あなたは、大地の主人である | 同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

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足の言葉




 その1 大地を踏み治める足



 また、あなたは、大地の上に立つことができる二本の足を持つ、と聞いた。

 すると、あなたは、大地の上に立つことができる二本の足を持った。


 あなたの足は、主なるあなたであるものが、もとからなるあなたを生きるためのものである、とあなたは聞いた。

 あなたは、主なるものがあなたを生きるために、あなたの足を持った、と理解した。


 あなたの足は、もとからなるあなたが、主なるあなたであるものに代わって生きるためのものである、とあなたは聞いた。
 
 あなたは、あなたが主なるものに代わって生きるために、あなたの足を持った、と理解した。


 あなたの足は大地を踏み治めることを通して、主なるあなたであるものから生きられるためのものである、とあなたは聞いた。

 あなたは、主なるものから生きられるために、大地を踏み治める足を持った、と理解した。


 あなたの足は大地を踏み治めることを通して、主なるあなたであるものを生きるためのものである、とあなたは聞いた。

 あなたは、あなたが主なるものを生きるために、大地を踏み治める足を持った、と理解した。


 あなたの足は、もとからなるあなたが大地を踏み治めるためのものである、とあなたは聞いた。

 あなたは、大地を踏み治めるための足を持つ、と理解した。


 あなたの足は、もとからなるあなたが、大地を踏み治めることを通して、あなたであるものを生きるためのものである、とあなたは聞いた。

 だが、それは、あなたを生きる、主なるものと、もとからなるあなたとの間の隔たりをもたらした。

 主なるあなたであるものは、もとからなるあなたを通して一者として大地を所有するが、もとからなるあなた自身は、他のものとともに多数者として大地を所有するからである。


 もとからなるあなたは、主なるあなたであるものを通して大地を踏み治める、とあなたは聞いた。

 あなたは、主なるものとして大地を踏み治める、と理解した。

 かくして、あなたは、他者と、大地の所有について争うことを宿命づけられたのである。


 もとからなるあなたは大地を踏み治めることを通して、主なるあなたであるものと交わる、とあなたは聞いた。

 あなたは、主なるものと交わるために、大地を踏み治めなくてはならない、と理解した。


 もとからなるあなたは、主なるあなたであるものに代わって、大地を踏み治める足を与えられた、とあなたは聞いた。

 あなたは、主なるものとして、大地を踏み治める、と理解した。


 もとからなるあなたは、大地を踏み治めるあなたの足を通じて、主なるあなたであるものと交わる、とあなたは聞いた。

 あなたは、大地を踏み治め、主なるものと交わる、あなたの足を持つ、と理解した。


 もとからなるあなたは、主なるあなたであるものに基づき、大地を踏み治める、とあなたは聞いた。

 あなたは、大地を踏み治めることができるのは、主なるものに基づいているからである、と理解した。


 もとからなるあなたは、大地を踏み治めることを通して、主なるあなたであるものと交わる、とあなたは聞いた。

 あなたは、主なるものと交わるために、大地を踏み治める、と理解した。


 もとからなるあなたは、あなたの足を持つことで、大地を踏み治めるものとなった、とあなたは聞いた。

 あなたは、あなたの足を持つことが、大地を踏み治めることである、と理解した。


 もとからなるあなたは、大地を踏み治めるために、あなたの足を持った、とあなたは聞いた。

 あなたは、あなたの足が、大地を踏み治めるためのものである、と理解した。


 あなたの足は、あなたに限りない生を与える一方、あなたを限りあるものに縛るものであった。

 あなたの足は、自由と隷従の相反するものによって生きられているのである。

 とどのつまり、あなたは、自由に生きることもできれば、隷従に甘んじることもできる。

 互いによりよく生き合うこともできれば、自分だけをよりよく生きることもできるのである。

 しかし、人類は、このどちらも選んできたのである。



(続き)



     *


 7月1日、アマゾンにて、中世キリスト教神学にインスパイアされた哲学詩「人間の神学」(電子書籍、キンドル版)を刊行しました。


(第2章より抜粋)

 自分は、ただ自分自身に基づくもののみを真実として生きるべきである。

 自分自身に基づかぬものを生きることは、自分自身ではないものを生きることだから。


 すなわち、あなたは、あなた自身以外のものに基づくものから息づかされるのではなく、ただあなた自身に基づくものからのみ、強くあなたであるものに息づかされるべきである。

 あなたは、ただあなた自身に基づくものからのみ、なにものにも替えられることのない、固有のあなたであるものに息づかされるのである。






定価507円(USドル5ドルの円換算額)
こちらよりご購入いただけます。



<内容紹介>

中世ヨーロッパ神学に着想を得て、人間の信念について問いかける哲学詩。

序章 魂の入れ物である体を通して生きられている
第1章 否むことのできないところから立ちあがる(聖アンセルムス)
第2章 自分に基づくものだけを生きる(アベラルドゥス)
第3章 自分自身から直に生きられる(ルター)
第4章 一にして多である自分(ティエリー)
第5章 自分を育むために他者の存在がある(聖ボナウェントゥラ)
第6章 信じるものが自分を支えている(聖ベルナルドゥス)
第7章 共有できるものを生き合う(トマス・アクィナス)
第8章 具体的なものが、具体的な自分と他者を創る(サン・ヴィクトール学派)
第9章 反対のものからも、また創られる(クザーヌス)
第10章 他の誰でもない、自分であるものを生きる(ウィリアム・オッカム)
第11章 他者から生きられている自分を生きる(エリウゲナ)
第12章 互いは結ばれ合っている(ドゥンス・スコトゥス)
第13章 すでに生きられているものであることに気づく(エックハルト)
第14章 この世界はいかにも美しい(聖フランチェスコ)
終章 人間共通のものを通して、自分を超えた自分であるものと巡り合う

※ブログに掲載のものを元にしていますが、さらに思索を深め、進化を遂げたものになっています。


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