こんにちは、Ellenのワイン教室へようこそ。
本日はいよいよボルドーの有名シャトー紹介シリーズの最終回となります!!
今まで散々辛口の赤ワインを紹介してきて、ボルドーと言えば赤!!というような印象が定着したと思います。
それはそれで特段問題ありませんが、実は素晴らしい白もあったりして…
そして何よりも、忘れてはいけないのが
貴腐ワインです!!
そう、貴腐ワインの聖地、ソーテリヌ地区と呼ばれている場所がボルドー地方にあるんです。
その中でも、最も有名な貴腐ワインは何といってもコレ!!
CHATEAU D`YQUEM シャトー・ディケム
そもそも貴腐ワインってなに?
ソーテリヌ地区は、二つの川が交じり合う場所で、その川の温度差によって朝霧が発生します。
霧で湿気が上がり、ボトリティスシネレア菌という細菌、つまり貴腐菌(きふきん)がブドウに付着します。
それによって、ブドウの皮を破って果実の水分を吸い取り、甘味だけが残る粒となります。
面白いのが通常細菌が付着するのは芳しくないことなのですが、
ソーテリヌ地方では程よく貴腐菌が付いた糖分の高いブドウを、自然の授かりものとしてワインを造った。
結果、極甘口ワインが生まれたのです。 それが、貴腐ワインの由来です。
シャトー・ディケムについて
世界最高峰の貴腐ワインを醸造しているディケムは、
ブドウの木一本からわずかグラス1杯しか造れない貴腐ワインを年間約10万本ほど生産しています。
400年もの長い歴史を持つこのシャトーは、伝統と格式を守り抜いています。
しかし、その姿勢も1998年LVMH(ルイヴィトングループ)の買収により、大量生産の道を歩むのではないかと心配されていましたが、2年に渡る買収劇も最終的には和解を迎えることができました。
シャトー・ディケムの平均価格は5万です。
ディケムが作る白ワイン
非常にややこしい話ですが、ディケムは白ワインも造っています。
「Y」というラベル表記をしているワインです。
YGREC イグレック
なぜややこしいかというと、ディケムは甘口ですが、こちらの白ワインは辛口タイプとして名を馳せています。
見た目も似ているのに、全くスタイルが異なるワイン。
覚えておきましょうw
イグレックの平均価格は2万円弱です。
フランスの2大産地、ボルドーの話を延々としてきた気がしますが、ブルゴーニュ地方でも、シャンパーニュ地方でも、またまたフランスの国境を越えたところにだって、伝説のワインはたくさんあります。
それらの話は、移管先の新しいブログでお話できればと思います