前回の投稿からの繋がりです。
映画『ハネムーン・イン・ベガス』(1992年)で、ビリー・ジョエルが歌うエルヴィスのカヴァーが2曲流れます。
☆「All Shook Up」
☆「Heartbreak Hotel」
エルヴィスのヴァージョンは過去の投稿をご覧ください。
『ハネムーン・イン・ベガス』は、全編にわたってエルヴィス・ネタ満載です。この映画に関しては説明が長くなるので、この投稿の最後に書きます。
☆エルヴィスへのトリビュート・ソング
1982年 「Elvis Presley Boulevard」
エルヴィスが住んでいた邸宅”グレイスランド”が位置する通りは”Elvis Presley Boulevard”(エルヴィス・プレスリー大通り)と名付けられていて、タイトルはここから取られています。曲の説明は、下にリンクを貼った記事より引用します。
”「Elvis Presley Boulevard」は1982年にリリースされたシングル「Allentown」のB面曲。 ビリー・ジョエルのシングルのバックがアルバム未収録曲という珍しい例だった。 この曲は、エルヴィス・プレスリーの死後、「十字架にかけられたエルヴィスのプラスチック製の記念品」が売られるなど、エルヴィス・プレスリーの超商業化について嘆くような内容だ。”
この曲の歌詞も掲載されています。「Heartbreak Hotel(ハート・ブレイク・ホテル)」、「Blue Suede Shoes(ブルー・スウェード・シューズ)」の歌詞をオマージュしているところもありますね。
ビリー・ジョエルとエルヴィスにまつわる話も同じ記事に書かれていましたので、以下、引用します。
”ビリーは、10代でビートルズに出会う前、子供の頃エルヴィスの大ファンだった。姉のジュディが持っていたポータブル・ターンテーブルの側面には「エルヴィス」と書かれていた。小学4年生の時、ビリーが小学校でエルヴィスの物まねをしたところ、骨盤を突き出すような動きが大受けした。彼はロックンロールのパワーを実感し始めていた。”
Billy Joel, 'Elvis Presley Boulevard' | Elvis Articles
A面の「Allentown」も良い曲です!
<ビリー・ジョエルとロニー・タット>
☆「Suspicious Minds」(2017年12月8日、オレゴン州ポートランドのショーより)
下の動画の説明によると、”「Stop in Nevada」を演奏した後、ビリー・ジョエルは、この曲のアルバム・ヴァージョンで演奏していたドラマーはエルヴィスのドラマー、ロン・タットだったと話した。そして、バンドは突然「Suspicious Minds」を演奏し始めた。”となっています。
※ロニー・タットは、ロン・タットと呼ばれる時もあります。
☆ビリー・ジョエルは、ロニー・タットについて以下のように述べています。(2021年に、ロニー・タットが亡くなった時に出された追悼文から抜粋)
In Memory Of Ronnie Tutt - Billy Joel Official Site
”彼は1973年に『Piano Man』のオリジナル・レコーディングに参加し、そのアルバムに収録されている他のほとんどの曲にも参加していた。
ロンはパワー・ドラマーでありながら、繊細な演奏もするドラマーだった。彼のタイミングは非の打ち所がなく、どんな曲でも、音楽だけでなく歌詞にも合わせてドラム・パートを演奏した。エルヴィス・プレスリーとのライヴ・パフォーマンスは伝説的だった。”
☆「Piano Man」
ビリー・ジョエルのコメントの”音楽だけでなく歌詞にも合わせてドラム・パートを演奏した”のところで、エルヴィスの「Don’t Be Cruel(冷たくしないで)」が思い浮かびました。エルヴィスが替え歌してキックする時に、タイミングを合わせてドラムを叩くところです。これについては、Don’t Be Cruel(冷たくしないで)♪① をご覧ください。
<ザ・ビートルズ、レッド・ツェッペリンそして、エルヴィス>
ビリー・ジョエルは、『エド・サリヴァン・ショー』でビートルズを見て、音楽の道に進むことを決意したとのことです。そして、レッド・ツェッペリンの大ファンでもあります。
< 映画『ハネムーン・イン・ベガス』について >
この映画は、エルヴィスのそっくりさんたちのイヴェント会場になっているホテルでの出来事がメインになっているので、前回書いたブルーノ・マーズ他、エルヴィスのそっくりさんのライヴの場面が度々出てきます。会話の中でもエルヴィスの歌を口ずさむところなどもありますし、それらの曲も全部合わせたら、かなり多くのエルヴィスの曲が使用されていることになりますね。