【宝塚】雪組『ローマの休日』@梅田芸術劇場 メモ書き | You and the Revue and the Musical

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知人に声をかけてもらって観てきました。
(観たい!と思ってもチケットを取ること自体を忘れることが多く、こういうお声がけは実にありがたいです)

母がこの映画が大好きでどこかの映画館で上映される度に、幼い私は連れて行かれました。まだDVDはおろかビデオもなかったし時代のことです(苦笑)。
「連れて行かれた」という表現通り、もう強引に見せられたようなものですが、この映画を通して母の影響を受けていたことをある時思い知りました。

母は今の私よりはるかに若い年齢で他界し、あまり女性同士の話をすることがありませんでした。
・・・が気づけば、シャツブラウスにフレアスカートがいっぱいの私のクローゼット(笑)、まさにこの映画の影響です。
どうやら私が物心つく前の母も好んだスタイルらしく、格好だけべスパに乗ってオードリーの真似をしている若い母の写真が残っています。

そんな懐かしい香りを舞台の中にも感じての観劇でした。

映画のあのシーン、このシーンが舞台でこんな風に蘇るんだ・・・と舞台構成や演出は、誰もが知る映画の舞台化として私の中では評価が高いです。
そしてリアルに言葉にせずともお互いの気持ちがわかりつつも別れなければならない切ない想い溢れるラストシーンがじんわりと伝わってきました。

今は何でもリアルに言葉(セリフ)で表現することが多いな、映画も舞台も。言葉じゃなく空気で伝わり合う感覚の方が観る側へ心の動きが大きく伝わるのにな・・・と思いつつ、雪組『星逢い』を思い浮かべながら早霧せいなさん&咲妃みゆさんの心情を空気の中に現す芝居のうまさを感じてました。

こんなこと書くとファンの方に怒られそうですが・・・
早霧さんは二番手になられるまで名前は知ってるけれど・・・ぐらいで、あまり意識もせず観ていたのですが(汗)、トップお披露目の『ルパン』から大入り公演が続いているのはどの作品を観ても納得です。
『ローマ』でもふとした瞬間に周りの生徒さんよりはるかに華奢で小さいのにとても舞台で大きな存在を感じられ、私には現代っ子的に見える他の下級生スターさんとは違い、とても正統派な二枚目さんであり熱い魂の宿る人なんだなぁ・・・と今頃思っています。

周囲の人に『ニジンスキー』の話を聞くことが多く(基本大劇場しか観ないので佳作を見逃しています --;)いつか映像でも観たいものです。

明日はまた『エリザ』を観ることができそうなのですが、大作観劇はそれなりに疲れが出ますが(良い意味ですが、感情が刺激されるからかなぁ?)、しっとりほっこり初恋の味的な作品は軽めの幸せ感が残って良い時間が過ごせました。

早霧さんのお言葉を借りると・・・
「ローマまでちょっと旅行に行ってきました!」
ですね(^^)