いまどきの店舗経営(nikeの場合) | イラストで綴る日常

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こんにちは、イトウエルマです。

 

年末年始に仕事が立て込んだおかげで、

疲れとストレスが頂点に達していた

我がダンナが憂さを晴らすべく、

買い物に出かけました。

 

ダンナが気分転換にするときに買うのは

決まってスニーカー。

 

裏原宿や表参道に行くというので

付いて行く事にしました。

 

まずはNike Harajukuへ向かう。

ナイキのフラッグシップショップです。

ここが素敵なのは

この店だけのカスタムオーダーができたりすることもそうですが、

とにかく店員さんが輝いている、

いわゆるcoolな応対なのです。

お洒落パーソンが

いいものをお薦めしたい心を持って

明るく接して下さる。

 

よく似たサービスを他に探すと、

appleの直営店にある、

genius barのエキスパートみたい。

客に財布を開かせる感は全くなく、

手元のアップルの製品を

末永く使ってもらうための

最善を提案して下さる姿勢が

あのカウンターにいる人達にはある。

(故障をタダでなおしてくれることも、ままあります)

 

アップルの売場スタッフも

押し付けがましくなくて

coolな感じですけど、

ジーニアスバーこそが

アップルのおもてなし精神だと

思わされる。

 

よく、近頃の商売でいわれる

「お客様は体験を求めている」とか

「ストーリーが大切」というお話、

アップルが先駆けてやっているじゃんよ、

と思っていたら

nikeもそういうビジネススタイルを

軌道に乗せておりまして、

原宿のフラッグシップショップは

いつでも国内外の人で一杯なのでありました。

(別にカスタムオーダーをせずとも

ここで、あの素敵な人達からスニーカーを買うだけでも

テンションが上がるのですよ)

 

しかし我がダンナ、

原宿のフラッグシップショップで満足はしなかった。

 

「もう一軒あるんだ!そっちへ行こう」

 

それで向かったのが

「ナイキ+ランクラブ オモテサンドウ」。

(裏原宿にあります)

フラッグシップショップに比べてずっと小さな店舗。

当然、アイテムもあんまりない。

ですが、走る人に寄り添う姿勢&

ランニングマシーンが置いてあるところがポイントらしい。

店内では女性ジョガーが走ってみては脱ぎ、を繰り返し

何足もスニーカーを並べながらお店の方と相談しておりました。

 

ところで、ウチのダンナにジョギングの趣味はありません。

今まで使ったことのないお店で買い物をしたい!

…それだけの欲求だった様子で、

フラッグシップショップでも見かけた商品を試し履き!

ところで、「ナイキ+ランクラブ オモテサンドウ」は

アイテムを絞り込んでいるばかりか、

在庫もほとんど持っていない。

 

色違いや柄違いが欲しければ

お店にある商品で試し履きをして

店内で欲しい色、柄をオーダー、

あとはお家で商品を待つというスタイル。

 

つまり、我々が日頃やりがちな

「お店で本物を見て、ネットで購入」

を、素敵な店員さんからの購入体験を楽しみつつ

ネット的な方法でやってしまえるスタイルなのでした。

 

スタッフの数も少なくていいし、

在庫のストック場所の確保も

通常の店舗よりも小さくてよいので、

効率的な店舗経営ができる。

すぐ近くにフラッグシップショップがあるからこそ

できるやり方なのかもしれませんが

「ナイキ+ランクラブ オモテサンドウ」に

これからの店舗戦略の姿を見た思いでありました。

 

当然、ダンナはその場で注文、

手ぶらで家に帰りました。

 

原宿駅前を通る。

なんと、「オッシュマンズ 原宿店」が

閉店セールをやっていた!

 

このお店には何かとお世話になっておりました。

近頃はネットで購入する際の参考に利用するほうが

多かったかもしれません。

 

小売りのあり方が大きく変わる今の時代を

生き残るのは大変なのだなあ、

これからはどうなってゆくのだろう!?

 

きっとどこかに、アップルのように

それを先駆けてやっている人達がいるはずです。

世の中を注意深く見守らないといかんなあ、

と思った一日でした。

 

しみじみしながら、立ちそばを啜ってきます。