〖オーストラリア森林火災のこと〗
 


ニュースで大きく取り上げられているため、
ご存知の方も多いかと思いますが
オーストラリアで大規模な火事が続いていました。


オーストラリアで発生する山火事のことを
ブッシュファイヤーと言います。

とても乾燥しているオーストラリアは
ブッシュファイヤーが起こりやすく、
原因としてユーカリの木の油分(発火性が高い)によるもの、

落雷などによる自然発火などがあげられます。
最近は人為的な場合も増えているそうですが
(バーベキューの火の不始末やたばこの吸殻など)
ブッシュファイヤーは
いつも悪者扱いされているわけではなく、
自然界を循環させるため、
無理に消火はしようとせず
自然にまかせるものでした。

なぜならオーストラリアの植物の中には
ブッシュファイヤーが起こることで
種子を包んだ実がはじけて発芽したり(バンクシアなど)
ブッシュファイアーがあった後の地面でないと
花を咲かせない花「レッドビークオーキッド」
などがあったりします。

バンクシア

また、新しく生まれた植物は動物たちの
食料になることもあり
動物と植物それぞれの循環にかかせないものでした。


今回の森林火災はそういったケースには
当てはめられない広大な被害です。
日本の国土面積の約半分にあたる
1700万ヘクタール以上が焼失。
2700棟以上の住宅が焼け、亡くなった方もいます。
そしてコアラやカンガルーを含め、
約12億5千万匹もの動物が犠牲になってしまったそうです。


原因は様々な要因が考えられますが、
気候変動現象であるインド洋ダイポール現象が
大きくかかわっているといわれています。


インド洋西側のアフリカでは海面水温が高く大雨となり、
それによって発生した上昇気流が乾いた空気となって
インドネシアを経由してオーストラリア周辺へ届くことで
干ばつ状態となり、
雨が降りにくくなってしまう。
(この風の流れは日本の温暖化や
暖冬にも影響を及ぼすものでした)
この現象が例年以上に強力となった影響を含め
様々な要因が重なり、
森林火災が発生し、非常事態宣言が出されました。
未だ火災は収まらず
復旧には何年もかかる見通しです。



パースでも山火事は起こっているそうですが、
幸い大きな被害になる前に
コントロールできているそうで
オーストラリアに住む友人たちとも
メッセージすることが出来て嬉しく感じました。
 

そして、焼け野原となったオーストラリアの大地に
新芽が咲き始めたという情報も
聞こえるようになりました。


自分たちで出来ることを含め
状況を知っていられるよう
復旧を心より願うばかりです。

ギビングハンズ

〖希望と理想の再生〗


※たくさんの情報が出ているため
こちらはひとつの情報として読んで下さればと思います。
みていただいてありがとうございました。