ついに東京も1桁まで気温が落ちてきましたね
電車のホームでの待ち時間が厳しくなってきました。
昨日の記事では呼吸の働きと、咳などの症状についてお話ししました。
では、同じようなカゼ症状を東洋医学の視点から見ると?というのが今日のテーマです。
私達がカゼをひいたといった症状を訴える時、そこには必ず何かしらの「邪」が関係してきます。
この邪が身体の中に入ってこないようにするために、常に身体は闘いを行っていると考えます。
この力を「正気」といい、邪との闘いのことを「正邪の闘争」というような考えを持つようになりました。
さて、なかなかイメージが付きづらいと思います。
別の言葉で置き換えてみましょう。
身体を守るような働きをする正気に関しては、特別に衛気(えき)という名前がついています。
東洋医学の古典では、この衛気を「温かみ」の事であると捉えていました。
そう見ると「身体が温かみが無くなってきたとき」に外からやってくる邪に負けてしまうということも考えられそうです。
こうなるとこのブログでも繰り返しお話ししていることです。
古代人も、冷えについてしっかりと言及していた可能性があるのです。
ちなみに衛気の働きを調整するのが東洋医学の五臓の中でも「肺」という点は興味深い点です。
古代の人々も、呼吸や冷えから体調を崩すことを経験的にわかっていたかもしれないということですね。