シェイクスピアは笑える | That's where we are

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the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

一週間のペンシルバニア滞在

 

何かショーを観に行きたいと思っていた

 

サウス・カロライナの家から

プロのバレエ公演を観にいこうとすると

2時間はかけていかないといけないので

フィラデルフィア・バレエを観ようかと思ったら

秋まで何も公演なし

 

じゃあ、劇とかミュージカルかなあ

 

何か、他にないかなあ、と思っていたら

シェイクスピア・フェスティバルというのがあった

夏の間、シェイクスピア関連の劇を

幾つか上演するらしい

 

 

今(って、先週のことだけれど)は

the Complete Works of William Shakespeareが

上演中で、これからthe Tempestが開幕されるところ

 

Complete Worksの方は、既に2回観たから

テンペストを観に行ってみよう

 

(名前は聞いたことがあるけれど、話、全然知らないわ

ちょっとググって予習していこう...)

 

本ならなんでも読み漁り、古典もドンとこいの夫と

行く?と訊いたら、why not?と

バイトが休みの息子も一緒に行くことに

 

大学の中にある小さな劇場

 

 

開演30分ほど前に、希望者には

簡単な劇の概要と解釈を話してくれる

 

 

注意:以下、ちょっとテンペストのネタバレです

 

主役プロスペローはミラノ大使の座を追われ

只今、娘と島に滞在中

魔法を学んだプロスペローは、嵐を起こし

自分を追いやった人たちが乗る船を難破させる

難破した一行は島に到着

そのうちの一人、王子様は娘と恋に落ち

別の乗船者は、島の怪物と組んで

プロスペロー殺害を企てる...

 

プロスペローを演じた役者さんは

いかにもシェイクスピア役者、という感じ

ああ、シリアスだな、ドロドロの復讐劇?と思ったら

怪物キャリバンが出て来た頃からコミカルになり

道化師とバトラーが、キャリバンと共に

酔っぱらう頃には、観客皆大爆笑

すっかり、喜劇と化していました爆  笑

 

演出家の好みと手腕にもよるのかな

シェイクスピア劇って、シリアスな「悲劇」でも

何かどこかで笑えるところがあるような

これは「悲劇こそ人生最大の喜劇」だからなのか

シェイクスピア、実はこっそりウケ狙いのネタを

劇のあちこちに忍ばせているのか 

 

ロウソクの明かりの元

このオチ、いいかも、と

ニヤニヤしているシェイクスピアが目に浮かぶ...

 

テンペストには出演していなかったが

ここの劇団には犬もいた

 

 

犬が出てくるシェイクスピアの作品

なんだっけ??

 

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