なんとなく思い出したので、ブルーハーツの名曲「英雄にあこがれて」を。
彼らの中では決してメジャーとは呼べない曲なんだけど、少年ジャンプのファンだった人ならきっと知ってるはず。
『ろくでなしBLUES』の作者(今では『ROOKIES』の方が通りがいいのか)森田まさのりはブルーハーツのファンで、彼らをモデルにしたキャラクターを作中に登場させた。
で、その『ろくでなしBLUES』の中で、甲本ヒロトをモデルにした登場人物ヒロトが、番長の前田太尊にタイマンを申し込むというエピソードがあるわけです。
とても印象深い話で、ウィキペディアにも書かれていたりもします。
(右手前の茶髪坊主がヒロト)
ヒロトはね、負けるんです。
当たり前なんです。ヒヨッコのヒロトが天下の前田さんに勝てるわけがない。
でもね、カッコイイんです。カッコイイ負け方なんです。この辺は男にしか分からん感覚かもしれないけどね。
前田さんにボコボコにされている場面、絞め落とされそうになりながらも立ち上がる場面、そのとき裏側で、『英雄にあこがれて』の歌詞が、ずっと書かれとるわけです。
「あんまり平和な世の中じゃ カッコ悪すぎる 宣戦布告! 手あたり次第 そうです これが若者の…」ああもう、いまこれ打ちながらトリハダ立ってます。カッコよすぎ。
というわけで、本当はマンガと合わせて聞いてもらいたい曲ですが、心して聞いてください。どうぞ。
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