エミ、芸術か、宣言 -2ページ目

エミ、芸術か、宣言

米澤慧美のブログです。




宮崎駿の風立ちぬに浮かされて、ジブリ映画を見直そうかなと思ったのですが、

天空の城ラピュタを見たら面白過ぎてほんとビックリしました。(今更)


私は崖の上のポニョを見るまで、ジブリ作品ってあんまり好きじゃなかったんです。

なんであんなに周りが面白いっていうのか全く理解できなかった。


一番気に入らない理由は、主人公の女の子が、いつも勇敢で清純な美少女で、全く現実的でないこと。

ファンタジーに全く興味がなかったこと。

あとは必ず描かれる美しい景色とかに全然ピンとこなかったこと。


でも今は、その全部が胸を揺さぶってきて涙なしには観られません。



宮崎駿の限りなく剥き出しの欲望がそのまま色や形になっている気がする。

なんていうか、あまり詳しくわからないんですが、原風景っていうんですかね、

そうゆうものをそのまま見せられてるような気がする。

頭の中の、本当に本当に純粋な何かを、丁寧に掬い取る。綺麗なものもおぞましいものも。



で、原風景的なものを見せつけられて、涙を流さずには居られないのは、やはり大人だと思うんですよ。

子供には、届かない。子供は何も失ってないから。子供には見えない。

ジブリは完全に大人のための作品だと思います。

子供向けだとしたら、ストーリーが無茶苦茶過ぎてよくわからないし。



私は「小さい頃からずっとジブリファン!」って人、信用しません。

や、いいんだけどね、別に。

でも絶対子供にはわかんないんだもん、あのスクリーンに映る美しさなんて。



最近過去の人のことばかり思い出して考えるのは、私の今が空っぽだからなのだろうか。多分そうなんだろうなぁ。



こんなに未練がましく過去を思うのは初めてだ。



過去の記憶って、日が経つにつれて薄まって消えていくようなものではなくて、
どんどん捏造されて美化されて、強固になっていく。




歳をとるということは恐い。
美しくてもう二度と手に入らないものが頭の中に蓄積されていく。



今と前をちゃんと見ねばなぁ。

宮崎駿、風立ちぬ、観ました。


表現とは何か、


アニメーションって何なのか、



まざまざと見せつけられました。



感銘、受けました。
すべてのシーンが美しくて、
一瞬足りとも要らない風景なんてなくて、
スクリーンに映るすべてが欲望そのものでした。葉っぱの一枚も木も風も光も全部。



なんかジブリファンみたいに思われそうで嫌だけど、

わたしが宮崎駿すごいって思ったのはポニョからです。あの、強烈なエロスに触れてからです。



もう、あんな風に美しいものだけを視て生きていけたらいいのに。
生活とか、社会とか、見ないで生きられたらいいのに。
わたしは日常ばかりに囚われている。


あぁ。

酔ってます。


切に、美しく生きたいと思う。

「美しい」という言葉の意味さえ、認識したのはここ最近だけど。


酔うと欲情するのは何でなのでしょう。
良いことなのか、垂れ流しの欲求なのか。



強烈に表現がしたい。