教科書 | That's where we are

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the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

最近はオンラインで色々な文献が読めるので

「教科書」を持たない人も出てきました

 

アメリカER医の教科書と言えば、この2冊

Rosen

著者のDrピーター・ローゼン

昨年、84歳でお亡くなりになりました

10年位前に講演を聴きましたが

すらっと背が高くて、格好良かった覚えが

 

Tintinalli

昨年、シアトルでの学会

Drジュディス・ティンティナリがキーノート・スピーカー

気さくな話し方の方でした

 

手技の解説にフォーカスしたこの本も有名

 

写真がいっぱい載っているこの本

昔は、皆持っていたように思うのだけれど

最近はあまり聞かない様な

 

私は研修医のカンファレンスのスケジュールを作り

同僚に「この日にこの議題でレクチャーをお願い」と

講義の振り分けをするのも仕事のうち

 

ある日、同僚の一人が

「最近のティンティナリ(上から2冊目)って

どうやったらアクセスできるかしら?」

 

ティンティナリは最近、第9版が発売されました

 

「私の持ってるのは物凄く古くって、

ほら、最近の教科書ってみんなカラーでしょ?

私のなんて、白黒バージョンだもの」

 

病院の図書館のサイトからアクセスできるよ

病院のサイトから別のサイトに飛ぶから

別にパスワードを作らないといけないけど

 

白黒版って、何版の頃だろう?

私が研修医だった頃、ティンティナリもローゼンも

白黒だったような記憶が

 

すると、そばにいた研修医

 

「白黒版って、恐竜に噛まれた際の処置とか

書いてあるんですか?」

brown dinosaur beside tree

Photo by Serafima Lazarenko on Unsplash

 

私達は化石とでも思われているのか?

 

ERには色々な生き物(人間を含む)に噛まれた

患者が来るのですが

噛んだ生き物によって、口の中に住む最近の種類が

少しずつ違うので、処方する抗生剤も違ってきます

 

「恐竜って、爬虫類だよね?トカゲと一緒?」

「何でしたっけ?一番恐竜に近いトカゲっていましたよね?

あれって、毒を持っていませんでした?」

「コモド・ドラゴンのこと?確か、あれに噛まれた獲物って

何種類もの細菌に感染して死ぬんじゃなかったっけ?」

 

というのは昔の話で、最近の説では

コモド・ドラゴンはヘビなどの様に

溶血を起こす毒なんかを持っているらしい

 

それなら、もしかして恐竜も毒を持っていた?

 

サンタからパーシーへのプレゼント

恐竜ベッドを完全占拠のミリー嬢

 

 

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