当ブログをご覧頂いております皆様、ご無沙汰いたしております!


更新が遅くなり、大変申し訳ありません。



2016年4月14・16日に発生した熊本地震で、公演予定の熊本県立劇場が甚大な被害を受けたため、前々回のブログにてご案内しておりました、本来4/17日に公演を予定していた熊本シティオペラ協会主催、【オペラ椿姫】順延について、大切なご報告がございます。


まず、当公演の新・公演日程につきましては、熊本県立劇場コンサートホールにて
【2017年1月9日   16時開場/17時開演】
上記の日程にて開催する運びとなりましたことを、ご案内いたします。
(*詳しい新公演の内容・既に4/17日のチケットをお持ちの方のお手続き・新規チケットのご購入につきましては、下記熊本シティオペラ協会の公式HP、http://www.geocities.jp/kumamotocityopera/  をご参照のうえ、HP内の事務局電話までご連絡ください!)



また、同公演では私は当初、主役ヴィオレッタ役で出演を予定させて頂いておりました。しかしこの度の地震を受け、震災による私自身の体調不良や、個人的な事情もあり…関係者の皆様ともご相談した結果、来年1月9日の公演につきましては、新しく主役・ヴィオレッタ役に東京二期会会員の若手ソプラノ【嘉目   真木子(よしめ まきこ) 】氏を迎えての上演に変更となりました。
 


当初予定していた4月17日の公演に際して、また4月の段階での順延公演のご報告をご覧頂き、出演を楽しみにしてくださった皆様、多数のご声援を頂いた皆様には、この場を借りて深くお詫び申し上げます。
ご期待に沿うことが出来ず、本当に申し訳ございません。



来年1月の再公演には、熊本ゆかりの素晴らしいキャストに加え、アルフレッド役に韓国の若手テノール、セオンゴーン・ロー氏を迎えて、素晴らしいステージをお届けする予定です。
どうぞ皆様、会場へ足をお運び頂ければ幸いです。




私もこれから自分の体調を整えると同時に、今後も地元・熊本が今まで以上に活気のある街へと、1日も早く復興することが出来るよう、微力ながら1人の社会人として、できる限り貢献してまいりたいと思います。



本日7月9日夕方にも、久しぶりに大きな揺れを感じる地震がありました…
まだまだこの震災は終わったわけではないのだと感じます。

私達家族も含めて この震災により、人生が大きく転換せざるを得なかった方々も大勢いらっしゃることと思います。
皆様、そして熊本の街全体に1日も早く元の幸せな活気に溢れた日々が戻って来ますよう、心からお祈りしています。
どうかくれぐれもお体にお気をつけてお過ごしください!


当ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました!!



中川 恵美里
皆さま、こんばんは。

県外の方は、テレビでやネットでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、このたび私の住む熊本県が、震災により大きな打撃を受けました。



地震1日目の14日夜。自宅で夕食を終え、私はキッチンで、母は自室でいつもと変わらず過ごしていました。

熊本はこれまでも、時おり弱い地震が起こることはあったので、その日も21時半頃に少し揺れを感じた時は、いつもの事だと特に気にもしませんでした。

それが少し続いて、ちょっと長いな…とリビングへ身を乗り出した瞬間、壁にしがみ付かないと立っていられないような強い振動と、部屋中のガラス製品、食器、ランプが割れるひどい音と地響きがして、揺れが収まった頃には、部屋の中は破片と散乱した物でぐちゃぐちゃになっていました。


自室の母は、飼い猫と布団にくるまって何とか無傷。
いつも母が保険の仕事をする、事務スペースの1室は、2メートルの棚が机の上に倒れかかり、地震発生時にあの部屋にいたら、間違いなく大怪我を負っている有様でした。

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私の自室も、本棚は倒れ、タンスは引き出しと中の洋服が飛び出し、揺れた衝撃でクローゼットの中の物まで飛び出して、足の踏み場もありません。

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外に出ると、マンションの外壁が崩れ落ち、渡り廊下は分断されていました。

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幸い電気は点いたので、揺れが収まるのを待って、停電したという近所に住む姉の家へ、姉と1歳半になる甥っ子を迎えに。
帰り道に寄ったコンビニでは、人が溢れて、床は割れた酒瓶などが散乱していました。


その日の夜は、皆で被害の少なかった母の部屋に固まり過ごしましが、余震が続き眠ることも出来ず朝を迎えました。

寝不足のまま、昼過ぎに所用で家を出たら、目に入るものは今まで見たこともない、町中に広がる地割れや塀の崩れ。
中でもショックだったのは、実家にほど近い熊本城の、数十メートルにわたって崩壊した石垣と白壁でした。


無事に用事を済ませて家に戻り、まだ散らかったリビングで母と夕食。前日からの疲労で、気づいたら眠ってしまい、目が覚めたのは深夜0時過ぎ。それからお風呂に入って、リビングで地震のニュースを見ながら、ベランダで片付けをする母と話していたのが、16日の午前1時半の事でした。


そのとき私は、もう昨日のような地震は起こらないと、完全に油断をしていました。
少し揺れてるね…と、リビングへ戻ってきた母と顔を見合わせた瞬間、建物と家具が揺れ動くもの凄い音と一緒に、立っていることが出来ないほどの強い揺れを全身に感じました。

すぐ目の前にいる母を支えようと、必死に手を伸ばしましたが、まっすぐ立っていられず、数回壁に頭をぶつけて倒れました。母も家具にぶつかりながら床に倒れたので、そこに這っていって、近くにあった椅子で頭だけでも守ろうとしましたが、椅子を体に引きよせても、揺れで離れていく。

そうこうしているうちに、部屋中が停電して真っ暗に。揺れが少し収まったので、母と2人で手探りで壁を伝いながら、玄関横の母の寝室へ避難。前日全てのガラス製品が割れたお陰で、裸足で暗闇を歩いても足の裏を切らなかったのは救いでした。

寝室へ入って数分後、また強い揺れが。当時リビングにいた飼い猫は、1度は別の方向へ逃げたものの、母の部屋から大声で呼び続けたら、2度目の揺れでこちらの部屋へ走って逃げてきてくれました。
揺れの衝撃で開いたクローゼットに隠れていたのを捕まえて、暴れないよう洗濯ネットを被せていると、ネットとシーツに血の染みが。見ると私と猫、両方とも足を怪我していました。


大きな揺れが収まるのを待ってから、姉とラインで連絡を取り、最低限いる物を入れたバッグと猫を抱えて、母と2人で近くの小学校の体育館へ。
我が家はマンションの9階なので、非常階段を降りている時、またあの揺れが来たらと思うと足がすくみましたが、ゆっくりと気をつけながら地上階へたどり着きました。
外は夜中にも関わらず、たくさんの人が毛布やリュックを抱えながら、小学校のグラウンドや体育館へ集まっています。


幸い先に避難していた姉と甥っ子と、近所に住む友人たちが体育館に布団を運び込み、スペースを確保してくれていたため、そこに荷物を下ろし、まずは猫と自分の怪我の手当て。

それから辺りを見回してみると、体育館はぎゅうぎゅう詰で、みんな毛布や段ボールにくるまって床に寝ていました。
屋外に出ると、グラウンドにもたくさんのパイプ椅子が出され、そこに座って毛布にくるまる人や、後から後から避難してくる人の波、グラウンドへ入ってくる車の行列で、あたりはごった返しています。

避難した小学校は、私の母校でもあるため、校舎のトイレを使おうと中に入ると、廊下や昇降口に、毛布に包まって震える人や、頭から血を流して応急処置を受ける人など、私の知っていた小学校の雰囲気からはまるでかけ離れた、殺伐とした光景が広がっていました。

その夜は皆で床に敷いた小さなマットで寄り固まるようにして休みましたが、夜じゅう続く強い余震と天井のライトがきしむ音、体育館中に響く携帯の地震通知アラームの音で、うとうとする暇もないまま、朝を迎えました。


朝の小学校は、避難した人と近所から物資を求めてやって来た人で溢れて、9時半頃にようやく配給と給水の知らせを受けてグラウンドへ出てみると、もう長蛇の列が。
その日は朝からとても日差しが強く、結局屋外で40分以上並んで貰えたのは、おにぎり1つと持参していた500ミリのお茶のペットボトルに注いで貰えた、給水車の水だけでした。


午後2時ごろ、飼い猫が慣れない避難所の環境でストレスを感じたためか、前夜から持ってきた餌も水も全く口をつけず、トイレもしようとしないため、部屋に戻ることが出来ないか、一度様子を見に自宅マンションへ。


部屋の中は、14日の段階でめちゃくちゃになったと思っていた、その状況を遥かに超えていました。
間仕切りの厚い障子が四方に吹っ飛び、家具は壁から1メートルほど動き、ベッドには倒れた本棚から楽譜が散乱している。部屋中のものがごちゃ混ぜ状態で、足の踏み場もない。

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乳幼児を抱える姉は、甥っ子が前の晩、避難所の雰囲気に興奮して泣き続けるため、近所の病院の待合室で夜を過ごしていました。

その姉から連絡があり、昼前に病院が閉まったので、自分の自宅マンションへ戻ったところ、我が家よりは室内のダメージが少ないということなので、そのまま取るものも取りあえず、母と猫と、姉のマンションへ移ることに。



…そして、その日から今日で5日が経ちました。
あっという間の5日間。あれから連日、姉と2人で自転車に乗って、遠くのスーパーが営業しているという情報を頼りに、食糧調達に走り回ったり、自宅のマンションへ地震の収まりを見て戻っては、必要なものを姉の家へ運んだり。市役所でのり災手続きや、避難所へ救援物資を貰いに往復するうちに、飛ぶように時間が過ぎました。


14日の地震発生直後から、県内外や国外の、たくさんの友人・知人から励ましや安否を気遣うメッセージが届きました。
大学時代からのボランティア演奏が縁で親しくなった、東日本大震災の被災地・宮城県の知人からは、《被災時に準備すべきもの・調達すべき食糧・自宅から最低限持ち出すもの》について、とても詳しいアドバイスを頂きました。

その後も、ご自分も被災されたにも関わらず、まだ温かいおにぎりとおかず、水や食糧を届けてくださった熊本の知人の方々。我が家に車が無いのを心配して、物資を届けてくれたり、車で必要なものを買いに連れて行ってくださった方々。


周りのたくさんの方の、心からの支えのお陰で、我が家は全員で何とか毎日を過ごしています。


また、2度目の地震直後、私も周りのために何かできることは無いか…と悶々としていた矢先、炊き出しをするから手伝って!と声を掛けてくださった母の知人の方や、ガス以外のライフラインが幸いにも生きていた姉の家へ、よく訪ねて来てくれた近所の友人たち。
こんなに辛い状況でも、みんなで顔を合わせて、二言三言グチをこぼしているうちに、気づいたら笑いあっている。

口に出すのは簡単な、『周りに生かされている』という言葉の意味を、今回ほど痛感したことはありません。



実は本日21日、私は本当なら大学院受験のため、ドイツのハンブルクへ戻る予定でいました。

航空券はキャンセルが出来なかったため、国内線の分だけを取り消して、現地の先生にもハンブルクへ戻れない旨をメールで説明すると、「とにかく今は家族の側で、あなたが出来る最良のことをしてあげて。いつもあなたとご家族の無事を祈ってる」と返事がありました。


こうした状況になってみて、でも不思議とがっかりする気持ちはなく、むしろ数年ぶりに、家族全員(猫含む)が1つ屋根の下で暮らし、無事に毎日ご飯を食べて眠れることを、心から幸せだと感じる自分がいます。

地震が起きる前より何倍も、誰かの好意が心に沁みるようにもなりました。



まだ熊本は連日強い余震が続いていて、夜も揺れるたびに目が覚めます。県内全域でガスの停止や、いまだ断水の箇所も多く、特に避難所や車中泊の方々は、病気や体調不良と隣り合わせの、厳しい生活を余儀なくされています。

姉のマンションの窓からすぐ見える我が家は、外側こそ目立った崩れはないものの、室内は今では廃墟のようになっていて、まだ強い余震も続く中、とても片付けに踏み込める環境ではありません。たまに必要なものを取りに部屋に戻っても、地震当時のことを思い出すと怖くて、一刻も早く部屋を出て行きたい衝動に駆られます。
マンション隣室のご夫婦も、夜は怖いので毎晩小学校に眠りに行っていると仰っていました。

ボランティアの方々の協力や、県外から届いたたくさんの救援物資も、場所によっては必要なものが充分に行き渡らず、今もSNSは救援要請や物資不足のメッセージで溢れています。


4年以上も東日本大震災のボランティアに関わらせて頂いたのに、私は実際には、被災地で本当に何が必要か・どんな困難や課題があるかなど、全く分かっていなかった事を、今回嫌というほど思い知らされました。




…眠れないままに、このブログを書き出して、もう夜中の3時半。
夕方には何度か強く続いていた余震も、今夜は珍しくほとんど感じず、久しぶりに落ち着いて眠ることが出来そうです…。
足元では飼い猫・リンちゃんが、やっと姉の家に馴染んできたのか、気持ちよさそうに眠っています。(14歳のご老体で、よくこの数日のバタバタを耐えてくれました。。。)

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私は地震以降、真っ暗な部屋が怖くて、寝るときは揺れで倒れないように、いつもライトを点けて眠っています。

ここ数日、布団に入って考える事はいつも同じ。

どうか、大好きな私のふるさとに暮らす全ての人に、1日も早く地震に怯えずに過ごせる日常が戻りますように。

九州でこの度被害を受けた全ての土地が、1日も早く元通りの活気を取り戻しますように。




熊本県民は、とても地元愛に溢れ、芯の強い県民です。つらい中でも、決して笑顔を忘れません。

また熊本は、農業・畜産などの食品産業が盛んな土地です。
どうか是非、県外にお住いの方は、熊本の地酒をたくさん飲んで、熊本県産の美味しいお肉や野菜・お米をいっぱい食べて、熊本を応援してください!!ふるさと納税なども、今後の熊本の復興のために、とても有難い制度です!!!



長い文章をお読み頂き、ありがとうございます。
お陰様で、書いている私も、自分の中でこれまでに起こった事の整理をつけることが出来ました>_<


熊本にたくさんのエールと支援物資を送ってくださった皆様。危険を顧みず、現地で被災されている方も含め、ボランティアへ駆けつけてくださった皆様、本当にありがとうございます!!✨



母がこれまで、私がなにか困難や壁にぶつかり悩むたびに、いつも掛けてくれた言葉があります。

【そがん悩まんちゃ、どぎゃんかなる(そんなに悩まなくても、どうにかなるよ)】。

熊本の言葉でこのフレーズを聞くたびに、これまで何度もつらい時、悩む気持ちを振り切って、前を向くことができました。
今こそ、自分自身にこの言葉を、心から掛けてあげる時だと思います。


私も、引き続き家族を支えながら、誰かのためにできる事をひとつひとつ、小さな事でも行えるよう頑張ります(*^^*)

もうすぐお待ちかねのゴールデンウィークですね!どうぞ皆様、素敵な春の日をお過ごしください❤️

昨日21時半頃、熊本で震度7の地震が発生し、多くの家屋の損傷や、死者・負傷者も多数出ています。

そして、今週日曜に予定しておりました、ヴィオレッタ役で出演予定の熊本シティ・オペラ協会主催のオペラ『椿姫』が、会場予定の熊本県立劇場が、昨日の地震による損壊で1週間閉鎖となりました。それに伴い、以前より宣伝させて頂いた本公演も、順延となりました…


応援して楽しみにして頂いた皆様には、本当に申し訳ありません…!!!!


以下、取り急ぎ主催の熊本シティ・オペラ協会から本公演へのお知らせを掲載させて頂きます。

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私は地震当時、自宅のマンション9階に母といたのですが、一瞬揺れたかな?と思った次の瞬間、全てのものが四方にぶっ飛んで、家の中が半壊しました。

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床も割れたガラスが一面に飛び散って、なんとか2人とも無傷で家を出たら、今度はマンションの渡り廊下が崩壊…

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なんだかもう、現実味がなくて、自分の身に起こったことが信じられませんでしたが、家族全員で無傷で朝を迎えられた今、損壊した街の様子が見えてきて、やっぱりまだ信じられない気持ちです…。


熊本の皆様、お怪我などされていませんか?まだ強い揺れも時々感じ、今は近隣の公共機関も全て避難所になっていますね…


本当に心よりお詫び申し上げると共に、1日も早くまた安心して暮らせる熊本になるよう、私も気を引き締めたいと思います…!!

どうぞ皆様、引き続きお気をつけて!!!
皆様お久しぶりです!季節は3月、待ちに待った春ですね!
今年の桜の開花が、今から楽しみな恵美里です✨



事あるごとに同じことばかり言ってるなぁと思うのですが…本当に時間が経つのはあっという間で…私ただ今、ハンブルグ国際空港にて帰国の途に就こうとしています。。。

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今日の飛行機は夕方18時半発なので、昼過ぎに一度空港にスーツケースを運び、手荷物預けとチェックインだけして、そのまま電車で大学へ行ってきました( ^ω^ )


家からハンブルグ中央駅まではルームメイトが荷物を運んでくれたのですが、ずっと『なにこの重さ…何が入ってんの…』と訝しんでいました…女子の鞄にはね、夢と希望(と洋服etc)が詰まってるのだよ。。。


大学では、声楽教授のジェームズ先生の今回最後の聴講&レッスン💡



毎回何時間受講していても飽きないほど、たくさんの学びと発見に溢れた先生のレッスン。この2ヶ月、多い時には語学学校の傍ら週4回も通った大学のレッスン室に、またしばらくの間来られないと思うと、何だか胸が詰まってしまいました(;_;)



飛行機の搭乗に間に合うギリギリの時間までレッスンして頂いて、バタバタと荷物をまとめて挨拶したとき、先生に『またすぐ会えるから、どうか気をつけて日本に帰ってね!』とギューッとハグして頂いて、改めてこの2ヶ月が、どんなにかけがえの無い時間だったか実感しました(´;ω;`)


思い返せば昨年末に今回の短期留学を決めてから、既に決まっていたスケジュールの変更や、今年4月の椿姫の準備など課題がたくさんあった中、『何も心配しないで、しっかり勉強しておいで』と笑って送り出してくれた家族や周りの方々に支えられ、長いようで短い2ヶ月という時間を、文字通り勉強だけに精一杯費やすことが出来ました。



本当に感謝してもしきれない思いですが、せめて今自分に出来る恩返しは、この先も目標を見失わず、しっかり前を向いて努力し続ける事だと思います。


来月4月17日のオペラ椿姫は、一人でも多くの方に楽しんで頂ける作品となるよう、今回ドイツで学んだたくさんの事を最大限に活かして準備を進めてまいります!皆様と会場でお会いできますことを、出演者一同、心より楽しみに致しております🍀



てなわけでしばらくはお別れとなる、大好きなハンブルグのあれこれですが、最後の夜になった日曜日は、ハンブルグの国立歌劇場へオペラを観に行ってきました!

ドイツで有名な歌劇場といえば、やはりミュンヘンやベルリンの国立歌劇場ですが、そちらに比べるとハンブルグの国立歌劇場は、規模は少しコンパクト。

しかし!さすが北ドイツ放送楽団の本拠地、毎晩のようにハイレベルなオペラとバレエの公演を、安い席だと11ユーロ(日本円で約1600円ほど!)から楽しむことが出来ます🍀

私もこの安いお席にはこの2ヶ月とてもお世話になり(笑)5回ほど素晴らしい舞台を拝見しました❤

昨日の作品はロッシーニ作曲のオペラ『ウィリアム.テル』。私は初めて見る作品で、予備知識は『息子の頭上のリンゴを弓で射る』くらいしかなかったのでGoogle先生で予習して劇場へ(笑)



全く自分に馴染みのない作品かと思いきや、序曲を聴いた時に『あ…このアルプスのテーマだと思い込んでた曲、このオペラの序曲だったんだ…!』と一気に親近感が湧き、あとは終焉まで3時間半、あっという間の楽しいひと時でした!


特に主演のアジア人のソプラノとテノールの演奏が素晴らしく、こんな風に肌で本場のオペラを学ぶことができる環境に、改めて感謝です(;_;)



写真は国立歌劇場の斜め横からの外観と、入口にあるマーラーの記念碑。マーラーは昔、この歌劇場で長く働いた、縁のある作曲家だそう!

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…さて、このブログを書き出したのがハンブルグ空港だったのですが、あっという間に乗り換えの、アムステルダム国際空港へ着いてしまいました(笑)ヨーロッパ、どこの国も本当に近い!

これから11時間かけて韓国へ、そこからまたもや乗り継いで、福岡空港へ降り立つ予定です。まだまだ長旅頑張ります…



皆様もどうか素敵な春の日をお過ごしください!❤
皆さますっかりご無沙汰しております…!!

相変わらず北国ハンブルグで、ホッカイロかた手になんとか生きてる恵美里です∑(゚Д゚)


時間が経つのはあっという間で、もうこちらへ来てから1ヶ月半、帰国の日が2週間後に迫ってきました…。


今日はまず、4月に熊本で出演させて頂きます、オペラのご案内をさせてください!!


【熊本シティオペラ協会公演/オペラ  椿姫】

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日時:2016年4月17日  13:30会場/14:30開演

会場:熊本県立劇場演劇ホール

演目:G.ヴェルディ作曲・オペラ『椿姫』
         (全3幕・イタリア語上演/日本語字幕あり)

座席:S席 8,000円(ペア席15,000円)
        A席 7,000円(学生席4,000円)
        B席 6,000円(学生席3,000円)
         ※全席指定席

キャスト:ヴィオレッタ・・・中川 恵美里
アルフレード・・・セオンゴーン・ロー
 ジェルモン・・・翁長 剛
 フローラ・・・福嶋 由記      他 
 総監督・・・佐久間 伸一
 指揮・・・神宮 章
 演出・・・中村 敬一
 合唱・・・熊本ヴェルディ合唱団
 バレエ・・・熊本バレエ研究所
 管弦楽・・・熊本シティフィルハーモニーオーケストラ


チケットのお求めは下記にて承っております♫
・「椿姫」公演事務局:Tel   080-2713-5714
      同事務局Tel・FAX  096-282-3466
・熊本県立劇場、熊日プレイガイド、大谷楽器店、蔦屋書店三年坂店



以前よりお世話になっている、熊本シティオペラ協会主催のオペラ『椿姫』にて、この度主役・ヴィオレッタ役で出演させて頂きます!


原作はフランスの作家、デュマ・フィスの体験を基に書かれた小説「椿姫」。
フランス・パリの社交界を舞台に、実在したという美貌の高級娼婦ヴィオレッタと、彼女との恋に翻弄される青年アルフレード、2人を囲む様々な人間模様を、感動的なメロディに乗せて紡いだグランドオペラです。


実は私にとって、これが初のフルオペラデビュー作品…緊張もありますが、原作の小説からとても大好きな作品なので、楽しみながらしっかりと準備を進めてまいります!
恋人役のアルフレードには、いま韓国で最も注目を集める新人歌手の1人、セオンゴーン・ロー氏を招聘。他にも熊本ゆかりの素晴らしいキャストを揃え、心からお楽しみ頂ける舞台をご用意しました(*^^*)

 

出演者一同、心を込めて最高の舞台をご用意出来るよう、精一杯準備を進めてまいります!
どうぞ劇場での特別なひと時を、ご家族・ご友人・大切な方をお誘い合わせの上、心ゆくまでお楽しみください❤️皆さまに会場でお会いできますことを、楽しみに致しております!o(^▽^)o
        





さてさて、話題は変わってハンブルグの日々ですが…とりあえず現在は毎日変わらず、ドイツ語の勉強→歌のレッスン又は聴講→寝るの3パターンの生活を維持しています。

今回はっきり分かったことは、観光って観光目的で旅行しないと、全然しないよね…ってことでしょうか…(@_@)


毎日とても充実していて楽しいのですが…ハンブルグ美術館にも、鉄道模型博物館にもどこにも行けてないよぅ…うう。。。


でもこちらでお世話になっているコレペティ(歌手にピアノで演奏構成などを指導する専門家)の先生いわく、

「こんな毎日ジメジメ天気悪い中、どこ観光したって楽しくないヨー!夏に期待しナー!!」

…らしいので(笑)次は夏に戻って来れるよう、頑張ります!!(そしてここ数日また太陽にお目にかかってません。ドイツの冬の暗さ、恐るべし!!)


そして先日は、久しぶりにコンサートへ行ってきました(*^^*)

私の友人が働いている音楽事務所の企画なのですが、バーを併設した会場で、弦楽器を中心に打楽器、トランペット、アコーディオンを使った室内楽のコンサート♫

字面だけだとちょっと堅苦しい感じがしますが…実際はバロック音楽をベースにしたプログラムの中に、民族音楽あり・シャンソンあり・ブルースありの、とても楽しい演奏会でした!!


ドイツに来て本当に素敵だなと思うのは、どんな規模のコンサートでも、皆全く固苦しくなく、あくまで娯楽としてコンサートを満喫している様子が見てとれるところ❤️


今回も演奏中は、皆お酒を片手にリラックスした様子で、恋人同士肩を組んだり、知っている曲に合わせて小さく踊ったり歌ったりする、その場に居るだけで楽しくなるような雰囲気でした(*^^*)



終演後は友達と4人で近くのバーでミニ女子会w
隣の席でシャッターを押してくれたグループが、「あなた日本から来たの?私たち3月末から2週間日本に観光に行くのよ、サクラが見れるのがすごく楽しみ!」と話してくれて、なんだか嬉しくなりました
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あと残された2週間、あっという間の2週間…

この2ヶ月ですっかり大好きになったハンブルグに、また戻ってこれるよう、残りの期間もしっかりドイツ語と歌の勉強に邁進したいと思います(≧∇≦)


まだまだ春の兆しは全くないハンブルグ…日本の皆さまも、季節の変わり目はどうぞお体にお気をつけて!!