ドイツ語学校(その1):中級クラス | スイスで妊娠出産

スイスで妊娠出産

異国の地でイサ夫とアイ子が親(Eltern)になっていく記録

ドイツ語を勉強するなら今!にも書いたように、
妊娠が判明してから、再びドイツ語学校に通いはじめました。
授業は、月曜日から金曜日まで毎朝8時からあります。

先月まで通っていたクラスは、
ゲーテインスティテュートのB2という
中級のドイツ語試験(ドイツ語圏で就職するのに必要なレベル)に対応しているクラスで、
クラスメートはロシア人、ウクライナ人、トルコ人、ブラジル人、キューバ人、フランス人と
とても国際的でした。

私と、
スイスで職業訓練を希望しているフランス人の男の子をのぞいて、
あとはスイス人もしくはドイツ人と結婚してスイスに移住してきた女性ばかりでした。

そしてこの女性たち全員に就学した子供がいました。

みんな5年以上、長い人は20年近くスイスに住んでいるので、
既に流暢なドイツ語を話せます。
でも、ドイツ語を正確に読んで書くことができないために、
良い仕事につけなくて学校に通いはじめたそうです。

普段からドイツ語で生活をしている人ばかりなので、
クラスの中の会話がドイツ語で統一されているのは嬉しい限り。

「ドイツ語学校に通ったけれど、
クラスメートと英語ばかり話していたから英語しか上達しなかった」
って話、よく耳にしますものね。

彼女たちは、子供には自分の母国語で話しかけるようにしていたようですが、
子供が学校に行き始めると周囲の影響でドイツ語ばかりを話すようになるので、
今では自分の子供とさえ意思疎通を図るのが難しく感じると言っていました。

みんないつも明るく元気にしているのですが、
休み時間におしゃべりをしていると苦労話がよく出てきました。

幼稚園にあがった娘が「お母さんはドイツ語が下手で恥ずかしいから、
学校に迎えにくるときは絶対にお友達や他のお母さんに話しかけないでね」と言うと、
悲しそうに打ち明けてくれた人。

スイス人の義理の両親や夫は「子供がドイツ語を話す方が嬉しい」と言うので、
だんだん家庭内の言語がドイツ語だけになってきて自分の居場所がなくなりつつあると、
肩をすくめながら苦笑いをして話してくれる人もいました。

以前、
「スイス人やドイツ人と結婚してここにやってきた人は、
大変な事態が起こっても言葉の話せるご主人や家族に頼れるから羨ましいなあ」
というようなことを書きましたが、
彼女たちには彼女たちなりの苦悩があることがよく分かりました。

また、彼女たちがB2という就職に必要なドイツ語試験を受けようとしている理由は、
家族ともっと円滑なコミュニケーションをとれるようになりたいという想いの他に、
これまで自分の全世界だった子供が手を離れてきて、
スイスで自立していかなければならないと、
焦りを感じているからなのかもしれません。

苦労しながらも毎日を笑顔で明るく過ごす彼女たちと話しながら、
異国の地に永く住むことについて色々と考えることができました。

このクラスは先月で終わってしまって、
もう同じクラスメートで集まることもないのだけど、
「私も母親になるからには、彼女たちのように頑張らなくっちゃ!」
という気持にしてくれた思い出のクラスです。

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