私はニノちゃんに見透かされました本当に。

聴いて1日目は、大抵理解が追いつかない。ここ最近ずっとそうかもしれない。

あああさとちゃんのこの声いいなぁ!とか、ほんとざっくりとしか捉えられない。

理解できないのはある程度しゃーないと思うんだよね。

自分の引き出しなんて限られてるもの。

だけど、理解しようとしないのは次元が違う。私はね。

嵐はもはや私と人生を共に歩んでる特別な存在だからね。

 

一晩明けて、カーステに再びCDを差し込んで早速、、、、あれ?いいアルバムじゃん!ってなってる。フラゲ日のカオスはいずこへ。なにこれ…!!面白いほど感じ方が違うんだけど…!!

 

さっ。まとめて出すのは大変なので、何回かに分けてダラダラ書きますねー。

 

1.Green Light

作詞:AKIRA、JUNE

作曲:Cristofer Erixon(SWE),Josef Melin(SWE)

編曲:石塚知生

E.bass:二家本亮介

E.&A.Guitar:福原正信

Chorus:Ko-saku

 

「Green Light」=青信号、GOサイン。

ほらもう。イントロとか懐かしくて新しい。両方交錯する感じ。

作家情報公開の時も触れたんだけど、サビからDA PUMPの「ごきげんだぜっ!」の香りがす

るのね。これも、「懐かしくて新しい」のひとつに感じる。

「乗りこなす~」とか、音がちゃんと波を描くようにできていて、ライブで潤が手でWaveを描くのに3000点。AKIRAさんの歌詞って軽快だよね、スラっと韻を踏んで歌詞が音符の上で踊ってる感覚。

 

■相葉Englishがたまらなく心地よい…

ねぇ…相葉Englishがなんかすこぶる良くない?!

Let me swear to godとかI'll be very niceとか…私のツボ激押しなんだけど!!!

てかここ最近嵐さん英語の発音頑張ってるよ…!!

「ちょっとしょさんもうちょっと本気出してよ!」って一瞬思ってしまうくらい、

みんなにディレクションしてくれて?発音のいい仮歌入れてくれて?ありがとう!!

 

■サビの転調は必要?

サビで急に転調するのは、相対音感弱めな私にとって苦手な展開方法なのだけど^^;

口だけでいうのもアレなので…

ちゃんと自分で加工して確かめました(笑)(ごめん音源化する時間はなかった…)

いやー…なんか、今までなんでこれをやらなかったんだろう。一瞬で判断がつきました。

転調ありとなしを比べた結果をまとめたのがこちら。

 

【転調あり】

・圧倒的なインパクト

・疾走感や前にベクトルが向いている感じとマッチする

・開放的

・唐突で戸惑う

 

【転調なし】

・メロのオシャレな感じが引き継がれる

・音だけ言えば十分カッコイイ

・やや閉鎖的←たった1音なのに

・歌詞の意味とのずれが生じる

 

この場合の転調って信号がパッと変わった時の、「パッ」なんだなと。「光の一瞬の強さ」というか。強さ?なんだろう?イントロ終わり~メロまでは信号から300mくらい離れたとこから進んでいる感じ…つまり光源(=信号)との距離がある状態、サビに近づくにつれて信号がはっきり見えるところまで来て一旦赤信号で止まってーの、信号が青にパッと変わってサビーーー!!!みたいな。

え…転調なめてた!!考えられてる!!知ってた!!でもなめてた!!(笑)

 

■あのフレーズはたまたま…?

個人的には唄い出しの「Can't stop this feeling」が引っ掛かってます。

偶然だと思うけど、その件は「光」のときに。

 

 

2.つなぐ

作詞:paddy

作曲:Peter Nord(SWE),Kevin Borg(SWE)

編曲:Peter Nord(SWE),佐々木博史

E.Bass:松原秀樹

E.&A.&Resonator Guitar:設楽博臣

津軽三味線:小山豊

Trumpet:中野勇介

Trombone:鹿討奏

Tenor&Baritone sax:村瀬和広

Strings:弦一徹ストリングス

 

ビンゴーーー!!!\(^o^)/

1曲目を聞いたからなおのことなんだけど、今改めて聴くと、

やっぱりボーカルの響きがいつもと違うな?と感じる。特にニノの声が。

何て言うんだろうね…ラジオみたいに高Hzの部分を強調された感じというか。

マグカップに音の鳴ってるスマホ入れたときの、あの独特の響きが混ざってる感覚。

谷田さん、これはどういう意図で…?

 

他はこちらをどうぞ!↓

嵐 52th Single「つなぐ」作詞・作曲・編曲の皆々様、ざっくりとな!

52th single「つなぐ」今更の雑感!

 

 

3.「未完」

作詞:JUNE

Rap詞:櫻井翔

作曲:Josef Melin(SWE)

編曲:佐々木博史

E.&A Guitar:設楽博臣

Trumpet:中野勇介、川上鉄平

Trombone:東條 あづさ

Tenor Sax:大郷良知

Alto&Baritone Sax:村瀬和広

Strings:弦一徹ストリングス

Chorus:Ko-saku

 

もうお馴染みさんが多い安定の演奏陣!

 

なんか、佐々木さんの手に掛かったお陰で、

もはやJosef Melinが作った時の原型は木っ端微塵と化しているのでは…(笑)

と心配するくらい佐々木博史イズムがどんどん畳みかけてくる。

本当に何度も言うけどこんなカオスな編曲はプログレ畑の佐々木さんにしかできないのよ、お願いだから作曲に入れたげて!!(笑)

(佐々木さんのコナミ時代のお仕事はこちら→BEMANIナンバーズ

 

■シャレオツなメロの後ろで我が道を行くジャズピアノ

メロなんてちょっとシャレオツじゃん?でもよーく聴いてごらん、後ろでジャズピアノが全然違う曲弾いてるみたいだからよ…(クレジットにピアノはないので作曲者の打ち込みかな?)

これもまたどっかで聞いたことがある風。

 

■「3」という数字

この曲、聴いていて知らぬうちに気を張っていないだろうか。

次から次に畳みかけるようで疲れる人もいるだろうと思う。

その原因は、3連符にあると思う。注目は「3」。

 

イントロやサビで畳みかけてくるあのタタタ、タタタ、タタタ、タタタの3連符無限ループみたいなシンセは、体感スピード増すし、ほんと単純っちゃー単純。アンセム的な雰囲気でいうと、前も書いたことあるけどThe clockの「Whoomph!!」と共通点を感じる。(あっうっかり非公式に)

 

「つなぐ」の時も書いた通り(こちら参照)、2拍子や4拍子は日本人に馴染みのあるリズムなんですよ。対して三拍子や3連符はそれを崩していく存在。しかも、タン、タン、タン、タンという4拍子の中でタタタ、タタタ、タタタ、タタタと切り込んでるのが、既存の枠(=四拍子)の中でタタタ、タタタとトライアングル(=三拍子)の先端がその枠組みを叩き壊していくようで、

まさに

「変わることのないAnswer この手で壊したいなら」

 

ひょええええええええ!!

 

■前のめりなモーツァルト

さらに言うと、大元の「交響曲第40番第一楽章」を聴くと、正確な4拍子に乗っているんだけど、この曲では同じフレーズはすこし前のめりに弾いている…。

 

大元)ラ♭ソソーラ♭ソソーラ♭ソソミ♭十六分休符十六分休符ミ♭レドードシ♭ラ♭ーラ♭ソファーファ

未完)ラ♭ソソーラ♭ソソーラ♭ソソミ♭十六分休符ミ♭レドードシ♭ラー♭ラ♭ソファーファ

 

半々拍くらいかな。テンポは140で変わってないんだけど、これも4拍子という枠の中でわざとずらして違和感や先へ急ぐ感覚を誘ってる。

 

またこの40番自体も、「お決まりフレーズ」があって、マイナーやらメジャーやら調が変わるやら色んな形で表現されているのはクラシックあるあるだと思うんですけど、この方式が「Song for you」に使われているというね。これは「Song for you」のところで。

 

■全ての違和感が、「未完」を作り上げている。

メロのBPM(テンポ)は105、サビから間奏のモーツァルトまで140。

佐々木さんはね、morning lightの時はメロでBPM80、サビで160というのをやってのけた方なのでその辺の免疫(笑)はできてるつもりなんだけど、やっぱり初めて聴いた時にリズムを錯覚させるというインパクトもさることながら、ドラマチックな展開にモーツァルトの交響曲第40番第一楽章をぶち込んでそれすら響き合うという。

(多分、数多あるクラシックの中でこの曲そのものにはあまり深い意図はないと私は思ってます。恐らくコンセプトが先で、例えば「クラシックと融合したものを作りたい」から始まり、もっともしっくりくるミックスがこれだった、みたいな。)

 

3連符、我が道を行くピアノ、テンポチェンジ、突然の前のめりモーツァルト、モーツァルトとの融合。

「未完」というと普通は状態を表す言葉だけど、「未完の大器を再起動」と歌っていたあの頃と明らかに違うのは、今もなお現状にとどまらずにあえて強い意志でもって「未完」を選び、意図的に「未完」の状況を作り上げている事だと思う。

 

Do you wanna ride?!

「こういう船なんだけどさ、乗っかる気ある?」みたいな。

「ふっ、いちいち聞くんじゃないよ」と言ってやりたい(嬉)