「入院ジャーナル」 -12ページ目

7月7日七夕


初めての外泊を許され、
WWE日本公演を堪能した後、
3カ月ぶりに自宅に戻り、
「こんなに私の家って、
せまかったんだっけ?」
と愕然としつつ、



滑って転ばないように、と
同居人が信じられないくらい
キレイに磨いてくれた
トイレ&お風呂のタイルに
歓喜していた、この晩、


夜空では織姫と彦星が、
再会を果たしていたわけだ。




そして、この日までには、
いくつもの願いごとが
笹に飾られた。



「入院ジャーナル」-笹


病院でこういうイベント、
ささやかだからこそ、
素敵だと私は思う。



「入院ジャーナル」-願いごと




七夕から、すいぶん時間が

経ちすぎての更新ですが、

ちょっとこれは伝えたくて。





フツーのひとり


何度目かの外出、
所用があり、週末、上野へ。




最寄り駅で同居人と待ち合わせをして、
約束の時刻よりも早く着いたので、
ちょいとひとりでお買いものをして、
ちょいとひとりでお茶を飲んで
時間をつぶす、


という「フツーのひとり」がしたくて、
同居人に病院まで迎えに来て
もらうことはせずに、
病院から最寄り駅まで、ひとりタクシー。





ナニ、この解放感!



ひとりで街を歩いたのは、
いつ以来なのだろう。



頬をなぞって髪の間を抜けていく、
夏のじっとりした熱風だって爽やか。


松葉杖でガッチリと閉じられた、
脇の汗さえも心地よく感じてしまう。





銀行に寄り、ショップを冷やかした後、
ずっと飲みたかった
エスプレッソを今こそ!と、
ドトールへ。



が、カウンターまで来て、
しまった、と気がついた。


だけど、開き直るか、
と決断した。



「エスプレッソダブルを店内で。
お手数かけますが、
テーブルまで運んでいただけますか?」


努めて微笑みながら堂々と、
かつ「いつもこんな感じで
お店の方にお願いさせて
いただいておりまして」という風情で。



内心、けっこうキンチョー。





「フツーのひとり」がしたくて、
何気なく選んだドトールだったのだけど、
両手がふさがっている
松葉杖ユーザーの私には、
「エスプレッソが入ったカップを
自分で席まで運ぶ」というフツーは
まだ無理なのだった。



それにやっと気づいたのが
店内に入ってから、とは
なんて想像力の乏しい私。




タクシーに乗って、街を歩いて、
ショップを覗いて、銀行に寄って……。


松葉杖ユーザーだって、
フツーのことはたいていできるぞ!
と軽い自信さえつきかけていたのだけど、
そうでもない現実に出くわして、
いきなり酔いから覚める。




店員さんが気持ちよく、
私の席まで運んでくれた
エスプレッソを3口で飲み干しながら、
このカップの片付けもできない
自分に気づいて、また愕然とする。




セルフサービスのチェーン店は、
言わずもがな、セルフで運んで、
セルフで片付けられる人を
ターゲットにしているわけで、
それができない人は、およびでない。




「ごちそうさまでした。
カップ、片付けられなくてごめんなさい。
恐縮ですが、器、よろしくお願いします」





かつてフツーだった日常が、
今はフツーではないと思い知る時、
人は、終電を目前で見送った時のように、
途方に暮れてしまうのだな、
と、私から教わった。





初シャバ外出!


6月28日、松葉杖で、
初めての外出をしてきました。



7月7日、アメリカンプロレス、
WWEの来日公演のチケットを
取ってしまったことが幸いし、
早い時期に「WWE公演で外泊できないか」と
相談していたところ、
「イシダさんがプロレス観戦!? ウケるし」
みたいな感じで、すんなりOKが出ていました。



で、「7日・8日で外泊する前に、
一度外出して、シャバ慣らしをしてきたら?」
とリハビリの先生に言われていたのでした。


せっかく外出するなら、
病院では食べられない
大好物の海老が食べたい!


ということで、ググッたら、
なんと! 最寄り駅近くで、
「海老づくしコース」という
ランチメニューのある
イタリアンのお店を発見!


海老づくしついでに、
駅周辺でショッピングするか、
ということになったのですが……。



よくよく考えたら、私のショッピングに

同居人が付き添う、ということ、
これまで一度もしたことないんですわー。


買うか、買わないかわからないのだけど、
なんとなく服屋とか、雑貨屋とか、
アクセサリーショップとかに入って、
ぶらぶら見たり、衝動買いしたり、という
ウインドウショッピングするじゃないですか?


それが、ふたりだと、めっちゃしにくい。



ちょっとした駅ビルに行ったのですが、
同居人は、ずっと私の後をついて回るわけですよ。


しかも、「この子は久々のシャバなんだから、
買うの? 買わないの? みたいな
威圧的な視線はここは抑えておこう」的な
気遣いも同居人から感じられ、
ウインドウショッピングがしにくいのなんの!



サポートしてくれた同居人には
本当に申し訳ないですが、


ひとりで買い物してぇ~!


と切に思いましたね。




当日は、雨が降っていたので、
表を歩く時は傘を射してもらったり、
荷物をすべて持ってもらったり、
本当にありがたいづくし、なんですけど、も。



というわけで、


シャバでの気づき


・雨で地面が滑りやすいため、
杖をつく時、変に踏ん張ってしまう。


・世の中は明るいライトが多く、色鮮やか。
目が疲れました。


・デコボコした道は左右の杖で、
高さが変わって歩きにくい。





特筆すべき「買ったもの」


・デコシール
(松葉杖をデコレーションするために)


・入浴剤各種
(ひとり風呂を充実させるために)


・詰めかえ用の洗剤
(そこまで洗剤が必要になるとは思わなかった)


・デオドラント足専用シート
(リハビリは裸足で行うので、けっこう汚れる)




デコシールによって、

MY杖はこういうことになりました!




「入院ジャーナル」-デコ杖


関係者各位からの

更新止まってるけど!の言葉の数々、

ありがたいやら、プレッシャーやらで、すいません。