限界を破る、ということ。 |   EMA THE FROG

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Jackass(ジャッカス)というテレビ番組があったわけです。物事の説明は面倒なので、こんな時は天下のウィキペディアより引用。

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「大雑把に言えば、子供のイタズラレベルのことをいい大人があえてやる、という内容 で、街頭でのロケも多いため、一般人をターゲットとしたドッキリ番組の要素もある。ちなみに、英単語「jackass」には馬鹿・まぬけという意味がある。シンボルマークは海賊旗を模したドクロと、骨に代わって交差する松葉杖である~(中略)~街中の噴水でカヤックに乗る、スケートボードやBMXでのアクションというような、比較的普通の内容から、屎尿処理場の処理槽にダイブする、ショットガン(暴徒鎮圧用の非致死性ゴム弾)で撃たれてみるといった自らの身体の危険を顧みないスタント、など、非常に過激な内容まで含まれ~」


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まあ、そういう番組です。大阪のバーで働いていた頃に、マスターが店内のモニターでよく流してました。個人的に印象的なのは、タマゴやらトマトやらの食材をガツガツと食べ、それらを熱したフライパンの上に「戻して」オムレツを焼いて自分で食(以下略)ってやつで、まあどう考えても飲食店の中で流す映像じゃありません。

で、その番組の製作総指揮なる人物、ジョニー・ノックスヴィル(ノックスビル生まれ)が、ケーブルテレビで新しい番組やってました。

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Nitro Circus
~激突!おバカ☆ライダー~

伝説の番組「MTV Jackass」の危険人物、ジョニー・ノックスヴィルがプロデューサーを務める新番組がスタート。数々の栄冠を手にしたトラヴィス・パストラーナをはじめとするプロ・ライダーたちが、山道を三輪車で下ったり、ビニールシートを敷いてお尻で滑ったりと、危険かつおバカな挑戦を繰り広げる。

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んで偶然見たわけですが、ヒドイデス。ちょう面白かった。もうね、バカの本気加減はジャッカス以上です。だってマジで命がけだもん。背骨とか折ってるもん。救急車とかで運ばれてるもん。

んでその番組の中で、出演者のひとりがこういう事を言っていました。曰く「あいつはかなりのスキルを持ってる、ハンサムだしね。でも、限界を破るってことを自分からはしないんだ」。いやいや、限界を破った挙句キミら怪我ばっかしてんでしょうが…と、そんな愛すべきバカさ加減に僕は終始ニコニコしていたわけですが、番組が終わり、さて寝るかと蒲団に入ってから、何となく彼の言葉が頭ン中でリフレインされているわけです。

「限界を破るって事をしないんだ」
「限界を破るって事をしないんだ」
「限界を破るって事をしないんだ」

改めて味わってみると、なかなか耳に痛いわけです。限界、という事を考えるとき僕の頭によく浮かぶ話があるんですが、何かってあれです、スポーツにおける世界新記録。人間なんてたかが数年で劇的に進化なんてしないはずなのに、なぜか頻繁に世界新記録が更新されるでしょう。あれは「想像力」の問題だというわけです。例えばですが何かのスポーツで、1分、というのが大きな壁だったとしましょう。みんな1分を切ろうと毎日毎日トレーニングを積むのに誰もそれを実現できない。やはり1分を切るのは無理なんだ…と誰もが思い、実際に誰も切れないと。そんな中、誰かがヒョイっと1分を切る記録を出したとする。そうすると、それまで「絶対に無理だ!」と思っていた奴らが「あれ?いけるんじゃん、1分切れるんじゃん」と思うわけです。そうすると、それまでどうやっても出なかった1分以内の記録を多くの人がポコポコ出すようになってくる、と。

実際そういう事ってあると思うわけです。自分の限界を自分で決めてしまうと、その限界はいつまで経っても破れない。逆に、その限界を破る自分のイメージが描ける人は、意外とすんなりそれを破ってしまう。あるいは、その限界をクリアしてしまう人が身近にいると、何となく自分もできるような気がしてしまう。上のスポーツの話で言えば、そもそも1分を切る記録を出した人の場合は前者、その記録を見て後を追うように1分を切った人の場合は後者、ですね。まあ、自分の限界の「設定」ってのは個々人違うでしょうから、そんな簡単な話ではないと思いますけども。

最近、会社からの指令で僕はそういった自分の限界「以上」の仕事をする機会がなぜか続いていて、その発注が来た時点では内心「いやあ、大丈夫かしらん」と不安でいっぱいだったわけですが、実際にやってみれば結果は上々、それなりに苦労しつつではありましたが、僕の「限界レベル」は高くなり、まあ言ってみれば「新記録を更新」したわけで。

という事で今思うのは、「会社の指令」という様な外部的なきっかけに頼るのではなく、Nitro Circusの出演者のひとりが言うように、「自ら限界を破りに行く」という内面的・能動的なスタンスを持つことができれば、自家発電的に限界レベルは上がり続けていくんじゃないか、ということ。


どうせ無理だって」と考える前に、まずは挑戦する事。…なんて書いてると段々小学校の先生じみてきますんでこれくらいにしておいて。


ま、一方で「無理をしない等身大の生活」というものの魅力もあるわけですけどね。バランスです。バランス。世の中全て、バランスが重要です。



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