『ベルサイユのばら』という作品(原作、舞台を含めて)は私にとって大きな存在です。
原作と出会わなかったら?
宝塚の舞台をみなかったら?
後々の人生が大きく変わっていたかも・・・なんて思う。
50年前に月組の初演を観た時は、やはり土日はチケ難で観劇を諦めていましたが、なんと!台風で学校が休校になり、その台風もいってしまったので、母が連れていってくれました。
旧大劇場の柱の後ろ(笑)の座席で初観劇。
(当時の脚本付き)プログラムを買ってもらって、読み耽っていました。
その後、ぼちぼちと観劇していましたが、翌年の花組「アンドレとオスカル編」、雪組の「オスカルとアンドレ編」で沼にどっぷんこ。雪組公演は初の東京遠征までしてしまい、沼から這いあがれぬ日々を数年に。
ライフステージが変化していく時期は観劇から遠のいていましたが、それでも「ベルばらのチケットあるんだけど」と誘ってもらうと観に行く、また7〜8年観てなくても「ベルばらのチケットあるんだけど」と声をかけていただいては観に行く。
そんな感じでした。
110周年で「またベルばらやるの〜?」内心思いはしたものの、今回の雪組を観劇して案外オールドファンも『ベルばら』に惹かれてファンに復帰するのかも?と思いました。
オールドファンは名場面が散りばめられた今作品で懐古する、すでに『ベルばら』を知らない世代の方は、宝塚歌舞伎といわれるやや大仰な芝居や型に新鮮さを感じるのかもしれません。
名場面は横に置いておいて、モンゼット夫人にシッシーナ夫人の登場。専科にいらした水穂葉子さんの芝居を思い出しました。
モンゼット侯爵夫人 「オスカル、オスカル」
オスカル 「はい、モンゼット侯爵夫人」
というオスカルと夫人のやりとりで、水穂葉子さんのアルトからメゾソプラノを使ったセリフ回しが客席の笑いをとり、宮廷夫人がオスカルに憧れる姿で観客の気持ちを代弁しているのがわかりました。
今回の雪組さん、演出なのか娘役さんがキンキンと高い声でセリフを言われるのが耳につき「高い声だせばええんと違う」(すいません、上から目線)と心の中でツッコミをいれておりました(汗)。
『ベルばら』で宝塚に出会い、ファン休止中も『ベルばら』にひかれて宝塚を観劇。
「まだやるの? ベルばら」とは思えど、また観に行ってしまう(苦笑)。
やっぱり宝塚の代名詞といえる作品なのでしょうね。
昨日は久しぶりにプログラムまで買っちゃいました(^^)
モノを増やさないために買い控えしてましたが。
電子書籍サービスにプログラムもいれてほしいなぁ。