギーネということで我々の敵であることは間違いない。しかしどうやって瀬織津姫の珠を取り返すか…それが問題である。
ヴェローニカも逃げたまま。そしてアウブクラッセンブルグも敵で、そこにあの無能な王族一家も絡みそうである。さて…どうしたものか?
と、ここまで。