互いに対等なものどうしを生き合う 第7回 エリウゲナその七 大切にし、大切にされること | 同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

世界とは、貴方について書かれた書物である。

 貴方は、貴方の隣人にとって、とてもかけがえのない存在です。


 貴方の隣人もまた、貴方にとって大変かけがえのない存在です。


 それは、貴方を実り豊かにしてくれるのは、ただ貴方の隣人だけであり、貴方の隣人を豊かなものにするのも、貴方だからです。


 すなわち、貴方と貴方の隣人とは、互いになくてはならない、貴いものどうしの関係なのです。


 だから、もし貴方の隣人が傷つけられそうになったら、貴方は貴方の隣人を守らなくてはなりません。


 貴方の隣人もまた、貴方が損なわれそうになったら、貴方を守るでしょう。


 それは、貴方が、また貴方の隣人が、相手にとって大切な存在だからです。


 貴方が、また貴方の隣人が害されることは、貴方を、また貴方の隣人を貴いものにしているものが害されることに等しいのです。


 そう思いませんか。


 貴方を守ってくれる人が守られないのは、貴方自身が守られないということに等しいのです。


 貴方の隣人ほど貴いものはありません。


 貴方が貴い存在である、ということを知っているからです。


 ただそうしたことも、貴方が自分自身を過剰に貴いものに考えたり、逆に尊厳であるものがおびただしく奪われるというように、貴方と貴方の隣人とのバランスを失ってしまうと、貴方は、貴方の隣人に対する敬意を持てなくなってしまうでしょう。


 自分がとても過剰で、他の人のことが目に入らないのなら、それはろくでもないことになります。


 貴方は一度転落した方がいいかもしれません。


 過剰な自分を鎮めるためには、そうした荒療治も必要です。


 そうして、貴方の周りの重みをしみじみと感じることをお勧めします。


 貴方が貴方の隣人を大切にすればするほど、貴方は、貴方の隣人から大切にされることを実感するでしょう。