冬も本格的に寒くなってきましたね。
こう寒いと暖房もフル稼働だという方も多いのではないでしょうか?
身体を温めるための暖房も、使い方次第では非常に身体にとって良い状態を作り出してくれます。
少し東洋医学の話をします。
東洋医学の最大の特徴と言えるのが、人体をどう捉えるかにあります。
東洋医学では人体を自然の一部だと捉えます。これは統一体感とも呼ばれ、非常に重要となる考え方です。
そのため、自然界の現象と身体で起こることは同じであるとも考えます。
では、今回のテーマの時にはどうでしょうか?
通常、暖かい空気と、冷たい空気が同じ空間に存在する場合、暖かい空気は上へ、逆に冷たい空気は下へと移動していきます。
この考えを元にすると、身体の熱の反応を同じことが起こりやすくなっていることがわかります。
「上が熱しやすく、下が冷めやすい」
だから、のぼせるのに手足が冷たいという状況が起こってしまうのです。
この原則を考えると、暖房に関しても同じような事が言えます。
上の方を暖めるのに適したエアコンより、足元を暖めるストーブやホットカーペットの方がのぼせを防止しつつも、全身を温める効果は期待できます。
こういった現象を捉えて、東洋医学では「頭寒足熱」という言葉を残しています。
寝つきが悪い人が湯たんぽを使うのも、非常に理にかなっていることと言えます。