新しきイエス 第二十回 自身を超えて自身を生きるものとの最後の対決 | 同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

同胞たる、おっとりとした頬を求めて!

世界とは、貴方について書かれた書物である。

 ※今回は、かなり長文になりますので、適当にお付き合いください。

  ここで「あなた」というのは、イエス自身で、「あなた方」とは、イエスを裁判にかける人たちのことです。




 それからまもなくして、あなたはあなたを告発するものの手によって捕らえられ、裁判にかけられた。


 あなたは、あなたを告発するものたちの言葉を聞いた。


 最初にあなたを訴えたのは、自身と対等なものからあらかじめ分かたれることで、自身のより「強くあるもの」を生きる「からだ」であった。


「あなたはなにゆえに、互いに対等なものどうしから自身をあらかじめ分かつものから生きられることを否むのか。


 互いに対等なものどうしから自身をあらかじめ分かつものから生きられぬあなたは、数多のものの中で最も弱くあるものに分かたれるであろう。」


 それに対してあなたは、

「自身と対等なものからあらかじめ息づかれることができぬ、あなた方をわたしは憐れむ。


 あなた方は互いに対等なものどうしからあらかじめ分かれているために、あなた方の本来の「強くあるもの」を生きることができないのである。」

と答えると、互いに対等なものどうしからあらかじめ息づかせられることの不安にひどくさいなまれているものは、


自身と対等なものどうしから、あらかじめ分かつものから生きられることを否む、あなたを激しく憎んだのであった。




 またあなたを訴えたのは、自身と対等なものから高く分かたれることで、自身のより「聡くあるもの」を生きる「からだ」であった。


「あなたはなにゆえに、自身を高く分かつものから生きられることを否むのか。


 自身を高く分かつものから生きられぬあなたは、数多のものの中で最も疎くあるものに分かたれたものである。」



 それに対してあなたは、

「自身を互いに対等なものどうしから導かれ、育まれることができぬ、あなた方をわたしは憐れむ。


 あなた方は自身を高く分かつものから導き、育まれているために、あなた方本来の「聡くあるもの」を生きることができないのである。」


と答えると、互いに対等なものどうしから導かれ、育まれることの不安にひどくさいなまれているものは、


自身を高く分かつものから生きられることを否む、あなたを激しく憎んだのであった。




 またあなたを訴えたのは、自身と対等なものから限られなく分かたれることで、自身のより「限られなくあるもの」を生きる「からだ」であった。


「あなたはなにゆえに、自身を限られなく分かつものから生きられることを否むのか。


 自身を限られなく分かつものから生きられぬあなたは、数多のものの中で最も限られたものに分かたれたものである。」



 それに対してあなたは、

「自身を互いに対等なものどうしから創造され、在らされることができぬ、あなた方をわたしは憐れむ。


 あなた方はあなた方を限られなく分かつものから創造され、在らされているために、あなた方本来の「とらわれなくあるもの」を生きることができないのである。」


と答えると、互いに対等なものどうしから創造され、在らされることの不安にひどくさいなまれているものは、


自身を限られなく分かつものから生きられることを否む、あなたを激しく憎んだのであった。




 またあなたを訴えたのは、自身と対等なものから深く分かたれることで、自身のより「豊かくあるもの」を生きる「からだ」であった。


「あなたはなにゆえに、自身を深く分かつものから生きられることを否むのか。


 自身を深く分かつものから生きられぬあなたは、数多のものの中で最も貧しくあるものに分かたれたものである。」



 それに対してあなたは、
「自身を互いに対等なものどうしから満ち足らされることができぬ、あなた方をわたしは憐れむ。


 あなた方は、自身を深く分かつものから満ち足らされているために、あなた方本来の「豊かくあるもの」を生きることができないのである。」


と答えると、互いに対等なものどうしから満ち足らされることの不安にひどくさいなまれている、あなたと対等なものは、


自身を深く分かつものから生きられることを否む、あなたを激しく憎んだのであった。




 またあなたを訴えたのは、自身と対等なものから堅く分かたれることで、自身のより「貴くあるもの」を生きる「からだ」であった。


「あなたはなにゆえに、自身を堅く分かつものから生きられることを否むのか。


 自身を堅く分かつものから生きられぬあなたは、数多のものの中で最も賤しくあるものに分かたれたものである。」



 それに対してあなたは、

「自身を互いに対等なものどうしから庇われることができぬ、あなた方をわたしは憐れむ。


 あなた方は自身を堅く分かつものから庇われているために、あなた方本来の「貴くあるもの」を生きることができないのである。」


と答えると、互いに対等なものどうしから庇われることの不安にひどくさいなまれている、あなたと対等なものは、


自身を堅く分かつものから生きられることを否む、あなたを激しく憎んだのであった。




 またあなたを訴えたのは、自身と対等なものから一に分かたれることで、自身のより「重くあるもの」を生きる「からだ」であった。


「あなたはなにゆえに、自身を一に分かつものから生きられることを否むのか。


 自身を一に分かつものから生きられぬあなたは、数多のものの中で最も軽くあるものに分かたれたものである。」



 それに対してあなたは、

「自身を互いに対等なものどうしから支え持たれることができぬ、あなた方をわたしは憐れむ。


 あなた方は、互いに対等なものどうしから一に分かつものから支え持たれているために、あなた方本来の「重くあるもの」を生きることができないのである。」


と答えると、互いに対等なものどうしから支え持たれることの不安にひどくさいなまれている、あなたと対等なものは、


自身を一に分かつものから支え持たれることを否む、あなたを激しく憎んだのであった。




 またあなたを訴えたのは、自身と対等なものからあまねく分かたれることで、自身のより「広くあるもの」を生きる「からだ」であった。


「あなたはなにゆえに、自身をあまねく分かつものから生きられることを否むのか。


 自身をあまねく分かつものから生きられぬあなたは、数多のものの中で最も狭くあるものに分かたれたものである。」


 それに対してあなたは、

「自身を互いに対等なものどうしから味わわれることができぬ、あなた方をわたしは憐れむ。


 あなた方は、自身をあまねく分かつものからおし拡げられているために、あなた方本来の「広くあるもの」を生きることができないのである。」


と答えると、互いに対等なものどうしから味わわれることの不安にひどくさいなまれている、あなたと対等なものは、


自身をあまねく分かつものから生きられることを否むあなたを激しく憎んだのであった。




 最後にあなたが会ったのは、互いに対等なものどうしであるものを分かつ、自身を超えて自身を生きる、あなたの自分であるものであった。


「わたしから分かたれることを否むからだよ。


 あなたはなにゆえに、わたしから分かたれるのを拒もうとするのか。


 わたしによって分かたれなければ、あなたは自身を超えて自分であるものを生きることはできないであろう。」



 それに対してあなたは、

「わたしをわたしと対等なわたしの同胞から奪おうとするものよ。


 あなたは、なにゆえにわたしをわたしの同胞から分かとうとするのか。


 わたしはわたしと対等なわたしの同胞とともにあるものであって、なにものもそこから引き離すことはできない。


 あなたがわたしをわたしの同胞から分かとうとするのは、あなたが対等なものをもたず、対等なものから分かたれたものによってしか、あなたのより自身であるものを生きることができないからである。


 わたしは、対等なものから分かたれたものによってしか自身を生きることのできない、あなたが互いに対等なものどうしであるものを生きられるものとなることを祈ろう。」


と答えると、あなたを対等なものどうしであるものから分かつことで、自身であるものをより生きようとするものは、


あなたを対等なものどうしであるものの間から分かつと、あなたをあなたの同胞から奪うと、十字架につけたのであった。