ここでも何度か紹介している青空文庫という素敵サイトがあるわけです。著作権の切れた小説（とか評論とかエッセイとか色々）を無料で読ませてくれます。芥川龍之介とか、夏目漱石とか、太宰治とか、まあその辺りです。その中に坂口安吾の書いた『デカダン文学論』という短い文章があって何となく読んでみたんですが、非常に楽しい。この人は『堕落論』『白痴』なんかで有名な作家で、太宰治とかと一緒で「無頼派」らしいです。その辺全然詳しくないけど。あとシャブ中です。当時の呼び名だとヒロポンですか。まあいいや。とにかくその『デカダン文学論』の中にこんな一説があって「やべえ、このおっさん超かっこいい」とかちょっと興奮してしまいました。
曰く、
「本当の倫理は健全ではないものだ。そこには必ず倫理自体の自己破壊が行はれてをり、現実に対する反逆が精神の基調をなしてゐるからである」
まあ興味ある方はぜひ全文読んでみしょれ。
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42901_23096.html
内容に同意するかしないかはさておき、こういう一貫した言葉を力強く発信できる人には憧れます。格好いいと思います。
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