ホントに使える!?三国志の人心掌握術 | イラストで綴る日常

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こんにちは、イトウエルマです。

 

歴史好きでもない私ですが、

このところ三国志にハマってます。

 

それは、アベマプライム(AbemaTVの午後9時から放送するニュース番組。とても面白い!)

ロンブーの淳さんが三国志について熱く語っていたから。

 

淳さんは小学生の頃より

横山光輝氏の漫画「三国志」60巻を

20回以上読み込んでおり、

今の仕事に諸葛孔明のロジックを生かしている、

とおっしゃる。

芸人さんが落とし穴に落ちるは、

予定調和だと思っていたのですが違ったのですね。

予定調和では面白い番組なんて作れないよね、

と基本中の基本に思い至りました。

(単純な人には単純に、

曹操のような策士系の人にはこう、

みたいな方法を実践したり!?)

 

お話が壮大すぎて全く身近に感じられなかった三国志だったのですが、
日常生活に役立てられるのか!
 
思えば、仕事の段取り、人を使う法、
相手の先を読む行動など
社会人になってからは特に
三国志が役にたつ場面があったかも。
(三国志の深淵を知らずに無意な時間を過ごしてきた 汗)
ビジネス書に使われるだけあるなあ、
と、番組を観ながら思った己。
 
 
そこで、とっかかりとして、淳さんが
読んだのはこれだけ!とおっしゃっていた
横山光輝氏の「三国志」に手を伸ばす。
(漫画なら読むのも簡単!)
 
しかし、60巻(汗)
全巻読破は長い道のりだということに気づいた己は、
もう少し簡単に三国志を理解したく、
図書館で青少年向けの三国志全4巻を読むことにいたしました。
それがこちら。
それと劉備と孔明のストーリーに偏る横山光輝版よりも、
他国のスター(側近や軍師など)の活躍がわかるのもよかった。
 
ところで、日本人が「三国志」と言っているものは
「三国志演義」という、民衆受けを狙った
フィクション要素の多いものなのだそうですね。
(吉川英治の「三国志」も「三国志演義」がベース)
 
中国の一般大衆に圧倒的に人気があった劉備や
神様化した関羽など、大衆ウケする人物に
功績を集中させたフィクションが「三国志演義」。

 

と、史実とは言い難い「三国志演義」ですが、
中国人が一般大衆受けとアカデミックな路線双方から
長い時間をかけて練りに練り上げて完成させたお話なだけあって
ロジックも整えられ、ただの娯楽ではない説得力や
多くの教えを我々日本人にもたらしてくれる
ストーリーに仕上がっているのでした。

 

 

 

こうした三国志の背景を私に教えてくれた

とっかかりの本がこれ。

 

子供用の本ですが、内容は「三国志演義」よりもずっと

本物の「三国志」に迫っている、と思います。

これが面白かったので只今渡辺先生の三国志のご著書を何冊か読んでいます。

 
三国志が現代の我々に多くの気づきをくれる理由、
それは長い歴史の中で様々な人の手で書き足されたり、
磨き上げられたことでフィクション部分にこそ、
生き生きとした描写がなされて
真実が宿るかのような説得力を持った。
つまり、多くの書き手による知恵が詰め込まれて
ロジックが磨き上げられ完成度が高まっていったのではないかな。
(現代人にも通用するシャープな考え方がいっぱい!!)
それと、長きにわたって多くの歴史研究家が掘り下げることで
物語はますます深みを増していったのでは。
(歴史研究家の持論は人それぞれで証明されていないところほど面白い)
 
身近な事象に重ね合わせることもできるのが三国志。
人生の早いうちに三国志を理解しようとしていたなら
私の生き方、変わっていたかも、と、思わせてくれるから、
三国志は人気があるのでしょう。
 
人間観察のお手本としても興味深い三国志は
シェークスピアのように人間の本質をえぐり出す
上質の物語なのだと気づいた夏でした。
 
 
 
読書に没頭すると、出不精になりがち。
よし、立ちそば食べに行ってきすか。