狐とバンビと私 | That's where we are

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the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

ペンシルバニア州の家

 

しばらく空けているうちに

裏庭とデッキが占拠されておりました

 

今回、ペンシルバニア州でバイトをすることになり

夫と犬たちをサウス・カロライナ州に置いて

1人でペンシルバニアへ戻りました

 

窓から外を見ながら、夫に電話をしていると

デッキの上で何かがピョンピョンと

跳ねるように歩いている……

 

それは、狐の親子でした

 



家はちょっと低めの崖の様な所に建っていて

デッキから裏庭が見落とせるようになっています

どうも、そのデッキの下にお住まいらしい

 

子狐の方は興味津々で

ガラス戸から家の中を覗き込んだりもします

(母狐はもうちょっと用心深い)

 

ある日、2階の窓から外を見ると、デッキの上で

子狐が何かを大事そうに抱えて齧っていました

 

2階からでは何なのかよく分からなかったけれど

デッキに出て、何だったのか見てみると

 

これ、あんまりなビジュアルだったので

写真も撮らなかったのですが…

 

齧っていたのは、鹿の足(多分、前脚)



まだ毛と爪が残っていたので、確実に鹿

その数日前、向かいのお庭で

それはそれは小さな子鹿を見かけたので

きっと、あの子鹿の脚ではないかと

 

子狐、可愛いけれど

自然とは残酷なものですね

あんなに可愛いバンビちゃんを狩って食べちゃうのね

 

子狐が愛おしそうにおやつを食べる姿は

見ていて嫌な物じゃないんですけど

そのオヤツが、モロ見た目鹿の脚の鹿の脚

それをデッキに置いておかれるのはねえ💦

 

バンビちゃん、ゴメンね、と心の中で唱えながら

鹿の足を雑木林のようになっている

裏庭へ放り投げました

(素手じゃないですよ)

 

そうしたら翌日

 

バンビちゃんの脚、家の反対側のデッキに放置

 

子狐にしたら

「なんで捨てちゃうの、僕のおやつ?」

って所なんでしょうけれど

 

ここね、キミん所じゃなくて

私の家だから!

 

また、雑木林の反対側へ放り捨てました

 

そうしたら、翌日は

 

バンビちゃんの脚と頭がセットで

デッキに置いてありましたえーん

 

また雑木林に捨てましたけれど

(こうなると雑木林じゃなくて

臓器林じゃないか、とツッコミたくなるわ)

 

そして、ペンシルバニアからサウス・カロライナへ発つ日

ガレージから車を出し、表の通りに出ようとすると

 

数日前、雑草抜きをしてマルチを敷いたばかりの前庭に

頭、と言うより頭蓋骨に近くなった

バンビちゃんが転がされておりました

 

熊は自分の獲物に執着するって言っていたけれど


 

 


狐も物凄く執着するのね

 

って言うか、コレ、私に対する嫌がらせ?

 

バンビちゃんはビニール袋に包まれ

ゴミ箱へ保護されました

流石に、ここまで狐は入り込まないでしょう

 

次回はうちのお犬様3匹同伴で

ペンシルバニアのうちへ帰る予定です

お犬様方に、ちょっと狐たちを威嚇してもらおう