リクルートが運営する求人サイトのひとつに、「はたらいく」というのがある。開設されてまだ数ヶ月という赤ちゃんサイトで、位置づけとしては、ガチガチ社員系の「リクナビＮＥＸＴ」と、地域密着型バイト求人「タウンワーク」の中間あたり。社員メインだがそれほどハイスペックな人材をターゲットとしているわけはなく、どちらかというと知識・経験ともに未熟な第二新卒層や、場合によっては社員経験のない人でも応募できる、いわゆるポテンシャル採用（将来性を見越しての採用）を行う会社の求人が多い。
「はたらいく」はネット媒体なので、当然＜検索軸＞というものが存在する。パラパラ誌面をめくっていればいろいろな情報が目にはいってくる紙媒体と違って、ネット媒体というのは（というよりインターネットそのものは）「自分で情報を取りに行く」という行為が不可欠だ。「はたらいく」のトップページを何時間もボンヤリ眺めていたところで、素敵な勤務先が見つかる事はないだろう。つまりあなたはマウスやキーボードを使って情報を「探」さなければならない。そこで便利なのが、条件を指定して情報を絞り込む＜検索軸＞というやつだ。
フリーワード検索、地域検索、職種検索、沿線検索、そういったポピュラーな検索軸に交じって、「はたらいく」にはちょっと面白い検索軸が存在する。それが＜仕事観で仕事を探す＞というやつ。地域や職種で機械的に情報を絞り込むのではなく、「そもそもあなたは、仕事に何を求めているの？どんな目的で働くの？」という問いに答えるような形で検索を行うという、ユニークな検索軸だ。
＜仕事観で仕事を探す＞には、以下の５つがある。
人と接するのが好き、
誰かの為に働きたい
＜お客様の笑顔が見れる仕事＞
コツコツと進めたい、
メリハリをつけて働きたい
＜自分のペースでできる仕事＞
一つの仕事を、一つの場所で、
じっくり安定的に働きたい
＜安定して働ける仕事＞
一緒に働く人、職場の雰囲気、
自分に合った職場で働きたい
＜職場の環境から選ぶ仕事＞
自分なりに一生懸命に、
やりがいを感じて働きたい
＜働き甲斐のある仕事＞
それらの下部にはそれぞれ「例えばこんな働き方」というリンクがあって、そこをクリックしていくと、その内容にマッチしている企業の求人にたどり着く。職種が限定されないので、「あ、俺にはこんな仕事も合っているのか」といったような、意外な発見もあるだろう。視野が広がるし、広がった事によって、いい意味での危機感を得る事にもなる。「俺、今のままでいいんだろうか。もっと輝ける舞台があるんじゃないだろうか」そんな事を思うようになり、自分の人生を見直すきっかけになるかもしれない。
ちなみに僕の仕事観は上の5つのどれにも当てはまらない為、検索はしていません。
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