小説「あらかじめなる女」(仮題)の第12節のテーマは、「あらかじめ課せられた命題を生かされている」です。
わたしたちは、あらかじめ命題を課せられて生きているのかもしれない。
人生のさまざまな問題を解決してゆくために、この生を与えられているというふうに考えることもできる。
あなたは、いまの自分でいいとは思っていない。
それは、課題を与えられたあなた自身なのかもしれない。
主人公は、相手を通して、駄目な自分から脱皮して、よりましな自分になろうと思う。
前の恋人とどうして別れなければならなかったか。
自分に問題があったとしたら、どういうことだったのか。
主人公は、相手に問いかける。
そして、サイトの相手も、主人公の問いかけに答えようと努める。
一人の問題を二人が自分自身のこととして考え、また全ての人の普遍的な問題として考える。
ここに、人間というものの可能性を見たいと思う。
※この下地になっているのは、世俗文化を受けながら求道生活を続けた、12世紀のサン・ヴィクトール学派で重んじられた自由7学科の一つ、「弁証法」。弁証法は、物事を固定的に考えず、反省と考察を通して、より正しい答えを導き出すための思考方法で、哲学の基本といっていいものです。
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