あっという間に宙組新トップコンビお披露目公演『天は赤い河のほとり』『シトラスの風 -Sunrise』の千秋楽の幕がおりました。
まずは休演者もなく、無事にお披露目公演が終わったことを何よりと思っています。
不思議と「お披露目公演」という実感なく観た初日。
うーーん、私がお披露目公演の初日を観たこと自体、指折り数えられる程度だからかもしれませんが、実に自然体な宙組が、朝夏まなとさん時代からそのまま引き継がれた印象があり、そして初日から千秋楽まで作品が進化していく過程も(リピでかなり観るのは宙組だけなので、過程がわかるのも宙だけ ^^;)従来の上演作でもあったような気がする・・・
そんな公演でした。
色々ツッコミたくなる『天は赤い河のほとり』ですが、芝居の変化を発見することが度々あり、それがそのまま作品の質を高めていました。(まぁ、ツッコミのない脚本が一番ですが ^^;)
ショーでも、ややこしいリズム満載な中詰めに「何???」みたいな疑問がありました。
しかし、これも出演者のこなし方もあるんでしょうね。(スカステで「カウントとったらできない」なんて話が出ていたシーンでしたが、本当にカウント取れないややこしさでした)
星条海斗さんはじめ卒業の皆さんも無事に大階段を降りて、下級生までもが流石に舞台人であることを感じさせるご挨拶。
まだ20代、30代で人生をこんな風に捉え、ポジティブにひたむきに頑張っている人達なんだね!
そう思うとこの年代といえば、まだまだモラトリアムな時間を過ごしていた自分と重ねて、脱帽と思うことばかりでした。
マギーさん(星条海斗)が挨拶の中で「宙組の皆さんに気遣っていただき・・・」みたいなことをおっしゃっていました。
そしてカーテンコールでトップ・真風涼帆さんと退団者4名だけが舞台に並んだ時に「一言どうぞ」と真風さんに即されてマギーさんの言った言葉は「宙組、大好き!」でした。
真風さんの方が驚かれていたように見えましたが、この言葉は真風さんにも、宙組組子にとっても最高に嬉しい言葉だったでしょう。
私的にこの宙組公演で「やっぱり宙組って懐の深い組」と認識したのですが、マギーさんの言葉を聞いてこの認識は間違いない。
そしてこんな懐の深さのある組が一つぐらいあってもいいじゃないか、と思いました。
さて・・・
私は指揮者さんのファンでもあり、一番好きなのは佐々田先生。
そして指揮者のオスカルこと、御崎めぐみ先生も、ラテンのリズムに揺れる背中がかっこいい!と大好きでしたが、最近、大劇場で振られることが減ってきて寂しい思いをしたところ・・・
今回タクトを振られた、西野淳先生にも「ひょっとしてファンの気持ち読んでる?」なんて、少しファンモード。
西野先生は、初日の「明日へのエナジー」終了後に鳴り止まない拍手に、次の音楽へのタイミングを待ってくれていたように感じました。
いや・・・思い過ごし?
指揮者が、タイムに正確でないと公演時間が伸びるのは確実です。
つまりタイムキーパー的役割も担っているはず。
また、指揮者さんによっては「こんなすごいモノがあるの?」とびっくりするような、メトロノームを使われている方とか、それぞれ自分なりに、時間制約の中でオケが演奏できるように工夫されているようです。
(・・・って、これはオケピットを二階席からオペラでガン見する、おかしなファンが妄想しているだけの部分がありますから、鵜呑みになさらないでくださいね)
そんなことから、まさか「拍手の終わり」を待つかなぁ?
とも思っていました。
でも、やっぱり客席の気配を確実に察知して、タクトを振っていらっしゃるとしか思えないところが多々ありました。
西野淳先生は劇団専属の指揮者さんではありませんが、ちょっとこれから私的な注目の人になりそうです。
今日は幕間休憩が終わり、ショーが始まる直前に、一階席後方からどよめきが湧いて騒然となりかけていました。
どうやら超有名人が観劇されていたようです。