【正社員3ヶ月目。深夜1時に帰宅し、朝3時に寝た日】

こんにちは、スペインでホスピタリティ業界の正社員として働き始めて3ヶ月目の私です。スペイン生活は楽しいですが、働くとなると“本当にいろいろある”。今回はそんなある夜の実話を書き残しておきたいと思います。
■ 試用期間を終え、ようやく正社員に9ヶ月の就活、そして3社目でようやく試用期間をクリア。
スペインでは試用期間中、会社は理由なく従業員を切れるので常に不安でしたが、試用期間を過ぎると「正当な理由なしでは解雇できない」法律のおかげで、やっと守られる側に。
しかし
――正社員になった安心感を味わう暇もなく、毎日が“外国人×言語の壁×文化の違い”のトラブルの連続。
■ 英語もスペイン語も通じないブラジル人女性の「消えたバッグ事件」
ある日現れたのは、英語もスペイン語も全く通じないブラジル人の女性。
上のベッドは嫌、空港への行き方は? と15分置きに聞きに来る。
翻訳アプリとChatGPTを使ってなんとか対応していたのですが…突然、
> 「私のチョコレートと書類の入ったプラスチックバッグがない!」と言い出しました。
オフィスも荷物置き場もすべて探しても見つからない。なのに彼女は、
> 「あなたがチェックインの時に渡さなかった!」と私を疑い始める。
同僚も「その時なくなったなら、なぜその場で言わないの?」と指摘するも、彼女は怒りながら
> 「カメラを見なさい!犯人がわかる!」と言い張る。もちろん私たち従業員にはカメラを見る権限はない。
それを伝えると、
> 「私は朝5時のフライトなのよ!早く解決して!」
深夜12:30に、私たちにどうしろと…。
■ そして判明:失くしたバッグの真相結論。彼女のバッグは、別のベッドの下の引き出しにありました。中には彼女のコート彼女のシャツ彼女の荷物がきちんと収納されていた。
つまり、“盗難”でも“ホテルのミス”でもなく…彼女自身が忘れていただけ。それにもかかわらず、私は本来0:00に帰るところを1時まで残業。家に帰ったのは2時。夕食を食べたのは2時過ぎ。寝たのはなんと3時。
その間、彼女は「hoja de reclamaciones(苦情提出書)」まで求めてきた。ただの思い込みで。あまりにも理不尽で、正直笑うしかない。
■ そしてその夜、韓国人家族の「予約ミス事件」が発生やっと一息つける…と思ったら、すぐ次のトラブル。
韓国人の家族5人がチェックイン。女性専用ドミトリーを予約していたのですが、女性3人男性2人(父と息子)の家族構成。
当然、男性を女性専用ドミトリーに入れることはできません。
幸い満室の中、奇跡的に同タイプの部屋に空きがあり、**女性3人だけ移動してもらう“特別措置”**で対応しました。しかし、父親が突然キレ始めたのです。
> 「余分なベッド3つ分の料金なんて払わないぞ!」いや、そもそもあなたが予約を間違えたんですよ?それを飲み込みつつ、私は強く言いました。
> 「男性を女性専用ドミトリーに入れるのは法律違反です。ルール上できません。私たちは“助けている”んですよ。料金は私では決められません。マネージャーに確認します。」
父親はさらに、
> 「高く請求されたら困るからすぐに答えろ!」と迫ってきたので、はっきり、
> 「嫌なら泊まる必要はありません。でも今あなた方には寝る場所が必要でしょう?私は助けようとしているんです。私のホテルではなく、料金を決める権限はありません。」
そう伝えると、父親は黙りました。結果、家族のうち2人(父と息子)はホテルを移動。女性3人は泊まり、料金は5人分のまま。結局、間違えたのは彼ら自身。
■ まとめ:
今日も私は悪くなかったブラジル人女性の「盗まれたバッグ」は本人の忘れ物韓国人家族の「女性専用部屋トラブル」は予約ミスどちらも“ホテルのせい”でも“私のせい”でもないなのに、怒り、責め、要求し、感情をぶつけてくるのはスタッフ側。
スペインの接客業ではこういうことが本当に多い。
でも一つ言えるのは、私は悪くないし、
むしろよく頑張っている。
深夜1時に退勤し、2時に夕食を食べ、3時に寝る。そんな日もあるけれど、今日もなんとか乗り切った。


