くるりライブツアー2021
@Zepp Fukuoka
2021.6.7
久しぶりのくるり。佐藤さんによると1年7ヶ月ぶりだそう。コロナで中止になったアレをスキップするとそんなに前なのね。実は今回チケットを取っていなくて、というのも珍しく平日だし、コロナでまたどうなるかわからないし…などなど理由を様々くっつけて見送っていたのでした。そしたら友達が一緒に行く人が行けなくなったから行かないか?だと?いきますゥゥゥ!!有給とって行きますゥゥゥ!!!!というかんじでやはりわたくしくるりとの縁は強かった様子。ワールドイズマインTシャツを着込んで参戦いたしました。
全席指定、かつノンアル運営ということで、この時期当然ではあるがライブの醍醐味ともいえるアルコールを取り上げられ内心ガッカリな私、ジンジャーエールを選んで会場へ。やっぱファンはジンジャーエールやろ?ジンジャーエール買って飲んだこんな味だったっけなって言うやろ?ワンコインどころか600円に値上がりしているジンジャーエール…でもくるりのためなら無問題。だってこれから何にも替えがたい素晴らしいパフォーマンスが待っているんですから。
19:00過ぎ、開演。
1曲目鳴り響いたイントロは上海蟹!天才の愛1曲目から来ることを予想していたのだがやっぱりやっぱり上海蟹か~~~!と大興奮。みんなそうだったに違いない(友人はそうでした)。そしてそのあとばらの花が続くんだから悶えずには居られないよな。続くさよならリグレット。そしてハイウェイ。え?今日そういう感じ?天才の愛中心かと思いきやオールタイムベストな感じ????何これ最高では??????
新曲もはさみつつ、鍋の中のつみれを頂戴したあと、ようやくMC。
アルバム出したけどすぐメンバーが辞めてしまったのでアルバムの曲ができませんとやや自虐的な繁(笑いづらいよ繁!)。さっきも新曲挟みましたけど新しいのも作ってるんで新旧織り交ぜてやります、と。古参のわたしには丁度いいです!!やっぱり昔の曲が好きだ。岸田さんがいう通り、新曲もありつつめちゃくちゃ久々に聞くような曲も多々。その度に私のテンションは静かに高まったし、見る限りそういった同じようなファンも多いように思う。新しいアルバムからは絶対やるだろうと思った「野球」。岸田さんの才能はこういう曲にめちゃくちゃ顕著に表れるから心から尊敬する。コミカルに見えるけど至って真面目で曲としてカッコイイ。聴けてよかった!かっとばせかっとばせみんな!
絶妙に昔からのファンを意識してくれているような選曲に感動。というのも、最近のくるりのライブおよびフェスって、くるりの言わば魅せ曲がセトリに定着していた。例えばLiverty&Gravityはいい具合にユニーク&スマートな祭曲。MorningPaperは初期のくるり感満載で一筋縄じゃいかないあのスピード感がもはや鉄板。ブレーメンはくるりの真骨頂とも言える大ラスに聞きたい誰もが認める名曲。例に漏れず私だってこれらは大好き、だけど、これらはわかりやすくくるりの楽曲の幅を見せてくれるキラキラ曲なので、くるりもそれをわかってやってる感じしてたし、私の中ではもう大衆的なイメージだった。それらがない今回。
対して、今回聞けて嬉しかったのが花の水鉄砲(シンプルにクリストファーいた頃が懐かしい)、さっきの女の子、そして、私的岸田繁最高傑作ハム食べたい
歌うようであまり歌われないリバーも。prayも。
ファンファンが居なくなったことで、くるりは二人のくるりに戻っていた。ファンファンの居たくるりがいつの間にかスタンダードになってしまっていたけど、そうそう、くるりってこうだった。それは、私が学生のあの頃に聞き倒していたくるりのスタイル。ギターとベースとドラムと鍵盤でシンプルになった二人の演奏は、私の思い出も相まって胸に迫るものがありました。
私はくるりのライブに行くといつも、拍子をシカトしたリズムを取っていると思う。BTSを聞く時でもなく、東京事変を聞く時でもない、波に漂うような拍子を取ってることに気づく。くるりの生み出すグルーブはいつも波のように揺れていて、ざっぱんざっぱんと押したり引いたりしている。東京も、奇跡も。くるりの音楽は歌詞のない間奏とか後奏が本当に気持ちよくて、一種のトランス状態に入ることがある。昨日またそれを体験した。奇跡で涙出た。いつものこと。
くるりのライブってすごいと思うのが、みんなが腹の底からため息を吐き出すように、「よかったねぇ…」というところ。私もそうだし友達もそう。Twitterも大体そんなかんじ。帰り道もみんなそう。込み上げる波のような幸福感。うまく説明出来ないけどそれを感じられる体質でよかった。くるりのライブに行くたびにそう思う。今回のくるり、エモエモのエモでした。おうちに帰ってビール飲みました。
追伸・熱く感銘を受けた私のような人ばかりでeverybody feels the sameだなと感動した私だったが不完全燃焼と言っている人も少なからずいることを知った。ファンファンのいるくるりの音を聴き込んだ人かもしれない。
琥珀色の街、上海蟹の朝
ばらの花
さよならリグレット
ハイウェイ
新曲
鍋の中のつみれ
三日月
新曲
花の水鉄砲
野球
さっきの女の子
ハム食べたい
潮騒のアリア
loveless
リバー
ロックンロール
東京
en
pray
奇跡