現パロです5 | エミソナのブログ

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肉じゃがを食べて記憶を取り戻したフェルディナンドに両親が前前世と、前世の貴族両親だったと分かり、ユストクス達がフェルディナンドのために家を用意していることが分かって夕食を食べてからその家に移動した。


マインの家は富士山がよく見える坂道の上にあるのだがその家よりもう少し坂を上がった所にマインが小さな頃から憧れていた洋館があった。とっても可愛らしいその洋館がなんとユストクスが用意したフェルディナンドの家だと言う。


この洋館は昔フェルディナンドの父親の母親、祖母がドイツでセラディーナと恋に落ちたと聞いた時に帰ってきたら息子と嫁に当たるセラディーナにプレゼントするために購入していたのだ。


アーデルベルトの父親は本当は息子に好きな相手と結婚させて上げたかったがヴェローニカの父親とは昔からの腐れ縁でヴェローニカが幼い頃からアーデルベルトを好いていてどうしても一緒にさせたいとゴリ押しされたのだ。


しかし、息子の幸せを思うとヴェローニカとの婚姻を推し進めるのは憚れたのだがヴェローニカがアーデルベルトと一緒になれないのなら死ぬと自殺騒ぎを起こしたのだ。それだけでなくアーデルベルトの姉に当たる娘が嫁いだ先に根回ししてヴェローニカをアーデルベルトが娶らないならば娘を離縁すると脅してきたのだ。


仕方がなくドイツからアーデルベルトを呼び戻し無理矢理にヴェローニカと結婚させたのだ。


フェルディナンドの祖母はドイツから送られてきていたアーデルベルトからの手紙でセラディーナとの仲睦まじい様子を知っていてとても心を痛めていたのだ。


2人が結婚の約束をしたと連絡をよこした時に日本に帰ってきたら外国人のセラディーナのために住み心地の良い洋館をと用意していたのだ。しかし引き離されてしまったふたりをしのびながら祖母はここに居を移して息子の失意に心を痛めて身体が衰弱していった時をこの洋館で過ごし、セラディーナがアーデルベルトを追って日本に来てフェルディナンドが生まれて幼稚園に入る歳にこの洋館で亡くなった。


ヴェローニカにはセラディーナと祖母としてフェルディナンドとは会わないという約束はさせられてしまったがアーデルベルトがセラディーナと一緒に暮らすことを認めさせたのはこの祖母であった。


フェルディナンドに会いたい気持ちをずっと胸にしまいながら過ごす祖母は近くに住むマインの姿を見て心を鎮めていたという。マインも素敵な洋館に住む可愛らしいおバアちゃまが大好きで何度となくこの洋館を訪ねていた。祖母はアーデルベルトの結婚の時から夫である祖父とはうまくいかなくなり時折訪ねてくる娘とアーデルベルトが持ってくるセラディーナとフェルディナンドの写真とマインとのお茶会が癒やしであった。そして…この洋館をフェルディナンドに遺すと遺言して亡くなった。それから顧問弁護士が管理していてユストクスがそれを引き継いだ。


カルステッド達はマインが近所にある洋館をたいそう気に入りそこに住む老女と仲良くしいるのは知ってはいたが大神により記憶が戻ってからユストクスと会うまで洋館の主がフェルディナンドの祖母であるとは知らなかった。


洋館の前まで来たマインは…


「ここは…もしかしてあのお婆ちゃまはフェルディナンドのお祖母様だったのですか?」

「そうよ。ここはフェルディナンド様のお祖母様がフェルディナンド様にと遺したものよ。」


「祖母?」

「あぁフェルディナンド様はお祖母様と面識がなかったのですね。詳しくはユストクスから説明を受けて下さい。さぁ入りましょう。」


  ※※※※祖母の洋館※※※※

「フェルディナンド様!お久しぶりでございます!」

「あぁ、ユストクス、ラザファム、久しぶりだな。まぁユストクスには会ってはいたが…まさかユストクスだったとは思わなかったな。」


「私もフェルディナンド様が父の仕事の顧客様の御子息ということは知っていましたが…大神から記憶を授けられるまで知らず、申し訳ないと思っておりました。時が来るまで準備をするように言い付かっておりましたので…申し訳ございませんでした。」

「いや、良い。こうして今世でもよく働いてくれて感謝している。ラザファムも。」


「そう、仰っていただき感謝します。姫様もお久しぶりでございます。」

「ユストクス、お久しぶりです。また、フェルディナンドをよろしくお願いしますね。」


「姫様も相変わらずでございますね(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)今世はフェルディナンド様と同い年ということで本当によろしゅうございました。(⁠ᗒ⁠ᗩ⁠ᗕ⁠)」

「そうですね。前世は歳が離れすぎてるから色々と横槍が入りましたが今生は横槍なんて入れさせません!」

「それは頼もしいです。」


「さて…私は今夜からここに入るということで良いのだな?しかし学校の物とか着替えとか荷物はどうするのだ?」


「それはご心配に及びません。父と一緒にご自宅に伺い全てこちらに移動させてあります。」

「よくあの義母が許したな?」


「はい。お祖母様の遺言でフェルディナンド様がこの洋館に移動すると仰ったらすぐにすべてのものを移動できるようにとありましたので父と執行しました。」

「そうか…」


「それでは色々と詳しいお話もありますが本日はもう遅うございます。明日以降にご説明はさせていただきたく思うのですが…」


「えーわたくしはまだフェルディナンドと離れたくないです!」

「君は…!?なんてことを言っているのだ!」


「だって~先程ようやく会えたのですよ!」


「マイン、分かっていますよ。今日はここに泊まりなさい。後で着替えを持ってくるわ。」

「エルヴィーラ!?何を言っているのだ!」

「そうだぞ。マイン達はまだ高校生になったばかりだ。」


「まぁまぁ何を言ってるのですカルステッド様は!2人は前世からずっと星に結ばれたままの夫婦ですよ?何を今更。それに前世ではとっくに成人している年ですし。そうそう、フェルディナンド様避妊だけはしばらくはお願いしますね。それでは邪魔者は消えましょう。」


「何を言っておるのだエルヴィーラ!」耳を真っ赤にして怒るフェルディナンドをよそに寝室は二階の突き当りと、御用の際は各部屋にインターフォンがあるので鳴らせば良いと言ってユストクスとラザファムは部屋を出ていった。


戸惑うカルステッドを引っ張ってエルヴィーラも出ていった。


と、ここまで。