最期まで待っていた | ママ日々エミの、日々のまま

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子育て支援活動 NPO法人mamanohibiでの出来事、
日常の中にある
綺麗なもの美味しいもの、
疑問に思うことや
今までとこれからの子育ての日々。

ラジオパーソナリティ、
NPO法人mamanohibi井口絵海の、
毎日のこぼれ話を綴ります。

【最期まで待っていた】

 

スーパー買い出し、

灼熱だな〜とか思いつつ家のドアに荷物を入れた途端、

ピカっ!ガラガラ〜ドーン⚡️

すっご!すっご!ついてる!

そんな朝でした、絵海です、コンバンワ。

 

 

お天気予報をなかなか見ないので

(そういえば「週末は雨よ」って

こないだ母が言ってたなぁ)

久しぶりの土砂降りを

クールにリビングから眺めていました。

 

家の中から眺める雨は、大好きです。

(土砂降りにあった方には申し訳ない)

ついこの間まで

「紫陽花には雨が似合うわね〜」

なんてお話ししていたのに。

もうすっごい昔みたいですね。

今年の梅雨も。

(mamanohibiの子育て支援施設、

古民家を利用させてもらってのhibinomamaで

過去に夏のイベントをしていた時の模様。

早くまたみんなで集まりたいですね)

 

さて、ここのところ

虐待に関するニュースが

立て続けに入ってきています。

 

私がYouTubeでやっている

【YouTubeラジオ】

「ラジオのつづき」の録音を

しようと思っていたら

番組へのメッセージに

立て続く、虐待事件に関することからの

ある新聞記事の写真を送ってくださった

リスナーさんがいらっしゃいました。

 

そのあと改めて事件の内容を読みました。

 

 

先ほど、facebookにも書いたのですが。

 

悪いことは悪い、

それは違いありません。

 

でも、虐待事件というのは

その多くには

複雑で膨大な過去を遡る問題が

絡まっています。

 

この女性が30年間生きてきている間には

多くの人と関わっています。

 

私たちもその一人になり場合もある訳です。

 

こういう事件が起きるたびに

「ひどい母親だね〜信じられない〜」ではなく

「私に何ができただろうか」

そう考えられる人が社会に増えないと

赤ちゃんを救えない。

 

私たちが

mamanohibiが活動を始めたのは

福山市で2つの虐待死の事件が

立て続けに起きたからです。

 

こんな近い場所で

子供たちが立て続けに亡くなった。

 

私はその時、まだ乳飲み子を抱えていました。

その子を見つめながら、

こんな風に一日1日、

一生懸命生きようと成長してる子どもが

私の住む街で亡くなったこと、

その子がどんな想いだったかを思うと

涙が止まりませんでした。

 

 

何の気なしに、

ただ思った言葉を放つ。

 

「ひどい母親!」と

世間が鋭い言葉を放つたびに、

虐待予備軍の人たちが

どんどん心を開けなくなっていくことに

気づいていないのか。

 

今、SNSで問題になっている問題と

伝染力は変わらないレベルだとも

私たちは思っています。

 

問題解決に全くなっていない発言と発想だな、

とある意味、

当時の私たちは社会に対しての怒りもあり

活動をスタートしたといっても違いはないんですが、

活動を始めて10年、

この間に、こういった問題に対して

社会がどれだけ変わったか。

 

今尚、こんな事件が減るどころか増えている。

 

児童福祉法が、一部

改正されたことは

記憶に新しいのですが、

もちろんこれも大事。

 

今回は主に体罰に関するものと

児童相談所に関するものの

改正ポイントでした。

 

でも。

 

以前、呉市で起きた虐待事件の時、

私は広島県の虐待調査委員をしていました。

辛い時間でした。

戻らない命の、

終わりまでを遡って調査結果を見ていく、

そこには各関係部署、

不備はなかったかを有識者で振り返る委員会でした。

 

その時に

行政の仕組みを目の当たりにさせられたことがあり、

会議の最後に

「じゃぁ、誰がどう動けばその壁は壊せるんですか?」

と聞いたことがありました。

 

返事はありませんでした。

これは、誰が悪いという話ではありません。

それぞれの部署は、

それぞれの部署がするべきことを

きちんとされていたからです。

 

ただ、横のつながりがもう少しあれば

もしかすると変わるものもあるかもしれない。

縦割りのシステムはとても大きな壁でもあります。

 

でも、そんな

社会のシステムが変わるのを待つ間も子供も育つし、

このニュースのような女性も

どう行動していいかわからず

時は進んでいくんだと思う。

 

 

体制が整うのを人任せで待っているよりは、

個でできることをしていく方が

赤ちゃんを守れると思って

mamanohibiの活動を続けています。

 

引きこもって社会と関わりを持ちたいと思えない人を

引っ張り出すのはとても難しいことです。

 

私たちの活動は、

出られるママ、

人と関わりを持ちたいな、

他愛ない話でも一緒に喋りたいな、

育児で気になることを

市役所の担当の世代の全然違う方とではなく、

気の合う人たちと話したいな、

子供達を一緒に遊ばせたいな、

・・・そんな思いを持って動ける方々が

来られる場所を作ることです。

 

そしてそこは、

育児セラピストの私も含め、

mamanohibiのメンバーが

ファシリテーターになって

「誰も否定しない」空間を作る必要がある。

 

会の大半は

最近のドラマの話や

美味しかったカフェ、

子ども服はどこにいいのがあるよ、とか

育児グッズの情報とか。

晩御飯のことや

時に旦那さんやお姑さんの愚痴だとか、

深く深刻なものではないのですが

そんなことを笑って話せる場所というのは

とても大事なんです。

 

もちろん、

深刻なお悩みが出てくることもあります。

 

専門機関を紹介することも、

個々の意見を伝えることもあります。

 

民間でこんな活動を続けていくのは

とても大変です。

正直、10年目を迎えた今、

存続も難しいなと代表である私は

常に判断を悩んでいるところです。

 

こんなニュースを知るたびに

私たちのこんな活動も

結局は届かない。

意味はないんではないかと

心の底から申し訳なくも感じます。

 

申し訳なく思うのは、

亡くなった赤ちゃんに対して、です。

 

これを書いている今も、

10年という節目で

mamanohibiを終わらせようと思っていたこと、

今もそれを思っていること、

でもその作業を進めようとすると

今までこられたお母さんの笑顔や涙、

赤ちゃんたちの健やかな笑顔が浮かんで

結局は今も続けています。

 

活動を続けるのが大変なのは

運営資金の調達というのが

何よりもの壁なんですけど

それでも10年、

心ある企業さんのサポートで

続けてこられています。

私たちが活動に集中して続けられる時が

来るといいんだけどなぁと

365日思ってはいますが。

 

9月になれば、

子育て支援施設の古民家も

夏休みを終えて

頑張っているメンバーのおかげで

今期もなんとかオープンできます。

 

私たちが続けられている間は

一人でも多くのママたちに

おしゃべりしにいらしてほしいなぁ。

 

 

最後に、この事件。

 

赤ちゃんの胃からは

母乳が少し出てきたそうです。

不本意ながらも出産したこの女性ですが

本能で子供を守ろうと

母乳を飲ませていたのです。

愛もなければ母乳なんて飲ませません。

そして、

まだ自分で動くこともできない赤ちゃんは

そんな母を全身全霊で大好きで

抱っこしてもらうたびに

3ヶ月とはいえ、

幸せに満ちていた時間だったと思います。

ママのことを本能で赤ちゃんは大好きで、

亡くなる最後まで、

次に抱きしめてくれる時を待ちながら

最期を迎えたと思うと、

私たち大人は何をしてるんだろうか、

とただただやるせない。

教育は変わらないといけないし、

人は、立ちかえらないといけないのかもしれません。

 

こういう話をすると

悲しさではなく、

悔しさの涙が止まらないもので。

打ちながら

涙で文字がぼやけています。

誤字脱字、失礼します。

 

赤ちゃんのまっさらなうなじと

まだまだ高い襟足の生え際、

純度120%の瞳の白、

そんなことを浮かべると

涙とともにこの曲が浮かんできます。

 

 

みんな平等に愛されて生まれて来るはずなのに、

子どもには罪はないのに。

 

気持ちを切り替えます。

さて、

今夜は覚えたての名前、

「ラッポッギ」です。

辛いのかなぁ〜

 

はっ!!!

「ラジオのつづき」

まだ録音してなかった!!!

 

遅い時間になるかもですが、

またよかったらお聞きください。

こちらは先週のものです↓

 

 

 

 

 

素敵な日曜日を。

 

love∞絵海

 

井口絵海

ラジオDJ/ナレーター/育児セラピスト

NPO法人mamanohibi代表

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