ニモくんのおかげ(2) | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

ジム用の服と靴を詰めたバッグを

車の中に放り込んだままかれこれ一ヶ月

 

「石橋を叩き割っておいて渡らない」パターンですね

最初の第一歩がとっても怖い

 

そしてやって来たのがバケーション・タイム

ディズニー・クルーズの最中

クルーズとは、基本ダラケルためにあるものですが

逆行して朝6時起き夜12時には就寝し

ジムで1時間半ほど汗を流した後

朝食に卵白だけのスクランブル・エッグとか食べたりと

天邪鬼かつ非常に健康的な生活をしていた私

 

そのジムで出会ったのが、トレーナーのニモくん

 

クルーズ初日、エステとジムがあるエリアで

ニモ君は足形解析のサービスをやっていました

板の上を歩いて足形あしあと(左)あしあと(右)を取り

歩き方について注意をしてくれます

 

「ニモって『ファインディング・ニモ』のニモ?」

ディズニーだからキャラの名前でも付けているのかと思えば

ジム内に置いてあった自己紹介をみると本名でした

 

ここで働くエステティシャンとかトレーナーは

ディズニーが直接雇用しているスタッフではなく

ディズニーが契約する会社から送られて来るそうです

いわゆる「派遣社員」

 

でね、色々売りつけようとするんですよ

 

銀紙にくるまれた板チョコ状態エステの後は

クリームやらローションやら勧められるし

小さなお試しサイズなら買っても良いけれど

お徳用サイズみたいな大瓶はねえ...

 

ニモくんも「体内水分量分析」みたいなのをやってくれた後に

サプリメントを売りつけようとする

 

こういうホリスティック医学の方面で働く人の

話を聞くのは面白いけれど

私が習ってきた生理学とか中毒学とかと

会いそぐわないところがあり過ぎて

「はいそうですか」と納得し切れない

 

「ん~、でもね、私、自分自身の健康には

あんまり興味がないのよ」

 

決まった時間に起きて寝て

定期的にエクササイズをし

ヘルシーなものを同じ時間に食べる

 

そんな生活、ER医ができるわけないやん(断言)

 

「朝昼晩にちゃんとご飯を食べたのって

一体何か月ぶりかしら?

日がが昇って降りるまで食べない

ラマダーンみたいな日もあるし」

 

私の無茶苦茶なライフ・スタイルに溜息をつくニモくん

そう、病院とは健康をデリバリーする場所であるが

そこで働く人間が一番不健康な生活を送っているのだ

 

「でも、そんな生活をしていたら

いつかは体を壊します

そうなれば、あなたがそんなに大好きな仕事も

出来なくなるんですよ」

 

まあ、そうなんだけどね

 

朝のエクササイズ・セッションに誘ってくれたり

ニモくんにはお世話になりました

 

クルーズから帰って来て

このままやる気ムードを維持しようと

買い物の帰りに立ち寄ったのが近所のジムでした

 

Another to be continued...

どくしゃになってね!