FODで映画を見たんです。ずっとマイリストに入れていたのに、手をつけてなかったやつ。2024年にしてようやく。これです。




私が小さい頃からスーパーカッコイイと思ってる俳優、三上博史さん。そうそれは母親の刷り込み。でも事実三上博史はカッコイイ。世界で一番君が好き!のトレンディな博史も、この世の果てのクズな博史も、それが答えだ!のタカビーな博史も。でもやっぱリップスティックの博史が一番好きかな。そんな博史がいかにカッコイイかを過去に書いてるのでそちら参照してほしい(そんなヒロシに騙されてって曲あったねなんかね)。


私の愛するアーティスト・中田裕二も三上博史に似ているところがある。何が似てるのか分析してみたけど、顔立ちというよりかは骨格バランスかな。裕二(敬称略)は169cmで、博史も171cmといわれてるけどサバ読み疑惑あるので同じくらいと踏んでる。あとパーソナルカラーによるところもあると思っている(ブルベ)。でも不思議なことに決定的といえるものがなにもない。本当にどことなく、なんとなく似ているんだよな。なんなんやろ。実は博史、本城裕二という役名のままCD出してる。裕二ってすごない??ちょっと縁を感じるよね。



そんな折、中田裕二本人が「三上博史に似てると言われる」などと発言をしている(ツアーパンフ)のを見て「自分で言うな自分で!!!!」と憤ったりした。いや裕二は裕二で最高だよ。大好きだ。けど博史はまた違うねん!!!うぬぼれんな!!!!と思うくらいには博史が好きです(最早博史呼び)



うぬぼれんなよ!!!!(好きです)




さてこの映画。予想外に見たあとの余韻が凄かったので感想を書いています。考察記事はまた書くとして、とりあえず日記的な感想をね、書きますよ。



これは、2回以上観た方がいいやつです。


私1回観ただけじゃよくわからなくて。前情報としては「カメ止めにも似たどんでん返し系」というのがありました。ということは、サスペンスに見せたコメディか?それが救いで最後まで観れました(本気のサスペンスとかシリアス系が苦手。カメ止めはすごく面白いと感じたタイプ)。で、私はどういうオチかを考えすぎて最後訳わかんなくなったまである。深読みしすぎたというか。え、これつまりなんやったん?!?!?!ってなっちゃった。なのでめちゃくちゃググりました。この長いタイトルに「感想」とか「ネタバレ」とか組み合わせて散々ググりましたけどね、なんかあんま出てこないのよね!!!!諦めて2回目観ました。なんなら巻き戻しながら観ました。自力でなんとかしました。結果



なるほど~~~!!!!


ってなりました。以下ネタバレなのでこれから観るかもって人は絶対に読まないでください。




まず、主要人物の演技がすごいよね。1時間45分の中身はワンカット長回しに見えるほどの長丁場。実際は何個かつないでるらしい。まぁそれでも長いけど。まるで舞台演劇のような演出なので、その間どうしてもスタッフさんが見切れたり映ってはいけないものがうつったりもしたそうで。三上さんが嫌って言うので撮り直しもできないため(※ワガママではありません三上さんの演技論によるものです、わかるね)、CGで消したらしい。いやほんとこんな撮影ようやりましたねぇ…と言いたくなる。舞台が舞台なだけにバイオレンスなシーンも18禁のシーンも盛り沢山。俳優さんてすげぇ…って思わざるを得ません。



○演技の中の演技

どんでん返しってことはこれも何らかの「演技」をしているってこと?と思いつつ観ていたが、我ながらイイ線いってた。結局三上博史演じる間宮とその妻を演じる酒井若菜は実は夫婦ではなく、自らのシナリオのもとお互い邪魔な者を殺害するために動いていたというのが大オチ。私はこの同僚の関係に戻ってからの会話がとても好きでね。詩織さんって敬語で喋る博史がたまらなく良い。歳とっても公次さん※世界で一番君が好きのキャラの話し方なんやもん~~~!!!(好き) んで、ふたりともスイッチの切り替えがめちゃくちゃうまいんだ。2回見ると、ところどころで「素」が出てるシーンがある。あの時ほんのり感じた違和感は、そういう伏線だったのか~~~となる。



○で、どこからどこまでが2人のシナリオだったん?

それがね、3回観たけどわからないんです。ウォンがデリヘル嬢をバラバラにしようと言った時、間宮はそれはやめよう!!と焦る。詩織はいやそれもいいかも、と言う。ウォンを呼ぶところまでは計画通りだったとしても、そこからウォンがどう出るかは行き当たりばったりだったわけ(ウォンが来る前にそういうことを間宮も言っている)。キーパーソンは詩織だった。詩織は機転が利くキャラでところどころ計画を変えてたところがあったと思われるが、それがどこだったのかがわからない。酒井若菜の演技がうますぎるのだ。どこが「演技」でどこが「演技の中の演技」なのかがわからず大変混乱する。もしマネージャーが風呂場を見てしまっていたらとか、詩織とウォンのラブシーンからのデリヘル嬢覚醒も、もしここがこうだったら上手くいかなくないか???と思うことが非常に多く、よく出来てるトリックだともいえないというか(逆に言うと上手くできすぎだろと思う)私の読解力が乏しいからですかね??マネージャーが探しに来るのは計画通りだったのか?デリヘル嬢が銃を持ったのは?ケチャップのくだりは??要は

①何がふたりのシナリオ通りで
②何が想定外で
③何が想定以上に上手くいって

詩織のいう「パーフェクトだわ…」な完全犯罪に至ったのか、その経緯が知りたい。そこが理解できたら私、100パーセントこの映画スゲエ!!!って叫べるんですよ。このへん理解されてる人いたらコメントくれませんか。わからへん。



○カメラを回していた理由

レビューを見漁っている中でだれかが、なぜ2人がカメラを回していたのかもう少し説明が欲しかったと書いていた。私も一度観たあとではわからず、自分らの犯行を映像におさめたがるサイコパス的心理なのかな?と片付けようとしてた。が、2回見るとわかった。最後の種明かし的2人の会話の中で、間宮が「俺はそんなもん(データ)なくても詩織さん裏切ったりしませんけどね」と言っている。1回目はここを聴き逃していた。撮影していたのは、お互いの牽制のため(口封じ的な)というわけだ。いわば2人だけの秘密。そんな美しいもんじゃないけどさ。そういえばこんなレビューを見た。




すみませんどの記事か忘れたんですがお借りします。おそらく事件の数年後に、パソコンに映るそれをティータイム中に見ている女(詩織)のシーンのことが書かれています。詩織は夫が来るとパソコンを急いで閉じました。それを映画の中の映画として捉えてらっしゃるようですが… いやすみませんそれは無いと思いマス!!!!!ここはやはり、そんなやべー記録映像を家族団欒の時間に思い出を振り返るかのごとく観ている詩織のサイコパス感の演出だと私は思います。どちらかが口を割らなければ明るみに出ることはない、誰も知ることの無い完全犯罪。ふたりは素知らぬフリしてそれぞれの家族とそれぞれの幸せを築いていた。そんな幸せなエンドロールからの



○最大の問題のシーンへ

これ、変な話ここがメインですよね。ここ描くためのあの長回しっていうくらい。ラスト5分のエンドロールからがクライマックス。カメ止めを見た人なら、な~~~んだサスペンスをコメディチックに仕上げたサイコパス話かよ!シュール!ってほっこりエンディングになるのかと思ったよね(人殺してるけどね)。さっきも言った通り、二人の絆みたいなのが横断歩道を介してなんならエモいまでに描かれようとしてるのですよ。元彼元カノかのように。何度も言いますけど実際それそんな美しいものではなくて(人殺してますから)。で、あの一瞬のシーンってわけ。最強のオチ。これ、結局なんなんっていうなら「因果応報」ってやつですね。実際監督のインタビューまでたどり着き読んでみたらやはりそう言ってました。

エンドロールでの朗らかな日常がラスト一瞬でぶち壊されるところに全てがあります。今もなんとも言えぬ余韻が残っているのはアレのせいだ。これは私だけじゃないと思う。この感情になんか名前あるならつけてほしい。




さてそんなかんじでダラダラと書いてみた。いつか気が向いたらもっと考察深めたヘンテコな記事書きたい。