数字・言葉の「感情」を読み取る天才ダニエル・タメットのプレゼン |   EMA THE FROG

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TED Talks ダニエル・タメットには言語・数値・視覚的な共感覚能力があります。つまり、彼の言葉・数字・色彩に対する知覚は、完全に違った形で世界を感じて理解する組み合わせなのです。「ぼくには数字が風景に見える」の著者であるタメットが自分の絵や言語に対する思いを語り、その並外れた意識を垣間見せます。


「天才すぎて衝撃を受けるかもしれないTEDのプレゼン10選」
という記事で知った、ダニエル・タメットという人の映像です。
※画像クリックで動画に飛びます。

彼は、”ごく特定の分野に限って、常人には及びもつかない能力を発揮する”
サヴァン症候群患者で、実際に、「円周率を22,514桁まで暗証」したり、
「1週間でアイスランド語を習得」したりするなどしている。

(サヴァンを題材にした映画に『レインマン』などがあるが、
彼を主人公とした「ブレインマン」というテレビドキュメンタリーもある)

興味深いのは、彼が数字や文字をある種のイメージとして認識していることで、
例えば、“289”のイメージは特に醜く、“333”は特に魅力的というように、
それぞれの数字には個別の形態・色・手触り・感情を持っているらしい。
(映像の中でも、1~10の持つイメージや色を説明している)

暗記能力が優れているだけなら(それでも十分に凄いことだが)、
あまり興味を惹かれなかっただろうと思う。
僕は彼が「独自の認識方法」(≒共感覚)でモノを見ていること
(たとえば、円周率の冒頭20桁を絵で表すなど)に、
驚きと、尊敬と、そしてなぜか奇妙な同情を感じるのだ。

映像を見終わって、悲しい映画を見た後のような、
感動と寂しさが入り交じっているような、そんな気分だった。
そして、この映像に出会えたことを、彼を知れたことを、純粋に感謝した。

ぜひ、ご覧下さい。




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