昨日の15時公演、幸運なことにチケットが舞い込み雪組さんを観劇してきました。
この幸運がなければ観れなかったかもしれないので、感謝!です。
で、着席して気がついたのは「貸切公演」だったというサプライズ! 開演前の組長さんのご挨拶、抽選、終演後はトップさん(チギさん)のご挨拶もありました。
スカステ環境が作れない、雑誌を読まない、とりあえず一作品一度は大劇場のみでも観劇しておかないと、ヅカファンとしては取り残されそうで、焦ってしまうのはおかしいのですが(苦笑)。
さて私がヅカファン復帰時の雪組さんといえば水夏希さんトップ時代。水さんといえば正塚先生というイメージがインプットされていましたが、調べてみたら正塚先生 x 水夏希さんの観劇は『マリポーサの花』『ロジェ』の2作品でした。
記憶の中ではもっと観たと思っていましたが、思い込みは怖いです。
他は月組、瀬奈じゅんさん退団公演の『ラスト・プレイ‐祈りのように』、星組・柚希礼音さんの『ダンサ セレナータ』、月組、龍真咲さんの『ルパン -ARSÈNE LUPIN-』 、昨年の宙組の全国ツアー再演の『メランコリック・ジゴロ-あぶない相続人-』。
他の作・演出家さんと異色なのはハードボイルドっぽく、男同志の友情などが恋愛よりも全面に出ていることですが、いつも観劇時に人物の関係を把握していく作業にかなりの集中力がいることに悩まされます(苦笑)。
一応事前に公式サイトの「人物相関図」には目を通すのですが、それでも覚えきれず、やっぱり観劇しながら絶えず頭の中は「この人は誰と繋がっているのか?」がわかなくなり、あたふた・・・・。
観劇後に思い返せば、ストーリーはいたってシンプルなのに。
『私立探偵ケイレブ・ハント』も早霧せいなさん達私立探偵組が、警察組の助けを得て、悪の組織芸能プロダクション組をやっつける、そこに恋愛も絡んでるよ・・・的な話だったんだ、とわかりましたが、ラストまで辿りついた時はかなり疲れていました。
でも非常にシンプルなセット、そして大劇場の舞台構造をフルに使った演出は毎回楽しみです。特に大きなセリと盆周りの使い方が見事でした。
そしてテレビのサスペンスにもありがちな、日常の少し延長ぐらいなところにお話しの設定があるあたりも(時代は60年ぐらい前としても)、さりげなく良かったです。
逆に演じている生徒さん達はさりげない芝居という意味では難しいのでしょうね。さらっとスーツを着こなす、何気なくコーヒーを淹れる・・・。コスチュームプレイの大仰さの方が「演ってます感」で演じやすいのかもしれないとも思いました。
いつも「作品」という視点で観るので、雪組さんも生徒さんのお名前がわからないこと多々ですが、今回、少しわかってきました(苦笑)。雪組は実に男役さんの層が厚いこと! 上級生から新人公演学年まで光る人がたくさんいらっしゃいますね。
映画監督の奏乃 はるとさん、レストランのマネージャーの朝風 れいさん、ケイレブのかつての戦友・香綾 しずるさんなどの芝居が心に残っています。
娘役さんではアパートの管理人の舞咲 りん、探偵事務所でコーヒーを淹れているのは早花 まこさん?
もちろんチギさんは熱いヒーローもかっこよかったですが、今回、また違った一面を見られた気がして素敵でした。
ラストシーンでパリ行きの飛行機に乗らなかったイヴォンヌとケイレブが抱き合ったのを見て、深々と頭を下げる航空会社職員は彩 みちるさんでしょうか? いや〜、あれだけの芝居で下級生ながら存在感を出して光ってました。
とにかく「難解」で頭をフル回転する必要さえなければ(もしくはリピで観ることができれば)、正塚作品に登場する人達の心に迫ることが可能なのかもしれない・・・と思っています。
ショーも季節感満載で楽しくノリノリでした。またそれは後日。
明日は石丸幹二さんと安蘭けいさんの『スカピン』。
凛々しいマルグリットという噂も耳にしていますので、それが楽しみです。
(記事はPCでしか書かないのですが、滅茶苦茶エディターが使いにくくなりました。慣れの問題だと思いますが・・・ --;)