『八重の桜』第28回「自慢の娘」感想 | のぼこの庵

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大河ドラマの史上最高傑作『独眼竜政宗』(1987⇒2014再放送)と近年の最高峰『平清盛』(2012)の感想です。
ついでに『江~姫たちの戦国~』(2011)、『八重の桜』(2013)、『軍師官兵衛』(2014)、『花燃ゆ』(2015)の感想も。
あとは爺放談?

(松平容保)「あの者は?」
(梶原平馬)「川崎殿の妻女、山本覚馬の妹、八重にございます。」


殿様への口上では、川崎八重とも山本八重とも呼びません。
武家であっても女性には苗字などありませんでした。

しかし、そんな女たちも
戦場の後方で勇ましく戦いました。

(容保)「女も子供も、みなわが家臣。共に力を尽くせよ。」

さて、

今回最大の見せ場、山川トセの「焼玉押さえ」は、
本来のそれとは異なり
信管を濡らして砲弾の爆発を食い止めるという荒業でした。

とても女性が「わだすでもできる」と言うような生易しいものではなかったようです。

さればこそ
山川トセは中野竹子とともに会津の人々の記憶に長く留められたのでしょう。

※砲弾(ほうだん)は、大砲に使用される弾丸のこと。標的に命中した際に弾頭が起爆して破壊をもたらす化学エネルギー弾と、発射時に得た砲弾自身の運動エネルギー(質量、速度)により破壊する運動エネルギー弾とに大別される。初期の砲弾は、運動エネルギー弾が中心であった。比較的薄肉・中-長砲身の砲で使える砲弾は、無垢の実体弾(円弾、砲丸)・ぶどう弾・散弾・焼玉などに限られていた。焼玉とは、19世紀後半まで使用されていた焼玉式焼夷弾(やきだましきしょういだん)のこと。鉄などでできた砲弾を加熱してから発射し、目標に火災を発生させることをねらう。初期の大砲の砲弾は鉄や石の球体そのもの(円弾)で、目標に命中しても爆発することはなかった。そこで、破壊力を高めるために、砲弾を炉で真っ赤になるまで加熱してから大砲に装填して発射したのが焼玉である。命中すると高熱で木などの可燃物を発火させた。日本でも幕末に焼玉が使用された。対艦戦闘のほか、攻城戦の際にも使用された。防御側の対抗策として、着弾した焼玉を濡らした布などで包みこんで発火を防ぐ方法があり、「焼玉押さえ」と呼ばれた。ヨーロッパで炸裂する砲弾が一般化するのは16世紀中ごろのことである。石や鋳鉄でできた中空の砲弾に火薬を詰めたもので、時限信管の役目を果たすゆっくり燃える部分と爆轟する部分があり、臼砲を使って発射した。発射時の瞬間的な火が信管に燃え移り、一定時間後に内部の火薬が爆轟する仕組みだった。実際には信管に火がつかないことがあり、炸裂までの時間もうまく調整できないことが多かった。(Wikipediaより)