昨晩の出産準備教室では、
いつものドイツ人の先生が風邪を引いてお休みをしていたため、
代わりの助産婦さんが先生として来てくれました。
この先生は、ベルン出身の年配のスイス人女性で、
とても訛りが強かったので、最初の2-3分位は、
先生が何を言っているのか、さっぱり分かりませんでした。
スイスドイツ語には、だいぶ慣れきたつもりでしたが、
やっぱり山間部の訛りは、特別に難しいと思います。
それでも、スイスドイツ語とはいえ、やっぱりドイツ語。
一度耳が慣れてしまえば、結構大丈夫でした。
専門用語が多いと、
スイスドイツ語でも理解しやすいのだと思います。
日々の生活に頻繁に出てくるような単語だと、
標準ドイツ語とスイスドイツ語で大きな違いが出てくるから、
スイスドイツ語は、日常会話の方が難しいような気がします。
もしかしたら先生は、なるべく標準的なドイツ語を話そうと
少しは気をつけていてくれたのかもしれません。
でもやっぱり、標準ドイツ語とはほど遠いドイツ語でした。
さてさて、
今回のテーマは、母乳育児でした。
まず、生まれてから最初の3週間にすることは、
1. 赤ちゃんが飲みたがったら、いつでも飲ませる。
2. 乳首を近づけても飲みたがらなかったら、無理に飲ませなくてもよい。
3. 夜の授乳を楽にするために、赤ちゃんと一緒の部屋で寝る。
4. 体力を温存するため、寝ながら授乳をする。
5. 哺乳瓶は使わずに、おっぱいだけで飲ませる。
(乳首が傷ついたりして、直接授乳できないときは、
小さなコップに母乳を絞って飲ませるそうです)
その後は、
1. 3時間おきの授乳になるようリズムをつけはじめる。
2. 職場に復帰する予定のある人は、哺乳瓶を導入しはじめる。
ということでした。
スイスでもラレーチェ・リーグという、
世界規模で展開する「母乳育児推進団体」があるそうなのですが、
仕事を持つ女性にとってラレーチェの方針は保守的すぎて、
あまり現実的でないので、
「自分にできる範囲で母乳育児に臨めばいい」
とも、先生は言っていました。
今回の教室の大半は、ディスカッションでした。
まず先生は、母乳育児のメリットとデメリットについて、
みんなに質問しました。
母乳育児のメリットについては、多くの意見が出ましたが、
デメリットについては「母親が体力を消耗する」という以外に、
あまり意見が出ませんでした。
そこで、
「母乳育児をしていると、外出が制限される」
と私が言ったところ、
「えっ!どうして、そう思うの?」
と先生が聞き返すので、
「例えば、おしゃれなレストランに行ったり、
ちょっと遠出をするために電車に乗ったりしたときに、
赤ちゃんがおっぱいを欲しがると、
哺乳瓶ならミルクを簡単にあげられるけど、
おっぱいを飲ませるのは、周りの目が気になるでしょ」
と答えると、
「そんなことないわよ。
おしゃれな高級レストランだろうと、
トラムの中だろうと、街の広場のベンチだろうと、
赤ちゃんがおっぱいを欲しがったら、
いつでもそこで授乳すればいいのよ。
だって、授乳は自然なことなんですもの」
と先生は言いました。
ふーん、そうなんだ。
知らなかった。
そこで、
「そういうときは、やっぱり、布か何かで胸を隠しながら、
授乳した方がいいのでしょうか?」
と質問すると、
「もちろん胸を大きくはだけて、
『みんな見て見て!』とでも言っているかのように、
これ見よがしにするのは変だけど、
普通に授乳するだけなら、別に布で隠す必要もないわよ」
と、先生も他の生徒さんも口々に言っていました。
スイスって、母乳育児に寛容な国なのね。
アメリカでは、外出先で授乳している人を見たことなかったもの。
日本では、どうなのかしら?
知っていそうで、知らないことが、
世の中には、まだまだいっぱいあります。
この楽しい出産準備教室も、来週は最終回。
夫同伴の教室となります。
参照:
出産準備教室(第1回):概要と妊婦ヨガ出産準備教室(第2回):呼吸法出産準備教室(第3回):産後の健康管理出産準備教室(第4回):病院施設の見学出産準備教室(第5回):夫の役割出産準備教室(第6回):赤ちゃんのお世話出産準備教室(第7回):母乳育児出産準備教室(第8回):子供のいる生活
