バカ舌喰いまくり 第8回 <博多らぁめん ふくちゃん> |   EMA THE FROG

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久々「バカ舌喰いまくり」です。2008年12月より、実に1年2ヶ月ぶり。そのあいだおいしいものを食べてなかった訳ではないですが、如何せんハンナの子育てが忙しくて、美食探索に注力できていなかったのは確かです。

今回紹介するのは、<博多らぁめん ふくちゃん> です。

357号沿い(「14号沿い」との言い方のがポピュラー?)、マクドナルド・ボウリング場・enterking(bookoffみたいの)等が入った複合施設の一角にあるラーメン店。どこに行くにもだいたい通る場所なのでかなり前から知っていたのだが、外観がどこにでもある普通のラーメン店だったのと、千葉には別においしいラーメン店も多いのでわざわざ行く事はしなかった。ただ、同じ団地に住む知り合い夫婦の旦那(通称「痛車」)が以前、「見た目は普通だけどあそこはうまい」と興奮気味に語っていた事もあり、心のどこかにはあった。

で、先週の水曜の夜から、髄膜炎の予防接種の為にハンナと嫁とエマが嫁の実家(東京)に行っていたのだが、その迎えのタイミングで、ちょうど通り道でもある事だし、ここでラーメン喰ってこうと思い立った。駐車場もあって便利だしね。

中に入ると、狭い間口に反して奥は公民館の大広間ほど広い。左右にテーブル席が並び、店中頃まで進むとそこに20席ほどのカウンターがある。職人臭さの一切ない普通のおばちゃん店員が、「いらっしゃい。カウンターでいい?」と気軽な感じで声をかけてくる。家族連れ、作業着姿のおっちゃんたち、サラリーマン、フリーターらしき若者、そこそこ混んでいる。土曜だとは言えランチタイムを過ぎた午後2時、悪くない盛況ぶりである。

メニューにはラーメンとプラス一品(餃子とかチャーシュー丼とか)のセットがズラズラあったが、敢えて一番ベーシックな「博多ラーメン」単品をオーダー。なんと580円。するとおばちゃんが様々なトッピングの入ったケースを当然のように出してくれる。これがかなりの充実ぶりだ。もやし、高菜、ワカメ、紅しょうが、明太子まである。これが全部タダ。また、毎月0と5のつく日にはさらにゆで卵が食べ放題になるらしい。良心的な店だ。

カウンター脇には年季の入った本棚が。新聞、雑誌、漫画、悪くない品揃えである。個人的に「Vジャンプ」が十冊以上並んでいたのが衝撃だった。こち亀の単行本を読みながらラーメンを待つ。内容は「工場萌え」。僕も工場大好きなんで、千葉にいるうちに京葉工業地帯見に行かないと。

で、ラーメンだ。

まずスープ。
あれ?うまいじゃん。

いわゆる博多豚骨の白濁スープ。独特のパンチとコクがあるのに、味自体は決して濃くはない。あっさりとはさすがに言えないが、韓国系の焼肉屋で飲むテールスープのような感覚。下手に個性を打ち出していないのがいい。で、麺。博多ラーメンには必須とも言える固めの細麺。うん。うまいうまい。高菜と紅しょうがともやしをトッピングしてガッツリ食べた。痛車を信用してないわけではなかったものの、「どうせそこまではうまくないだろう」とハードルは低めに設定していた。だからなんかものすごく得した気分だった。全然おいしい。めっけもんだと。

その話を嫁にしたら当然「私も食べたい!」って事になり、日曜の昼間にハンナつれて行ってきました。僕は2日連続。ラーメン屋に2日連続で行ったことなんてこれまでにあったろうか。

ということで、ふくちゃん。痛車の言った通り、ここはおいしいですよ。