ついった抜粋 |   EMA THE FROG

  EMA THE FROG

    roukodama blog

「屈辱は、心地よい重力」そうBOSSは言ったが俺はここでこう言う、「疲労は、愛すべき磁力」。疲れた五感は普段とは違う感覚に恋をする。惹きつけ、放り、添い寝し、食べる。意識を超えた脳内のどこかのポケットの中でそれは消化され、忘れられる。二度と思い出されることのない、脳の垢として。

脳の垢を食べる獏、獏の糞を住処にする羽虫、数千匹の羽虫がたてる羽音をサンプリングするホームレス、ホームレスの着ているスウェットに描かれた15頭身のピエロ、ピエロの手にある二重螺旋のキャンディ、キャンディの製造工場の天井に浮遊する脳の垢、それを食べる獏の舌は紫。

電車の中でThe Hauntedの1stを5回転くらい聞いたが、いいじゃん。いい意味で1stぽい!ゴリゴリのザクザクのリフ至上主義アルバム。荒削りなのは音質くらいで、曲の構成はこのころから既に丁寧に作り込まれてる。うん、気に入った。3rdを「ミンチ」とするならこれは「千切り」。

思い通りに事が進まないこんな朝もある。僕は苛立ち、だから相手も当然苛立ち、しばしの睨み合い。ほら俺いまリアルに体温38℃以上あるぜ。知恵熱?怒り?あるいは哀しみ?そのどれもが正解だろう。空気がヒリヒリするこの感覚。ああ、俺の中の誰かが「いとおかし」とか言ってる。バカ。

ずっと愚痴愚痴言ってた案件のゴールがやっと見えてきた。登山みたいなもんで、自分が必死で登ってきた山道を上から見下ろすのは気分がいい。1週間前の俺がはるか下でキョロキョロと不安そうにしているのが見える。大丈夫だ、お前はできる。俺が言うんだ。間違いない。