先週、星組公演『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』を観劇しました。
本当は今日も観劇予定だったのですが、先週の観劇後からたてこんだ用事に翻弄されたうえに、観劇時間どんぴしゃにやにごとなき用をいれざる得なくなり、あえなく断念。
星組さんは2回ぐらい観たいかなぁ・・・と友の会の希望購入数に2件購入希望といれておいたのですが、こんなに接近してとれてしまうとは予想してませんでした。(どなたかが2件にしたら、連日観劇になったと嘆いていらっしゃったのを後日思い出しましたが)
以前なら、どうしても行けなくなった時には「○けぴ」さんで救済してもらうことができたのですが(逆に追加で観劇したくなったら○けぴさんでチケを探したり)、現在の友の会のチケットは当日発券のみだし、観劇ギリギリの救済措置ってまったくないのですよね。購入希望をしたのは私だし、当選したのは喜ばしいことなのだけれど、身動きとれなくなったら「席を空ける」という選択肢しかないのが悲しい・・・。
劇団公認のチケトレはギリギリには対応できないですものねぇ。(半額とか、それ以下でもいいから席はあけたくない😢)
さて、肝心の星組公演に対しての感想なのですが、お芝居もショーも私には刺さらなかったのです。なんでだろう・・・?
ただし「すごい!」と思わせてくれたのは、礼真琴さんでした😆
開演のアナウンスからすでに柳生十兵衛。もともとハスキーボイスさんとはいえ、声の太さに驚きでした。
そして茶目っ気があるかと思えば、瞬時に剣豪の顔を見せたり、温かいハートを感じさせてくれる点も、先般亡くなった柳生十兵衛といえば千葉真一さんでしょ!の千葉さんが作り上げた十兵衛像に近いものがありました。
なのになんだかお話が頭にはいってこない。理解できないというのではなくて、なんか私の中ではちぐはぐな印象だけが残ってしまいラストを迎えてしまいました。
長編小説を1時間半あまりの舞台にするのに、エピソードがごちゃごちゃしているからだろうか・・・?と考えてみるものの、結局なんだかぁ。(もう一度観たら印象は変わっていたのだろうか?)
幕間休憩中に「ショーがあるしね、るんるんして帰るんだぁーーー」と思っていました。しかし結果的にはそのショーでノリノリになれなかった・・・😢
岡田敬二先生の「ダンディズムシリーズ」はあまり知らないのですが、(岡田先生の全盛期に宝塚から離れていたので)、それでも『ネオ・ダンディズム』は観ているし、宙組さんの『シトラスの風』も初演以外はすべて観ていて、岡田先生の作る世界観にはワクワクしてきたのに、今回は・・・。
かな〜り昭和の香りが濃くて、往年の宝塚ファンには「懐かしさ」を回顧する楽しみがある作品かもしれませんが、回顧が連続してだれてしまっている?
特に不思議だったのは、フィナーレのパレード。パレードにふさわしいテンポってあると思うのだけど、なんか妙に遅い。メトロノームで言えば通常より-20か-30ぐらいの感覚なのが間延びしてしまって・・・。
でも一つだけ「さすが!岡田先生のショーって素晴らしい」と思ったのは、色使いですね。
色のセンスで度肝をぬかれたのは『シトラスの風』でしたが、今回はプロローグはシックな色味ながらも「こんな色使いができるのは岡田先生だけ」と思いました。
なにかで読んだ記憶ですが、『シトラスの風』のあるシーンでカラフルな水玉柄の衣装の中で、ある色だけが既製の生地では岡田先生が思う地色に水玉柄がなかったので(他の色はあったらしい)、その色だけ無地の生地に水玉柄を描いたとか。
すごい色へのこだわりを感じたエピソードでした。
退団者も愛月ひかるさんは二番手さんということもあり、はなむけのシーンが用意されていましたが、その他のみなさんは・・・😢です。
うーーーん・・・、ちょっとテンションアップの観劇ではなかったなぁ・・・と思いつつ、バウホールの前を通りかかり、風間柚乃さん主演の『LOVE AND ALL THAT JAZZ』がはじまっているのを思い出しました。メディア評によるとなかなか良い作品らしいですね。
あまり小劇場を観ない派ながら、音楽モノは好きなので観たかったーーーーーー!残念!(配信もドンピシャ用事とかさなって移動中だし無理だなぁ)
作品が心に刺さるか否かは、自分自身の好み、コンディション、etc.によるところも大きいです。
まぁ、こういうこともあるでしょう。
次は花組の新トップコンビ、本拠地お披露目を観る予定です。