,北アイルランドの市庁舎
午後の早いうち、ベルファストに到着
まず、行ったのは市庁舎のツアー
3時のツアーにサインアップ
ガイドさんと、25名ほどのグループで
館内を一時間ほど周ります
新旧の美しいステンドグラスが
窓を飾ります
ベルファストの市章が織り込まれた
豪華なカーペット
左はオオカミ、右はタツノオトシゴ
”Pro tanto quid retribuamus”はラテン語で
多大なる恵みに一体何が返せようか
という意味なのだとか
このサインはベルファストの
あちこちに見られます
この市庁舎を見学して思ったのは
「ああ、ここはイギリスなんだなあ」
北アイルランドは確かに
イギリスの一部ではありますが
同じ島内にありながら
アイルランド共和国とは違う
市庁舎の建設は、そもそも、英国の
ビクトリア女王が、ベルファストを市に
昇格したのがきっかけだし
1921年、ジョージ5世とメアリー女王が
訪れた際に座った椅子があったり
(最近崩御されたエリザベス2世の祖父母)
北アイルランドにおける
カトリック vs プロテスタント
北アイルランドをアイルランド共和国
の一部にしたい民族派(共和派)
vs イギリスのままでいたい統一派
(王党派)
そんな宗教と思想の違いを理由に
雇用の際の差別を禁止する法律が
できたのが1990年代
市庁舎に出入りする地位と
お金のある人達の多くは
プロテスタントの王党派で
あっただろうから
イギリス風にしておきたかったのかな、
と想像
今回私が接したベルファストの人達
そして、自分たちを「アイルランド人」と称す、アメリカ在住ベルファスト出身者は
おそらく(時には明らかに)共和派
私のベルファストに対する感想も
共和派寄りにバイアスされているかも
しれません
9年前に訪れたベルファストは
全体的に灰色で、今の様にカラフルな
印象はありませんでした
ツアーリズムがこの町の
大きな産業となったのは
ここ10年間のことだそうです