そこはかとなくカワイイものに偶然はない! | イラストで綴る日常

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こんにちは、イトウエルマです。

週末、ダンナと一緒に、『モノマチ』  というイベントに行ってきました。

これは、東京の下町で物作りをやってきた職人さん達のお仕事振りを
間近に見たり、直接お仕事場を訪ねて行ったり、そこでお買い物をしたり…

普段は公開されていない現場にお邪魔できる機会であったことを
実は会場にいって初めて知った我々!

自転車で回ったので、小さな工房にも足を運ぶこともできました。

それで、
(普段、小売りはしないという工房で)レアなアイテムを見ながら
職人さん達とお話して、
気が付きました!

この人達、日本随一の凄腕職人さんだよ~!!キラキラ

…というのもエルマ。前職ではデザインを製品化するために
職人さんとやりとりをすることが多かったのです。
だから日本や外国の職人さんたちと接する機会、割とありました。

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いい仕事をする職人さん。
仕事場でお話すれば、わかるのです!

さて、この世知辛い世の中。
いくら

「日本の空洞化を避けよう!made in japanだよ~」

なんて呼び声をかけたって、一般消費者が求める物は
一銭でも安くてマシに見えるお品。
これに尽きることを現場の企画者は痛い程知らされているわけなのです。
それでも日本で商品を作ることがあって、そういう時には

生産ロットが然程多くない(船便、エア便に載せるほどの数量に届かない)こともありますが、


*日本の素材でないと、実現できない。

*外国では伝わらない微妙なニュアンスを共有できる職人さんでないと実現不可能な商材(そしてそれに見合う価格で売れる商品になる)

…と、かなりハードルが高くなるわけなのです。
それを可能にする職人さんは、時には下手なデザイナーのセンスの上をいきます。
だからといってお客様をバカにすることなく、相手が傷つかない様にいい提案をして下さったり、
デザイナーの荒削りな部分をそっと洗練された感覚になるよう上手く調整して下さったり…。

(お前、どんだけ荒い仕事してんだよ!って思わないで下さいね。
凄腕職人さんがエルマの仕事を目下の人にふってしまわないように、
こっちも真剣勝負で挑んでおりました)
… こういう職人さんの感覚の良さが反映されて、
初めてデザイナーが心で思い描いた通りの
サンプルが出来上がってきたりするのです。


(だから外国からサンプルが到着すると ひょえ~!!みたいなものが上がってきたりする…)


…つまり、
日本製って、かなり厳しい条件の中作られているのですよ!
(そこでいいお仕事先を持っている職人さんは、
それだけの能力とお人柄を、お持ちなのです)


ところで、海外生産のお品。モノは悪くありません。
しかし、微妙なニュアンスを汲み取らなくてもいい製品にするため
デザイナーもいろいろ策を練って完成させているので、
どこか「the 工業製品!」的なムードに陥る感は否めないのですよね。

…というわけで、人はそこはかとなくぬくもり感の感じられる
イタリアの製品なんかを買いたくなってしまうのですが、
そういう素敵なお品を、ここ日本でも作れるんだね!
(日本人デザイナーが目指している、かわいい~のニュアンスを
共有できる職人さんたちがここにいるんだよ!)

というのを目の当たりにし、大興奮の一日となりました。

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適度な込み具合。セレクトショップなら高値で売っていそうなお品が激安で買えたり…。
こういうお得なイベントはいつしか人でごったがえすようになるのでしょう。

(代々木公園で毎年行われるタイフェスがそうでした。
昔はレアアイテムが格安でゲットできる発見の場。
今は明治神宮の初詣みたいな状態になってます。
素晴らしいクオリティーのフレッシュなハーブなどそこでしか手に入らないものもあります。しかし、
変わったお品はもう手に入らない。売れ筋が新大久保価格で売られている…)


みんなに認知されて、職人さん達のお仕事振りがもっと知られて欲しいけれど
そうなったら職人さんたちとの交流とかレアな商品をお得価格でゲットするのはかなり難しくなりそう…。

とりあえず来年も行って、今見たり知ったりできること、欲しい物をゲットしようと思います!